「船を降りるなら嫁に来い」なんて事を言い出した海の国の王に、かつての仕事の相棒である海姫シーアは「会食3万、夜会5万、式典10万。功績に応じて臨時手当を要求する」と返答した。
半商半賊ドレファン一家の養女で、海に関して天賦の才を持つシー
アはやる事なす事男前でフェミニストな仕事大好き人間。地味顔を「海の国の黒真珠」と称されるほどに装い、国家間レベルの仕事や降りかかる面倒に非常識で時としてえげつない奇策で挑む破天荒な半商半賊娘と、そんな彼女を海よりも広大な包容力と海よりも深い理解で野放しにする海の国のワケあり美丈夫。
嫁の貰い手の無い女と、まともな結婚は諦観の域に達していたはずの男の、純愛と呼べそうなのにヒロインが男脳かつひたすら逞しいが故そうは呼べない残念な物語。
第1章はヒロインが15歳から始まりますがすぐに大きくなります。(旧題;海の国の物語)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-02 14:51:40
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会話率:19%