「勇者としてじゃない。人として、覆してやるよ」
裏切り者として元々仲間であった者達や慕ってくれていた人々から狙われ、魔王に救われた外村止愁【トムラシシュウ】。
魔王が死する直前で残した子孫たる少女・カルティエと共に安寧極まりない日々を送
りながら、人類が確かに、愚かに同族同士で滅んでいく所を睥睨していた時の事だった。
唐突に現れる目にした事のない魔物達。
魔物達の長は語る。
今生きる全てのものを屠り、この世を乗っ取る、と。
残された人類と、新たに現れた魔物達、そして以前から現存する魔族達による、三つ巴の戦が幕を開ける。
血に戦に、酒に夜に酔いしれながら、残された人類を、新参者たる魔物達を纏めて支配せんと、止愁はゆく。
これは狂ってしまった過去の勇者と、そんな彼を支える魔族達の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-05 01:44:10
1073文字
会話率:30%