それは誰もが忘れそうなほど遥か昔のお話。
世の中が混沌とし始めた頃。
戦いだけには困らない、力のある者だけが生き残る、世界は変わりつつあった。
世界を統一している主神でさえ、世の秩序の乱れをぬぐう事は出来ないでいた。
各地に邪悪
な生き物が溢れ、光の棲む世界が急激に減りつつあった。
唯一の安息の地は竜族の治める天上界のみ、それ以外に棲む者に安息はない。
暗黒の気が深まる世界で、血にだけは困らぬ毎日。
戦いに勝利を収める者だけが生き残る。
そんな気が狂いそうな毎日の中、信じられるのは自分のみ。
生き残りたければ武器を取れ、せめて己を生かすために。
刀鬼の養父・珱の若き頃のお話。九龍メンバーの過去と集うまで。
閉鎖した自サイトで掲載していた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-01 20:00:00
27890文字
会話率:37%