前夫との不幸な結婚によって、身も心も枯れ果てていたケイティ。そんな彼女のもとに、かつて侍女として仕えていた王子が現われる。弟のように感じていた王子が立派な青年になっていたことに感慨を覚えるケイティだが、彼は意外なことを言い出した。
「僕と
結婚して欲しい」
どうやら王子は、十年前に交わした婚姻の約束を果たそうとしているようだ。ケイティはプロポーズを断るが、長年彼女を想い続けてきた王子は簡単には諦めてくれなくて……?
これは、辛い記憶を引きずる令嬢が、王子に愛される内に本来の明るさを取り戻す話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 12:30:12
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会話率:41%