『そのまま進む』
『一旦、立ち止まる』
提示された選択肢に、息吹は首をかしげる。
とりあえず立ち止まってみた。するとすぐ目の前に、大きな毛虫が落ちてきたではないか!
息吹には、選択肢が視える。
母親からあらゆることを選択するようにしつけ
られ、いつしか選択肢が視えるようになっていた。
その母親は亡くなってしまったが、今の息吹は母親の友人だった小百合のもとで生活している。
息吹は親友のゆりかごとともに、小百合が学園長を務める、お嬢様学校と名高い藤星女学園に通っている。
そんなある日、息吹は近所の男子校に通う優季にひと目惚れする。
ゆりかごに後押しされ知り合いにはなったふたりは、徐々に仲を深めていくのだが――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-30 12:38:22
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会話率:26%