大好きな幼馴染を突き飛ばし、自分に向かってくる魔法を見て、既視感を感じる。
(……デジャヴ……?)
この世界にない言葉が、頭に浮かんだことで咄嗟に魔法を繰り出した。それでも相殺しきれない魔法に、私の意識は遠のいた。
次に目を覚ましたのはベッ
ドの上で、見慣れない小さな手足と銀色の髪に、前世の記憶を思い出す。大好きだった乙女ゲーム、『ティアレイン物語』の世界で、アメリアである自分の役目はーー攻略対象の亡くなった初恋の子。
生き残ってしまった事実を受止め、傷物令嬢となった私は、前世でできなかったことを謳歌しようと動き出す。それなのに前世の『推し』で、今世の想い人である幼馴染が、求婚してくる。冷たかった推しの、甘い態度に戸惑いが隠せない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 12:00:00
40496文字
会話率:38%
中世ヨーロッパ風の世界に転生した私は、この世界にない「マッサージ」をしたせいで魔女裁判にかけられた。そのあと色々あって、気がついたら女嫌いの第二王子のそばに、男装して少年従者として仕えることに。指魔法(マッサージ)にかかると女嫌いが治ると勘
違いした国王侍従の勧めみたい。色々言いたいけど、裁判から助けてもらったし、契約通り一年間は王子のお世話でもしてみましょう!
ーーー そうしたら肝心の王子が「・・・くうっ・・・こんな誘惑には・・・はぐっ・・・負けな・・・あふっ・・・」という感じであまりマッサージを歓迎してくれない。そんななか私や王子をめぐって不穏な動きを見せる王太子派の政治家や隣国の大使たち。サスペンス並みに権謀術数渦巻く王宮で、マッサージを武器に生き残りを図る私。恐怖の指魔法を恐れたり聖女の力と崇めたりする宮廷貴族の方々。雪だるま式でふくれあがっていく勘違いの数々。マッサージで気持ちよくなった従者達が仲間になったり、幼馴染が溺愛してきたり、ツンデレだった兄がシスコンになっていたりするけど、これでも弁護士の娘、動じずにちゃんと契約はまっとうしてみせる!宮殿で料理や衣装、スポーツやゲームを楽しんだりもしつつ、なぜか新大陸探検隊に招集されそうになったり、騎士に叙任されそうになっているけど何かの間違いよね?あとどうせなら素材は最高だけど色々ちょっと惜しい第二王子を本物のイケメンにしたい!
ーーー(「今日の一冊」であらすじを紹介いただきました:https://syosetu.com/issatu/index/no/106/ )
ーーー(予告なく視点が変わりますが、章題は視点人物と関係ありません。一部の外国出身の人物は時折古語で話しますが、その場合細かい意味を拾わなくとも大丈夫です。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 15:26:25
1212279文字
会話率:50%
作り物めいた現代的な世界から解き放たれて、ありのままの自然を享受したくなった。
水面に映った世界は鏡で映したように同じ世界を描き、けれども何処か空想的だった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
事実よりも虚構を愛する生き物なんですよ。
多少の夢があった方が良いじゃないですか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 14:30:49
702文字
会話率:10%
ある日の放課後、高校教師の吉野香実と教え子の橘奏太が和やかに話をしていたところ、突如光に呑まれて地球とは別の世界に転移することになった。
その世界は詠唱魔法が使用される世界であり、吉野は戸惑い、橘は心躍る。
「ゲームや漫画の詠唱文を試
してみますね」
異世界では「火よ、飛べ」などの短い定型文の詠唱魔法が使われるが、興味を抱いた橘はこの世界にない言葉の結びつきの詠唱文を唱える。
「渾沌より生まれ出でたる冥界の王よ――」
さらに詠唱文を重ねて唱えると空気が転変する。果たして――
この事件をきっかけに二人の生活が少しずつ変わり始める。
「――『女神に祝福されし勇者よ』なんてのも、過去には祝福されたけど、今は女神の祝福の効果が残っていないただの勇者かもしれない。だから『女神に祝福されし勇者よ』の『し』はちょっとおかしい。――」
一方、吉野は橘の覚えている詠唱文に助言や改善点を与えていき、古今東西の表現の例を列挙して、詠唱文を比較、吟味する。
言葉の知識を持つ吉野と、ゲームや漫画の詠唱文を数多く暗記している橘のコンビが協力して、多くの詠唱文を生み出していき、強力な詠唱魔法を完成させていく。
*アルファポリス、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 20:00:00
144902文字
会話率:43%
念願のバーテン見習いを始めた光田翔太は、忘年会帰り、不思議な猫のような生き物に導かれ、異世界に転生する。
「妾の落とし物を拾いに行ってくれぬか?」
その猫のような生き物は、異世界の女神イロハカルティアが魔力で創り出した分身だった。
主人公ライトは、女神から、落とし物係として必要な『眼』『器』『能力』、そして基本魔法を操る能力、さらに『リュック』を与えられる。
彼は特殊な属性を持ち、女神の番犬と呼ばれる最強の側近へと成長していく。
また、彼の前世の知識が魔道具『リュック』によって具体化され、この世界にないポーションを次々と生み出していく。
ライトは、ポーション屋を続けながら、自らが長を務める街で、前世からの夢だった小さなバーを経営。穏やかな日々を手に入れた。
【物語はここから始まる】
それから100年後、女神イロハカルティアが統べる黄の太陽系は、他の星系の神々から一斉攻撃を受ける。自由を愛する彼女の星系の勢力が大きくなりすぎたためだ。
100年前から因縁のある青の太陽系の覇者、青の神ダーラは、女神からライトを奪えば、黄の星系を手に入れることができると考えた。
二人は激突。そして……両者が消滅!?
ライトは『リュック』に封じた仕掛けによって、無事、生まれ変わる。だが、転生後のすべての記憶を失った赤ん坊として、始まりの地で目覚めるのだった。
彼は失った記憶を集め、そして今度こそ、「ライトは、しょぼいのじゃ!」と言われない街長を目指そうと決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-19 21:46:59
516832文字
会話率:45%
俺は異世界に召喚された
・・・
異世界の者には この世界にない珍しい特殊能力がレベル1からあるのだと
・・・
俺の特殊能力は
・・・
えっ
・・・
マニュアル?
・・・
説明書ってこと?
・・・
マニュアルとは 何か
・・・
それは 誰でも それに従えば 結果が得られる
・・・
それは 誰でも それに従えば 同じ結果が得られる
・・・
マニュアルとは
・・・
知識を伝える特殊能力だった
・・・
で? 帰れるんだよね?
・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-14 15:05:35
58245文字
会話率:83%