前を見ても、後ろを見ても、果てが見えない行列に彼女は並んでいた。年齢、性別、種族、何の分類もない行列の先に待ちかまえていたのは、品のいい紳士風の閻魔様であった。閻魔様が言った。
「君には次の生で山の神やってもらうよ」
そしてどこにでもいるよ
うな平凡な日本人だった彼女は、特別な転生手順を踏み、記憶を保持したまま山の神様として転生した。どうやら、神様として仕事をするには一切問題はなさそうだ。仮に問題があるとすれば、一つ。
「どういう仕様よこれは」
彼女はなぜか、ウサ耳であった。
※一次投稿は初めてです。
※ものすごーくのんびり更新の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-27 22:00:00
48417文字
会話率:37%