名前に『晴』の文字が入っているにも関わらず、決して晴れない心を持つ木戸晴人は隣に引っ越してきた美女、宇都宮雨に出会う。
雨もまたその名と正反対な明るい性格をしていた、うわべだけは。
また、その隣に住む大学生の江戸彼方は挨拶に来た雨に一目ぼれ
をしてしまった。
そんな彼方に恋する女子高生の五月雨神奈は雨に対して一方的で激しいライバル心を募らせるのだった。
決して笑わない男、心を失った晴人。
辛い過去を持つ女、表面上は明るい雨。
過去の栄光を捨てきれない男、見栄っ張りな彼方。
嫉妬深い女、恋に対しては一途な神奈。
4人が織りなす四角関係の先、誰の頭上に太陽は輝くのか。
それぞれが抱える問題を解決する中で巻き起こる大きな事件。
その時、晴人の心に一筋の光が差し込む。
探し続ける生きる意味、あの日交わした約束の意味、そして再び出会う運命の女性。
木戸周人から始まった『くもりのち、はれ』シリーズ完結。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-13 21:00:00
134334文字
会話率:69%
幼い頃、幼馴染の女の子と自分を救ってくれた人が見せた左右同時の蹴り技。
次こそはその技で彼女を守ると誓った戸口明人は頭脳明晰、運動神経抜群、容姿良し、そして家がお金持ちと完全なる男子、パーフェクト・ガイの頭文字を取ってPGと呼ばれていた。
そんな明人の隣人で幼馴染の志保美苺との関係に進展はない。
明人の友人である遠山健司はそんな苺に想いを寄せ、また、明人に密かな想いを寄せている今井春香との関係も男女の垣根を超えた親友に近かった。
そんな数少ない明人の友人たちのムードメーカーを務める木戸京也。
彼ら5人の想いが交錯する中、学校内である事件が多発する。
事件を解決すべく動く明人。
そしてその事件は京也をも運命の渦に巻き込んでいく。
『くもりのち、はれ』『のんこといた夏』とリンクしつつ、独自の物語を紡ぎだす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 11:00:00
432519文字
会話率:68%
国内に知らぬ者などいないスーパーアイドル赤瀬未来は映画と写真集の撮影を兼ねて沖縄の南方にある波島へと来ていた。
そんな彼女が出会うのは自分を知らない料理人。
謎めいたその料理人に興味を示す未来。
凄惨な過去と決別し、新たな道を行く料理人、
黒崎星。
交わうことのなかった2人が交わる時、運命の歯車がゆっくりと動き出す。
『くもりのち、はれ』の姉妹編でもあり、その物語の中で少しだけ語られたひと夏の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-11 20:00:00
135356文字
会話率:59%