王都の商業区の隅にある『フィラル魔法薬店』。
このお店のカウンター奥の戸棚の上には、どんな大きな傷もたちまち癒す効果がある(と思われる)神級霊薬《エリクサー》が、ひっそりと鎮座している。
この神級霊薬は売り物ではなく、このお店を切
り盛りする少女の心の拠り所であり、母の形見である。
しかし、当の神級霊薬にとってその扱いは甚だ不本意なものだった。
『私を飲んで! 一回だけでも! 一滴だけでもいいからぁー!』
――飲まれぬ薬はただの液体である。それ以上の価値はない。ただの液体なのである。
この物語は、飲まれたくてもなかなか飲まれないちょっぴり脳内お花畑な神級霊薬が、家族のように思っている少女とその兄を見守りつつ、自らの不遇を嘆いたり、お店を訪れる客を観察したり、時にツッコミを入れたりする日常を描くおはなしである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-15 22:11:01
55533文字
会話率:44%
白い肌、白い髪、赤い瞳。人々は少女を聖女として崇めた。
少女は自身の仕事をただただ全うした。それが彼女の唯一の存在意義だったから。
心の拠り所を求める少女の思いは果たして満たされる時がくるのだろうか。
残酷な描写は少ないですが、人によっ
ては不快に思われる表現があるかもしれないので念のためR15とさせていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-11 08:00:00
33320文字
会話率:31%
『三十日の間に魔王を倒さなければ、死ぬ』
告げられたのは、残酷な事実。
異邦人。見た目からして異質。異世界でただ一人、浮いていた。
隣に誰か歩く仲間が出来ても、死が彼らを連れて行った。
最後には、いつも一人きり。
思い出だけが、心の拠り所
だった。
いつだって、失ってから大切さに気付く。
ずっと退屈だと思っていた。今ではどうしようもなく、愛おしい元の世界。
──帰りたい。
少女は激動の三十日間を駆け抜ける。
※四日ごとに一話更新します。
※シリアスですがほのぼのしてる場面もかなりあります。
※恋愛要素は添え物程度。
※話の展開は基本亀の歩みです。
※直接描写を避けR15程度に抑えているつもりですが、一部性的表現があります。御注意ください。
※名前持ちの人死にが多いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 14:07:32
2438953文字
会話率:33%
ある日、いじめられっ子がトイレで見つけた蜘蛛。
その蜘蛛に魅了され、いつしか蜘蛛は心の拠り所となっていく。
最終更新:2019-02-28 16:55:36
3518文字
会話率:31%
高校二年に進級したものの、程なく不登校になった櫻井春人(さくらいはると)は、両親が離婚話を進めるという事情から、夏休みの一ヶ月を父方の祖父の家で過ごすことになった。遥か昔に一度しか行った事のない、田舎の祖父の家に居候を始めた春人は、そこ
で同い年のナツと知り合う。
人見知りせず、初対面から親しげに話しかけてくるナツに初めは距離を置いていた春人だったが、やがてあしらうのが面倒くさくなっていき……。
たった一夏の記憶が形造(かたちづく)る思い出を心の拠り所に、本当の自分を確立しようとする春人の成長物語。
『君の居なくなったこの世界で、君を生かす為に僕は生きるーー』
ご覧いただき、ありがとうございます。
m(_ _)m
友人からのススメと、かなりの突然な思いつきにより始まった、着地点不明のお話でございます。
その為、これまたかなりの不定期更新となっておりますが、お時間のある時等、ご覧いただけたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-16 00:24:04
57535文字
会話率:42%
挙式が迫るなか婚約者の王太子に「結婚しても俺の最愛の女は別にいる。お前を愛することはない」とはっきり言い切られた公爵令嬢アデル。しかしどんなに婚約者としてないがしろにされても女性としての誇りを傷つけられても彼女は平気だった。なぜなら大切な「
心の拠り所」があるから……。しかし、王立学園の卒業ダンスパーティーの夜、アデルはかつてない、世にも酷い仕打ちを受けるのだった―― ※初めて神視点で書いたので、ごちゃごちゃしてわかりにくかったらすみません。※一応コメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-04 00:25:56
9751文字
会話率:24%
学生時代の事故により死神と呼ばれ、友人も家族も全てを失った彼は、National Online Adventure【NOA】通称ノアと呼ばれるVR型MMORPGを心の拠り所とし、没頭する。プレイヤーランキングで一位となった彼は、彼と唯一PT
を組みプレイしていた男と共に作り上げた、ノア内最高難易度と言われるダンジョンを拠点として、上位5つのクランと後に戦争と呼ばれるようになるバトルを繰り広げ、圧倒的だと思われていた戦いに勝利する。その後、彼に謎のメッセージが届いた。『君はすごいね!でも......悲しいかな。君は周りに認められない。そこで、そんな頑張った君に、勝利のご褒美だ!さあ、異世界に行こうか』と書かれており、読み終えると彼の周りの世界が崩れ始める。ログアウトは出来ず、飲み込まれていく感覚に陥った彼は目を瞑る......それが収まり、目を開けた彼は違和感を持つ。周りがより鮮明に見え、待機しているNPCだったメイド達がまるで生きているかのように感じるのだ。そんな彼は、半信半疑になりながらも自らの目標?異世界の支配を掲げ、実行するために動き出す――― 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-21 17:10:40
2406文字
会話率:25%
蓮井燈子は、絵を描く事を心の拠り所とする内向的な性格の二十六歳。現在は縁故で、地元役場で嘱託職員として働いている。
そんな燈子に持ち上がった結婚話。お相手は家族ぐるみで交流のある瀬名家の長男、幼馴染でもある二歳年長の瀬名恭介。社長令息、
容姿端麗、恭介を誉めそやす美辞麗句は挙げ始めれば切りがない。
文句の付け所のない良縁を一度は了承した燈子だったが、燈子は一生を左右する結婚を親任せにする事に不安を覚え、破談を申し出る事に……。
これは、恭介の一途で真摯な愛情に包まれる極上の恋と、夫婦で高め合いながら能力と夢を花開かせるサクセスストーリー。berrys-cafeにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-30 19:38:17
28531文字
会話率:34%
人と縁遠く、現実世界では空気のように扱われていた恵真の心の拠り所は、オンラインゲームの世界。
好みの外見のキャラクターを作り、休日はずっと仮想世界の中で過ごしていたが、ある日部屋を巻き込む恐ろしい物に遭遇し、幼い男の子の姿をした神様によって
異世界へ呼び寄せられてしまった。
複数の獣の特徴を持つキメラの獣”フィラフト”と共に、神様が再現したゲームのキャラクターたちと快適な異世界ライフ……とはいかず、殺したがりの双子に振り回される毎日。
繋がった絆が、手繰り寄せた縁が、いつしか絡まり綻んで……
隣り合わせに孤独なまま、境目のあなたとわたしが”願った”結末。
「――ごめんね、さよなら、愛してる」
それでも、過去は未来を求める。あなたがいる、明日を――
※異世界召喚ものです。3/27、書き直し始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-03 02:17:42
234172文字
会話率:30%
生まれながらに病弱で、生涯をベットの上で過ごす運命だった少女・アリス。しかし、彼女の心の拠り所はいつも話し相手になってくれていた、唯一の話し相手である祖父、ただ1人だけだった。しかし、ある日――アリスは気がつくと暗闇の世界訪れていた。彷徨い
続けるアリスだが、出口もなく、ついには絶望に押しつぶされそうになる。アリスを待つのはバッドエンドだけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-17 01:00:00
1584文字
会話率:28%
少女・フィーシャは生まれた時の予言により、やがて星に災いをもたらす忌み子と呼ばれ差別を受けていた。
彼女の心の拠り所は祖母と幼馴染の少年・カイリのみ。
ある日、フィーシャとカイリは長く眠る命が目覚める気配を感じ、森の奥へと向かう。
そこで彼
らを待っていたのは、岩石を主として生まれた古代の巨兵だった。
巨兵はフィーシャを「主」と呼んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-22 08:00:00
4016文字
会話率:41%
――現実を見ようとしない理想主義者は、夢の螺旋から逃れられない。
イアン・アリスという青年は自分の名前以外の記憶が無い。唯一の記憶を取り戻すのに手掛かりになるのが、左薬指にはめられた銀色の指輪である。そんな時に差し伸べられた手に縋るように
して、この世界を支配する楽園(ヘヴン)に復讐するレジスタンスの仕事を手伝うことになってしまった。果たして、彼は失ってしまった記憶を取り戻せるのだろうか。それとも、取り戻せないまま一生を過ごすのだろうか。どちらにせよ、今の彼にとって心の拠り所は「反乱軍」や「テロリスト」などと称されるようなレジスタンスしかないのである。
この世界で見ている夢から覚めるべきか否か。答えはそこにあるだろう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-10 13:20:53
316449文字
会話率:46%
恋&謎解き学園ショートストーリーコンテストに参加してみました。
ある身体的特徴が原因でクラスでハブられている主人公、櫻丘さくら。
それでも中学二年生の三学期に入った頃には、間近の受験を意識してかいじめも鳴りを潜めていた。
ところが三年生に
なって間もないある日、担任であり学年主任でもある小仏先生から生徒指導室に呼ばれるさくら。聞くと万引き犯に心当たりがないかということだった。実はさくらは噂を耳にしたことがあったが、確証があるわけではなかったので小仏先生に話せないと応える。その数日後、さくらまで万引き犯の一員と疑われてしまうことになっていた。
さくらの唯一の心の拠り所は、ネット小説投稿サイトのおぼろげさんが書く小説を読むこと。
それでもついにさくらは自分のおかれた境遇に耐え切れなくなり、おぼろげさんに『死にたい』と個人メッセージを送ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-09 22:05:08
11310文字
会話率:62%
『自宅』とは、何であるか? 自宅とは、人が帰るべき場所であり、人々のかけがえのない心の拠り所である。家庭の安全の為、ひいては国家の安寧の為。そして、己の矜持の為に。人知れず、ひしめく魔手より『自宅』を警護する者たちがいた。――人は彼らを、『
自宅警備員』と呼ぶ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-29 13:46:02
224462文字
会話率:19%
高校三年生に神崎アラタと言う学生がいた。運動も勉強も普通で友人関係も特に悪くなく、そんなありふれた高校生活を送っていたがアラタはそんな日々を退屈だと感じていた。そんな彼の心の拠り所はゲームの世界だった。ある日目を覚ますと知らないとこにいる
ことに気付く。そこから、平凡だったアラタの予想だにしない冒険が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-08 15:34:42
859文字
会話率:40%
神坂励は、勉強も運動も平凡な冴えない高校生。
そんな彼には、人気ソーシャルゲーム『LAST SIN PROJECT』において、最強と名高い『十戒』という裏の顔があった。
彼にとって、ソシャゲの世界は心の拠り所なのだ。
しかし、楽園はあ
る日突然消えてしまう。
励が意気消沈する中、各地では原因不明の失踪事件が頻発していた。
下校中、不思議な空間に迷い込んだ彼が見たのは、『LAST SIN PROJECT』のモンスター『罪渦』の姿だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-24 22:00:00
17498文字
会話率:28%
天音は、就職浪人でアラサー女子。
彼女の心の拠り所それは、美味しい料理を食べること。
最悪の印象でしかなかった男と出会い、次第に心惹かれ……そして――
最終更新:2017-11-18 21:28:38
10465文字
会話率:61%
心の拠り所はオンラインゲームの仲間達。
リアルでは軽度なコミュ障でぼっちな主人公が仲間に誘われ、一風変わった異世界転移。
異世界でも仲間達と楽しくやるはずが、なぜだか嫌われてしまい異世界でもぼっちに。
でも主人公には救いの神が居た。
誰も主
人公だと分からない身体に生まれ変わり、流されるままに異世界で過ごしていく。
するとなんだか地球での人生も上手くいきはじめた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-31 13:14:55
324444文字
会話率:34%
君を好きになってしまった。抑えられないこの気持ち。君がいてくれて本当に良かった。いつか僕と一緒に手を繋いで、お祭りや、公園や、クリスマスイブや、年の瀬や、正月や、ヴァレンタイン・デイを過ごそう!もちろん、お互いの誕生日にもね(笑)好きだよ。
君だけが好きだ。あとは、どうなったって、かまいやしないさ。君がいれば、僕は幸せなんだ。君を愛しているよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-06 11:00:00
343文字
会話率:0%
大学一年生の春、東京に引っ越してきた秋人は二カ月を経てその生活に慣れてきつつも、心の中では過去の傷のようなものが秋人の心を蝕んでいた。秋人は自らの心の欠陥に気づき、望や瑞樹とともに日常生活を営みながらそれを眺めるようになった。
一方、同じ
く大学一年生である笹見乃愛は大阪にある大学に実家から通っていた。乃愛は過干渉の母親を持ち、また、質の悪い幼馴染と関わらなければならず、苦難の日々を送っていた。乃愛はそんな現実に疲れ果てており、誰かと話をする時はよく暗喩を用いて捻じ曲がった物言いをしていた。
そんな中、乃愛は数少ない心の拠り所である本の世界に飛び込むべく、頻繁に図書館へ足を運んで様々な本を読み、現実から非現実への逃避を重ねていた。乃愛はそのようにして「一人の世界」で懸命に戦っていたが、同じ専攻の緑川くんを通して人と同じ空間にいることの楽しさに気づき、外界と触れ合う楽しさを理解するようになった。
秋人は東京で、乃愛は大阪でそれぞれの悩みと向き合っていたが、もう一人、艱難の道を歩む少女が居た。少女は非現実的な世界で使命を抱えながら奮闘していた。その使命のためには少女はある男と会うことが必要だった。この少女の努力は人知れず遂行されていたが、後に秋人と乃愛の運命を繋げ、動乱に巻き込むことになるとは誰も思わなかった。
そして、運命は突然やってきた。秋人は小早川真菜子からの電話を機に、夏休みに実家である大阪に帰ることとなった。ある日、秋人は真菜子と散歩に出掛けていたが、時間が余ったので、市立図書館に向かうことにした。秋人は図書館の書架に並ぶ本を眺めているのが好きで、今回も秋人は書架に並ぶ本に手を乗せて歩いていた。するとふと誰かの手と重なった。その人は乃愛だった。こうして二人の運命は交差し始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-27 20:06:51
88996文字
会話率:35%