江戸時代に、オートバイはなかった。でもヤンキー(不良)はいた。
“奴(やっこ)”、“傾き者(かぶきもの)”などと呼ばれた彼らは、現代のそれよりも遥かに悪質であった。
そんな彼らに、冷めた目を向ける男がいた。浅野長矩(あさの・ながのり
)という大名だ。
のちに“ある大事件”を起こして、彼は有名になる。
「一番ヤバいやつは、ヤバそうに見えない」
そして江戸時代にも、“承認欲求モンスター”はいる。
――――これはそういう物語。
※全2話(前・後編)の予定です。
※話の都合上、史実をガン無視しています。真に受けないでください。
※特定の個人・団体等とも無関係です。ご了承くださいm(_ _)m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 19:19:08
3667文字
会話率:48%
平安時代末期は、戦いと混乱の時代であった。
――“平安”って何だっけ?
そんな時代に、熊谷直実(次郎)は生きていた。寿永三年(1184)二月、彼は源氏軍の一員として、六甲山地の山道を進んでいく。
そして彼は手勢を引き連れ、山を降り
た。抜け駆けである。
敵地:一ノ谷に乗り込んだ次郎が、その目で見たものとは――
※公式企画「秋の歴史2024 分水嶺」参加作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 23:59:23
1256文字
会話率:35%