一人の精神科医の視点の物語。
物語と言っていいのか分からないほどの短編だが、最終章としてはキリのいい終わり方をしている。
あくまでこの物語の視点は、彼の眼を通して語られた話であり、その物語はすでに終わってしまったものである。
誰にも変えられ
ないし、変える必要もない、どうしようもない物語。
ただ、これを通して感じてほしいのは、今まで語られた人々は、助けてくれという感情を、口ではなく、行動で現していた。
感じ取れる人は本当にごく僅かかもしれないが、彼ら彼女らは確かに語っていたのだ。
それらの声は一言だけ。
助けてくれ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-08 20:08:09
659文字
会話率:6%