――さて、どれにしようかな……。
泥のように空間を塗り潰す漆黒の闇の中で爛々と煌めく紅蓮の双眸は、エサと娯楽の両方を求めて視線を彷徨わせる。
――んん?
ソレが目を止めたのは一人の男。
小さな子供用ベッドで眠る
少年のパジャマを強く掴んで、声など届こうはずもない『ここ』まで聞こえてきそうな――。
まるで、それは『血の慟哭』。
――いい絶望だね。次のオモチャはキミに決定だ。
紅蓮の双眸が笑う、わらう、嗤う。
少年か少女か不明確な高くも低い声で放たれた嫌な嘲笑が消え、その漆黒の空間は闇に潰れて消えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-29 00:00:00
126284文字
会話率:34%
「チャコ。そんなところで寝てるとチャコもぬいぐるみになっちゃうよ」
オモチャ箱で眠るチャコを、さくらはいつも優しく起こしてくれます。でもある日夜になってもさくらは起こしてくれなくて……。
茶トラのチャコとさくらの物語です。
※こ
の作品は、以前他サイトに載せいたのを少し修正した物です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-13 00:34:13
3362文字
会話率:14%
現代の日本のようで、日本ではない国「日本共和国」
その国には、高校不合格者に対する兵役義務制度が存在していた。
国力増大の事を第一に考える政府。
自分の子供は大丈夫だと思う親。
自分だけは大丈夫だと思う子供。
そんな彼らの話し―――
最終更新:2010-11-08 03:36:53
9743文字
会話率:27%
アルサツジンキイチゾク「あやかしの月」。キョウモモジブンタチを死に神と言って殺人しながらアソンデル。殺人鬼一族。ソレハボクタチノコト。夜の0時00分と夜の1時11分に開くジゴク時。誰かがまた連れて行かれる。誰かがまた死に神のオモチャにナル。
最終更新:2008-10-12 14:36:30
119文字
会話率:19%