【あらすじ】
七夕も終わり、秋の気配が漂う宝珠皇宮後宮。
後宮蔵書室・華月堂は、連日、混みあっていた。
春にがんばった模様替えや本の配達が功を奏したと喜ぶのは、華月堂の司書女官・白花音。
しかし上司である華月堂の司書長官・鳳伯言の鬼上
司っぷりに相変わらず翻弄され、忙しい日々を送っている。
そんなある日、花音は、『宝玉真贋図譜』という本が書架に見当たらないことに気付く。
それは、凛冬殿の女官たちに特に人気の高い本だった。
ほどなくして、その本は、思いもよらない場所で見つかる。
凛冬殿の若い女官、蘇奈が遺体で発見され、そのそばに、『宝玉真贋図譜』が落ちていたのだ。
蘇奈は、花音も馴染みの凛冬殿の女官三人組の一人
蘇奈は自死と思われたが、華月堂の本が現場に落ちていたことから、花音に容疑がかけられる。
「蠟蜂様の仇を討つ」と内侍省武官の冥渠に宣戦布告された花音。
「冤罪にされる前に自分でなんとかしなくちゃ!」と凛冬殿に潜入し、そこで姜涼霞という男装の麗人に助けられる。
花音に容疑が掛かる中、璃莉が話してくれた「三人のイタズラ未遂」を手掛かりに、花音は事件を調べていく。
なんとか花音を助けたい紅壮と藍悠、そして伯言の助力により、花音は事件の真相に迫るが、魔の手は花音にも伸びていて――。
華月堂の司書女官・白花音、後宮を揺るがす大事件を解決することができるのか?!
※ 拙作は『華月堂の司書女官』というタイトルで、角川ビーンズ文庫様から書籍化されている作品の続編です。
そちらを読まなくても楽しめる内容となっておりますが、もし、気にいってくださって、前のお話も読んでもいいな、と思ってくださったら、カクヨム様でシリーズ化して連載しておりますので、よろしければそちらもご覧いただけるととってもうれしいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 06:00:00
89039文字
会話率:50%
【あらすじ】
風薫る新緑の季節。花音は爽夏殿へ呼ばれる。
爽夏殿夏妃付き女官長・尚玲が花音の噂を聞き、「七夕までに夏妃に教養を付けさせたい」と本の選定を依頼してきたのだ。
夏妃には奇妙な噂も多く、思ってもみなかった大役に尻込みする花音。
しかし伯言が「尚玲ちゃんからの依頼を成功させたら、夏妃がもてあましているお宝本の山からどれでも好きな本を持っていっていい約束を取り付けてあげる♡」とご褒美をチラつかせたことで、結局は引き受けることに。
しかし、何やら隠し事をしている様子の尚玲と爽夏殿の様子に、花音は早くも「面倒事」のにおいを感じ、いつも通り伯言に転がされた感が否めない。
陽玉に愚痴るが、「七夕は四季殿にとっても下々にとっても一大行事よ!」と後宮における七夕の詳細を聞き、夏妃の選書係にも七夕にも興味がわいてきた。
七夕の宴を前に準備に余念がない四季殿の様子を見て、「貴妃は皇太子の御子を御生みになる存在」で、藍悠皇子やコウの「お嫁さん」になるのだということを改めて認識してしまい、花音の心はざわつく。
一方、花音は偶然に遣いに行った皇城で、故郷の幼馴染・林簾と再会していた。
禁軍十五衛に採用され、すっかり男らしくなった林簾と一緒にいるところを双子の皇子、藍悠・紅壮に見られて質問攻めにあい、紅壮とは喧嘩になってしまう。
また、皇城では花音を逆恨みする礼部次官・範麗耀に因縁をつけられ、爽夏殿へ通う花音に陰湿な嫌がらせが始まる。
さらに誤解とすれ違いでコウとは険悪になり、落ち込む花音。
果たして夏妃への本の選定ができるのか…?
華月堂の司書女官、白花音の本を巡る奮闘記、波乱含みの第二弾。
※ 拙作は『華月堂の司書女官』(角川ビーンズ文庫様より好評発売中!)の続編となっております。
そちらを読まなくても楽しんでいただける内容となっておりますが、もし、「前の話も気になる!」と思ってくださったら、カクヨム様で書籍化前のWEB版を掲載しておりますので、よろしければお立ち寄りください!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 12:00:40
135810文字
会話率:45%
橘華汐音。高校1年生の彼には、特にこれといった特別なことはなかった。普通の家に生まれ、普通の暮らしをしていた彼は、SNSで病んだ女子中学生を演じ、今にも死んでしまいそうな少女を演じることで男を騙して遊んでいた。そんなある日、謎のメッセージが
届く。意味の分からないメッセージを鼻で笑いながら、パソコンを閉じようとした瞬間、汐音の意識はシャットダウンされた。
次に目を覚ました時、シオンは見慣れた自分の部屋ではなく、森の中に立っていた。
「い、異世界転生だとぅ!?!?」
これは、SNSで男を釣って遊んでいた少年が、誰の導きか、異世界に転生させられてしまう物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 00:18:08
101158文字
会話率:36%
留学生のクラヴィエは旧音楽室で暇を持て余していた。
そこで一つの不可解な事件が起きる。
学校で毎日鳴る、鐘の音。
その事件の全容を確かめるべく、友人のカノンと共に動きだす。
最終更新:2024-07-22 20:21:18
15883文字
会話率:58%
歌見月の風に響く、今日という音。鍵盤の数だけ描かれた星座と、夢が描く譜面を見つめながら、心の風鈴が鳴らす音色に、耳を澄ませて。
最終更新:2024-07-21 20:18:25
539文字
会話率:0%
本郷沙葉はどこにでもいる普通の顔が良い文学少女だ。
あの日、ぼくが心を惹かれたのは彼女の奏でる旋律だった。
彼女の奏でる旋律がぼくの心を駆り立たせ物語を紡がせる。
そんな彼女の名は月城沙音。
ぼくと同じ青き瞳を持つ金髪の美少女だった
。
これはどこまでも平坦で平凡で日常的なありふれた在り来たりな青春の一ページ。
青い瞳が導くぼくたちの物語。
こちらの小説は『カクヨム』『ハーメルン』にも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 02:16:09
74919文字
会話率:51%
息の音。
心臓が動く音。
風の音。
最終更新:2024-06-30 20:40:03
966文字
会話率:0%
退屈な毎日を寝て過ごすミステリ好き中学生男子、松原玲。
クラスで埋没している地味系中学生女子、羽佐間灰音。
学校の委員会活動で知り合った二人だったが、ふとした偶然で玲は自分が秘密にしていたことを灰音に知られてしまう。
どうか言い触らさないで
くれと頼む玲に、灰音はこんな「取引」を持ちかけた。
「私、松原君の彼女になりたいの。そうしてくれたら松原君の隠したいことは一生守るから。これが、私の出す条件」
何故、彼女は突然こんなことを言い出したのか?
真の目的は何なのか?
取引に応じた玲はやがて幾つもの「日常の謎」に出会い、同時に羽佐間灰音という少女の抱える秘密について解き明かしていくが……。
これはとある少年の恋愛譚。
そして、とある探偵の失敗譚。
所詮ゼロはゼロでしかない────探偵と言えど、知らないことは分からない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 20:01:30
324420文字
会話率:26%
目が覚めたら神様でした───!?
ブラック企業に過重労働、お局いびりによる退職続きでキャリア形成に悩む社会人二年目の主人公・琴音。
酔いつぶれた翌朝起きてみたら、三百十一代目の天照大御神として祀りあげられていた!
『魂の縁族』を名乗る兄
弟や可愛らしく賑やかしい巫女たち、そして一癖も二癖もある八百万の神々との高天原ライフが幕を開ける!
世界を揺るがす危機に琴音は神としてどう立ち向かうのか───。
『何者かになりたい』と願い人生を模索するみんなに読んで欲しい、心に火を灯す作品です。
すべては、神のまにまに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 20:13:37
102628文字
会話率:46%
目が覚めて気づく。
ああ、今日は彼女の誕生日だ。
久しぶりに連絡できる口実。
お祝いの気持ちも本当だけど、君との関係を繋ぎ止めておきたいのが本音。
会いたいな、私の知らない彼女がいることが寂しい。
最終更新:2024-05-30 15:04:00
2569文字
会話率:4%
魔人ソーハは、趣味の悪い遊びが好きだった。異世界から人間を召喚して、ダンジョンの中で魔物をけしかけ恐怖に歪む顔を楽しむというものだ。
ある日彼が召喚したのは育田 豆太郎(32)。
わずかな光しか無い空間。静かな場所で響き渡る水音。孤独
と恐怖に狂ってもおかしくない異世界ダンジョンで、豆太郎はガッツポーズした。「なんてもやし栽培に理想的な空間なんだっ!」と。
「なんでだーっ!」と絶叫する魔人ソーハ。以来、あの手この手で豆太郎を恐怖させるための日々が始まった。
もやしを育て、もやしを食し、時折ダンジョンを訪れる悩める冒険者と会話する。これは、そんなスローライフを送るもやし大好きなおっさんが、気づけばダンジョンの主と思われていたり、魔人と人の絆を紡いだりする、ハートフルもやしコメディーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 14:03:14
224523文字
会話率:34%
日本史上に燦然と輝く劇作家、近松門左衛門。江戸時代の18世紀、その近松と肩を並べる浄瑠璃作者が存在した。
彼の名は、紀海音。海音は近松を超える作品を書こうと、励みつづける。
※「ノベルアップ+」様にも投稿してます。
最終更新:2024-05-26 07:35:26
3556文字
会話率:38%
それは神の淵で名残る音。伝説の名探偵最後の事件。
最凶系ヤンデレえんでと指事件にまつわる物語――EDENシリーズ。(このシリーズだけ各ストーリィがパラレルの関係なので、どこから読んでも、設定が若干ないしだいぶ食い違ってても安心してお楽しみい
ただけます)
『血在る核執る』のラストで探偵と刑事が見に行った美術展が事件の発端ですが、こっちの世界の探偵は探偵をやめて某ピアニストの護衛なんかやってます。
彼魔(hyma;ひま)シリーズ主役の天才少年の被害者の会第3号であるところの、寮のルームメイトくんが主役です。
シリーズ内で唯一ミステリィぽいです。(犯人が判明するという意味で)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 15:20:44
145749文字
会話率:45%
一本の川を遡る人々の日常。
バカップルが始めたゲームの顛末。
「コウちゃんハグしよ!」
逃げる男と追う刑事。
「オレもお前ももう限界だ。そろそろ決着つけようや」
何気なく遊びに来た母子。
「瑚々音あっちはねダムがあるのよ」
だが。
すべてはフェイク。真実は見えない。
「これ正親」「御意」
謎の女と老紳士が紡ぐ因縁。
「では皆様。参りませう」
そして。
たどり着いた場所そこは―― 罪の源。
剥がれ落ちるフェイクのその奥に――
「川は嫌いだ死体が流れてくるから」
彼らの罪とは――
「いろいろ罪おっかぶせて一生ぶちこんでやる」
背負う宿業とは――
「瑚々音。瑚々音!」
「雪乃様。貴方ももう」
川を遡る理由とは――
「うああ――ううう――ぎいいい!」
それを知った時あなたは――
「わかった」
フェイクと真実、罪と死の不条理を綴る叙景群像劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-20 13:00:00
4680文字
会話率:0%
今日も部屋に流れ込んでくる騒音。
隣の家族は『演奏』だと思っているらしい、いくつもの楽器から出る音。
上手か、下手か、そんなことどうでもいいわ。
押し付けられる『音楽』なんて、迷惑でしかないのよ。
最終更新:2024-05-20 10:50:00
4165文字
会話率:12%
郊外にある小さな喫茶店カプラ。そこは黒髪童顔の店長が一人で切り盛りしている店だ。静かで穏やかな隠れ家のような雰囲気の喫茶店には秘密があった。
「うちで働くか、私にこのあと殺されるかの話をしているんだ」
オーナーであるテオドールの殺しの現場に
遭遇してしまった灰音。なぜかテオドールにいたく気に入られた灰音は、店長として飼われるか、殺されるかの2択に迫られ致し方なく喫茶店で働き始めることになる。
倫理観の欠如したマフィアと死にたくはないが思い通りになってる気もない一般人のチキンレース折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 19:00:00
97901文字
会話率:56%
孤児院で暮らしていたけれど、二人暮らしを始めて高校生デビューを果たした光音と優音。その二人は、生まれてから15年間ほどの記憶がない。そんな二人が高校に通っていくうちに、色んな人に出会って、色んなことを学んで、最後に迫る決断とは…。
最終更新:2024-05-18 13:31:18
80842文字
会話率:47%
ある周辺人は将来のある爆破事件のタネかもしれない?高層ビルを爆破したい男の本音。
最終更新:2024-05-16 17:33:33
1509文字
会話率:7%
近づくと死ぬ、と噂される郊外の廃ビルディング。その異常現象を解消すべく調査に訪れたのは背広姿に聖なる鋼の兜を被り、日用品に偽装した剣を振るい、世界の怪異と秘密裏に戦う現代の騎士たちであった。
ビルに近づくにつれ、周囲から消えていく音。失われ
ていく熱。周囲の全てを雑音として静止させようとする静寂の力が、彼らを襲う。果たして彼らは狩りを完遂し、この異常を――『魔術』を消し去ることができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 22:35:02
6604文字
会話率:26%
外すと聞こえる嫌な音。それでも君が好き。
最終更新:2024-05-06 09:34:39
542文字
会話率:0%
仕事のし過ぎで突然死してしまった日音。
目が覚めるとそこは別世界だった。
ニンフに転生したと気が付き、ここが地球ではないと悟る。
ニンフらしからぬ猪突猛進な性格で日々を過ごすが……?!
最終更新:2024-04-25 14:20:44
39195文字
会話率:68%