バゼーヌ公爵邸にある離れには、公爵家の三男で魔法技師のシリル=ラムゼン=バゼーヌが住んでいる。
侍女ジゼルの仕事は、この寝ぼけ癖のあるご主人様の、目覚めの見張り番だった。どんな美男も、目覚めが酷いと魅力は激減するものだ。ジゼルはその事を初仕
事の日に学んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-04 17:00:00
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会話率:42%
私には、一年前からそれ以前の記憶がまったくない。
何故だかしらないけれど、記憶がまったくなく、また、目覚めたら見知らぬ部屋にいた私は、そこから逃げ出して、現在住まわせて貰っている友人に拾われた。
そんな私はある日、高額なお給金に釣られて、艶
やかな黒髪を持った姫君にご執心の王子の、お目覚め係となってしまった……。
艶やかな黒髪の姫君、薄氷姫と、薄氷姫にご執心の王子、そして、そのお目覚め係の、とある日の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-25 00:56:45
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会話率:33%