幸盛は長編小説を書く資料として、「北斗」に連載中の清水信先生の評論を読み始め、宮本百合子のページの最後で次の忠告に遭遇した。「長編小説『貧しき人々の群』『伸子』『播州平野』『道標』のどれかを読まないで、文学に携わっている女性は唯のアホウで
あろう」。また高見順の場合はこうだ。「高見の『昭和文学盛衰史』を知らぬ者は、同人雑誌界では唯のアホである」*このショートショートは、山中幸盛のブログ『妻は宇宙人』のものと同一です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-26 20:25:59
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