腐敗した王国を倒し、民を救った英雄ユリア。
彼女の剣は人々に勇気を、祈りを取り戻した。
だがユリアが去り、その剣が粉雪のように崩れ落ちたあと――
世界はなおも、天と冥の狭間で蠢いていた。
小国セルヴィアの青年アベルは、祖父母を奪われた
その日、
復讐の獄炎を手にした。
だがユリアの遺した想いと、不器用な師ユダルの教えにより、
剣を振る理由を「守るため」に変えていく。
その炎はやがて天界と地獄、六つの大陸を巻き込む大戦へと繋がり、
アベル自身も知らぬうちに、選ばれし英雄の道を歩み始める。
これは――
英雄ユリアの物語のその先、
天と冥に挑む、新たなる英雄譚。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 19:00:00
4469文字
会話率:33%