「王妃という立場を利用し、おれと国を裏切った罪は重罪に値する。しかし、せめてもの情け。王都から追放するという寛大な処分にとどめてやろう。じつは、つい最近おれに弟がいることを知ってな。そいつは、クズであるがゆえに飛び地に追放したという。そいつ
の妻として、一生涯クズみたいな人生を送るがいい」
夫の、いえ、国王のその宣言からはじまった。
わたしと彼の人生が。
そこからすべてはじまったのだ。
悪名高い元王妃のわたしと愚王子と蔑まれている彼との超最悪最低の初対面、そして王位簒奪と王国支配への道、のち溺愛(予定)ストーリーがいま始まる。
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定ご容赦願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 20:06:44
12538文字
会話率:23%