あやかしはびこる帝都にて、ひとりの没落華族令嬢がいた。
異国出身の母を持つ金髪碧眼の美しい娘まりあは、屋敷にあやかしを匿う公爵、山上装二郎に目を付けられてしまう。
逃げ足の速いまりあを装二郎は気に入り、花嫁に迎えた。
ある契約と引き換えに結
婚したものの、山上家は普通の家ではなかった。
広い屋敷にタヌキやキツネのあやかしがいて、人の姿はないのに、部屋はピカピカ。
親戚どころか、親兄弟一人訪ねてこなくて。
あやかし屋敷は不思議なことばかり。
夫となった装二郎は昼間から眠そう。
こうなったら、まりあ自身がしっかりするしかない。
虐げられていた、タヌキやキツネ、ついでに昼行灯な夫は私が守ります!
契約花嫁の、愛と正義の奮闘物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 00:00:00
103420文字
会話率:36%
「キスすると強くなるなんて聞いてないっ!」
あやかし退治をする猫神様の末裔「紫苑」と神に力を与える神子の末裔、「京香」が織りなす恋とあやかし退治の物語。
幼い頃両親を事故で亡くした京香は、優しいおじさんと二人で暮らしていた。しかし経営して
いた工場が倒産!借金返済のためにおじさんはマグロ漁船に乗ることに!京香もまた住み込みで働き先を探すことになった。そんなとき、ひょんなことから人気美人作家の書生として住みこみで働けることに!でも実は先生は男で代々あやかし退治をする猫神の末裔だった!そのうえ私は神に力を与えることができる神子の末裔!?私が、猫神の花嫁ってどういうこと!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 22:55:13
16700文字
会話率:74%
奉公先の新しい主人から妾になれと迫られ逃げ出した千花が頼ったのは、かつて自分を大事にしてくれた先代が残してくれた縁。
新しい奉公先は主である忍は整った見た目に優しい態度で、この日常がずっと続けばいいと千花は信じていた。
最終更新:2021-12-21 18:00:00
8915文字
会話率:26%
とある神社の近くにある公園で知り合った可愛い男の子青葉の頼みで、その子の誕生日会で料理をすることになったかな子。
軽い気持ちで青葉の家に入ったのだが、そこは……
『料理とは強さ!!!!』
と、豪語するあやかし達が住まうあやかし屋敷だった。
料理に迫力(炎で丸焦げ)や刺激(痛い)を求め、人とは違う価値観を持つあやかし達の料理は食べモノとは呼べないもので……。
「あんなの食べたら可愛い青葉君が死んじゃう!」
青葉の胃袋のために、就活中のアラサー女子かな子は料理鬼対決に身を投じる。
これは、料理とは『強さ』という価値観のあやかし達に『美味しさ』という新しい概念を伝えてゆくかな子の料理鬼としての日々の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 20:00:00
98679文字
会話率:27%
死体人間――といういかにも珍妙な単語を聞いて、十兵衛という侍はその男に耳を傾けていた。それが嘘である可能性だって、充分考えられたわけだが、それでも彼にとっては酒のつまみとなる話があればなんだってよかった。
「死体人間ってのは、労働力の代わ
りになるだろうよ。そんなことを言っている西洋かぶれの学者だっているくらいだ」
「しかし、そんなことが可能なのか? その……『死体人間』というのは」
■ゾンビ小説アンソロ『ありえない歴史参考書 日本史世界史Z』収録折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-25 06:00:00
9510文字
会話率:40%