ハナミズキの木の下で
松山智樹は幼馴染でもあり小学校4年生から付き合っている私(杏)の彼だ。映画デートをして永遠を誓った。
12歳の頃、ハナミズキの木の下で。
でも、別れて友達に戻った。
中学に入った途端、智樹が故意に杏を避け始めたか
らだ。
理由も分からなくて、ただ悲しくて杏は耐えられなかった。
暖かい穏やかな日々がなくなって、環境の変化についていけなかった杏はネットの世界にのめり込んでいった。
好きなボカロ曲を見つけて、その世界にどっぷり浸かってしまう。
その曲や歌詞が心を打って、そのボカロPである透明Pを推す事で現実逃避をはかった。
その人を応援している間は、現実の生活を考えなくてもいい。
だけど、透明Pを推せば推すほど、現実世界での智樹との微妙な関係が少しずつ変わっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 03:18:24
29856文字
会話率:23%
夕暮れ刻、眠っていると、耳元で、カサコソと小さな小鬼がなにか、囁いている。
「努々忘れるな、その罪深き生を。」
なにか、辛い夢を見ていた気がする。目が覚めると鬼は消えていた。
何の必要もないのに燐寸で炎を灯すと、じっと見つめて、こんな家、燃
やしてしまおうと、ノートの切れ端に火をつけて、庭先に放置した。
ただただ悲しくて、虫の音に耳を澄ました。真夏の夜の刹那。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 19:15:48
696文字
会話率:3%
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最終更新:2012-11-02 23:12:57
1869文字
会話率:42%