温暖な海に浮かぶ白島(ビアンカ)。昔から竜が多く棲み、砂に多く含まれる珪砂で浜辺が白く輝く島には、多くのガラス職人とガラス工房があった。ヴェトライオと呼ばれるガラス職人であるヴァレンティーノに、工房の販売スタッフのルカは、ある日、こう誘った
。
「いつか竜になることを気にして家族を作らないのなら、誰も愛さない僕と結婚しませんか」
白島とその近郊の島と半島には、昔からある呪(まじな)いがかかっていた。半島と島の出身者が死の間際に竜になる呪いである。人が成り代わった竜が、島と半島を守っていた。
いつか竜になる呪いをもって生まれたヴァレンティーノは、家族を置いていく日を恐れて今まで家族を作らなかった。しかしルカは生来誰にも性愛を持たない性質で、自分ならば家族にしても問題ないはずだと主張する。ルカは誰にも性愛を持てないながらも、共に暮らせる家族は欲しいのであった。悩みながらも、互いの利害が一致した二人は一緒に暮らし始める。二人を家族と認めてくれる人たち、認めてくれない人たちの中で、揺れながらも二人は少しずつ家族の形を模索し始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 12:30:29
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会話率:54%
気が付いたら僕はブラックバスだった。
で、神様に言われた。
『ブラックドラゴンを目指してほしいんだ!』
え? ブラックドラゴンになるのに、ブラックバス?
鯉が龍になるのも難しいのに!?
しかも、ここは異世界で、魔物もいるような場所で。
はぁ、文句を言っていても始まらない。
とりあえず、まずは両生類目指して頑張るか。
というお話です。称号とスキルをいっぱい獲得していき、進化を積み重ね、いつかブラックドラゴンになる、というまさかのサクセスストーリーがここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-08 23:41:02
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会話率:23%