遠方に月山富田城が見える富田川を挟み、二人の男とそれを取り巻く各々の陣営の兵達が対峙している。四つ目結の旗の陣営を背負う武者は身の丈五尺あまり。白皙の美青年と言って差し支えない美貌の男だが、その眼光は猛獣のように鋭く、単なる色小姓紛いの軟
弱な若武者でない事が一目で見て取れる。年の頃こそ二十歳前後だが、その風格には歴戦の趣すら感じられた。
それに対する、一文字三ツ星や上り藤久の字といった旗を掲げる側の先頭に立つ六尺ばかりの偉丈夫は、若いながらも精悍そのものの荒武者と思しき風貌で、実に四尺に迫る自慢の大太刀を腰に引っ提げ、更にはこれまた自慢の大弓まで携えた大力無双の男だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-12 01:42:32
13263文字
会話率:36%
平凡で普通な日本人(女)が生まれ変わったら金髪イケメン勇者様(候補)になってしまった。次こそは平凡に生きていきたい彼女は勇者になることを辞めようとするが国中の人々は諦めてくれない。「もうオカマになって勇者を絶対辞める!」軟弱なら諦めてもらえ
るとそう思いながら彼女?はオカマになる努力をしていくちょっと不思議な物語…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-09 23:48:28
1738文字
会話率:23%
しゃがれ声と曲がった背中の、何十年生きているのかわからない魔女と、
誤って惚れ薬を飲んでしまい、魔女に惚れてしまった、へたれな青年。
惚れ薬の効果は絶大で、青年にストーカーの如く追い回されることになった魔女の逃亡の旅の模様を描いた物語。
最終更新:2013-05-25 14:38:31
15141文字
会話率:31%
霊の見える少年、白袖川口。
彼は臆病で軟弱で、だけど確かに強かった。
人、霊、その境界はどこなんだろうか。そして、生とは何なんだろうか。
彼は答えを見つけようともがく。そう、死を拒む人のように
最終更新:2012-07-04 17:00:00
492文字
会話率:43%
僕の名前は吉北 敦(よしきた あつし)、26歳、職業はシステムエンジニア。ひょんなことから中国に出向することになったのだけど、飛行機の中で異変が起き、なんと古代中国は三国志の時代にタイムスリップしてしまうことに。
万夫不当(ばんぷふ
とう)の強者(つわもの)共に囲まれて、軟弱者の僕が未来の知識だけを武器に生き抜いていく────これはそんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-27 17:00:00
3258文字
会話率:51%
卒業式まで一週間のカウントダウン。男勝りな少女・遥(はる)と軟弱少年・遥(はるか)の最後の七日間は、少しだけ愛しい別れまでの道。『長い人生の一通過点としては、上出来だった』※更新再開→完結しました!
最終更新:2008-03-08 22:15:10
34972文字
会話率:43%