東条朝陽が生まれてから十二年の間を過ごしてきた、『八雲町』にはなにもない。
かろうじてコンビニはあるが、全国チェーンの牛丼屋や中華料理屋、イタリアンレストランはない。
目立ったお祭りもなければ、郷土愛すらもない。
あるものと言えば、全国展開
されている総合スーパーとシャッター商店街手前の寂れた商店街だけだ。
田舎と呼ぶには本物の田舎には失礼ではあるものの、『街』とは決して呼べない場所だ。
それでも、この町には西野日奈がいる。
名前の通り、お日様みたいな笑顔がかわいい、初恋の女の子がいる。
それだけで、朝陽にとってこの町は特別な町だった。
そんな初恋の女の子がいるだけのなにもない町で、朝陽と日奈は一人の女に出会った。
女は二人に訪ねる。
『わたし、きれい?』
日奈は答えてしまった。
そして、女は嗤った。
『これでも……?』
口元まで大きく裂けた不気味な笑みを浮かべて。
────口裂け女が、立っていた。
※こちらの作品は『カクヨム』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-02 07:00:00
43301文字
会話率:28%
異世界転移なんて馬鹿げた話、それこそそこら中に転がっている小説の中だけの限定品か、中二病を拗らせた奴の妄想程度の規模のものだと思っていた。
長い夢を見ていた、そう語る少年『紅月暁矢』はどうやら、異世界に飛ばされてしまったらしい。
勿
論この世界にはスキルだのアビリティだのジョブだの、読解力を駆使せずとも脳を溶かして理解できる便利なものは無く、最強の力も一切発現しない。
ただ、ひたすらに現実味のある異世界。少年は、そんな世界に迷い込んでしまったらしい。
森を彷徨い、魔獣に追われ、捕食され、死の淵に立っていた少年。消えゆく意識の中、少年が聞いたのは、「キミは絶対に死なせない」という、鈴の音色のような、少女の声だった。
これは、少年と少女。師弟の絆が紡いだ、異世界英雄譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-04 08:35:28
1200957文字
会話率:43%
人間の“身体”に執着した者達の楽しい御伽話。
この作品は、カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/117735405489785573)にも掲載しています。
残酷描写にご注意を。
最終更新:2020-06-27 12:12:37
4744文字
会話率:30%
この作品は、カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054894470386)にも掲載しています。
最終更新:2020-05-13 14:16:07
1617文字
会話率:0%
引きこもりで性格の捻くれた四ノ宮朝陽はいつもの如く心の中で悪態を付きながらオタクショップ巡りをしていた。
鬱屈とした物を抱え、異世界転生を願いながらも自ら死ぬ事も出来なかった彼は唐突に巻き起こる異変に巻き込まれてしまう。
【太陽
の消失】──その人類史の最大最悪の大事件から三百年…人類の生き残りは地下深くに新たな文明を築いていた。
生き残りの子孫達は地下数キロまで凍り付いた大地を掘り進める事で、地球の核の熱により未だに存在する水を汲み取り、生きた施設を使い堆積した固体の大気を溶かす事で酸素を得る。
地下に築かれた人類社会は完全な縦社会であり、人は生まれた時から階層も決まっており、名前にも自由ない。
そんな全てが氷に閉ざされ、地下に潜るしかなくなった人類の一人──シロに朝陽は二つの選択肢を突き付けられる。
「この凍った地下に築かれた新たな文明で成り上がるのか、それとも──奴隷に成り下がる?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 12:00:00
8856文字
会話率:46%
街にはある言い伝えがあった。その言い伝えとは誰にも負けない強い願いを持っていればその願いが叶えられるというものだった。主人公はどうしても叶えたい願いを叶えるため、それを見つけたら願いが叶うという祠を探しに行くのだった。
最終更新:2020-05-24 12:00:00
26944文字
会話率:45%
どうして私なのかな
僕はその時に見た君の顔を、何年経っても忘れることが出来ないだろう。
僕と君の恋愛を描いた、超短編小説。
この物語を読み終わった時、もう一度読み直したくなるはず。
最終更新:2020-05-05 14:37:31
1660文字
会話率:41%
雪と朝陽は、路上ライブで出会った。お互いの温もりを糧に生きるふたりであったが、朝陽は弾き語り仲間とバンドを組むことを決意。雑多な感情に揉まれつつも、大好きな音楽と雪と一緒に幸せな日常を送っていた。しかし、朝陽にはある秘密があった。「タイムリ
ミットは30歳」限られた時間の中で、雪と朝陽の出した結論とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-29 13:25:42
14149文字
会話率:54%
ある夏の夜、日本南部に位置する島・陽月島に流れ星が落下した。それを目撃し、好奇心から現場に赴いた青年・八神統哉は、そこで自らの事を悪魔で天使だと語る銀髪の美少女に出会う。直後に襲いくる天使と呼ばれる異形の怪物。少女は圧倒的な強さでこれを退
ける。だがその直後、統哉は天使によって瀕死の重傷を負わされてしまう。少女は彼に、自分と契約すれば生きるための力を与えてやると持ちかける。彼は少女と契約を結び、天使の力を持った人間――<天士>(アイオーン)へと覚醒する。少女から力を与えられた事によって、統哉は非日常へと足を踏み入れていく。
これは、生きるために少女と共に戦う事を決意した主人公と、やる事なす事みんなフリーダムなヒロインが織りなす現代ファンタジー。
ご意見、ご感想等ございましたら気軽に書いていただけると嬉しいです。
※注意!
本作はネタがたくさん含まれております。それでも大丈夫だという方は、このままお進み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-26 13:01:33
746520文字
会話率:48%
とある依頼を受け、「あの」ベル・イグニスことベリアルがうろな町にやってきた!?
しばらくの間うろな町で生活する事になったベル。うろな町での生活とそこで暮らす人々との触れ合いは彼女に何をもたらすのか――?
※この作品は「うろな町計画」参加作品
及び、「悪魔で、天使ですから。」派生作品になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-06 22:01:49
218371文字
会話率:47%
五月二五日、うろな町。
そこに暮らす少女、緋辺・アンジェ・エリザベスは今日も明るく元気にうろなで生活している。
今日は町長が就任してから一周年。それを知った彼女は町長へプレゼントを贈ろうとうろな町を駆け回る――。
最終更新:2014-05-25 19:00:00
9179文字
会話率:37%
あらすじ。
朝陽明日華はごく平凡な家庭に生まれの小学五年生で、明日から春休みというワクワク感を感じて、友達と一緒に塾に行ったその日の帰り道、少し遅くなってしまい滅多と使わなかった路地の裏を通って近道をして家に帰ろうとしていた時、私は本来なら
あり得ない存在を目にした。それは大きさが二メートルにもなる蜘蛛がそこいて、必死に逃げるも待ち伏せされて必死に避けたせいで怪我をしてしまう。
そんな私に蜘蛛の足を振り下ろそうとした時ペンダントの水晶が眩い光を放って蜘蛛を吹き飛ばし、その光が収まると私は掛襟と白衣。その上に千早と呼ばれる衣を羽織っていて、下はロングスカートのような感じの緋色の袴を纏っていた。それは何処からどう見ても巫女の服装だった。
これは、偶然から妖と呼ばれる人を襲う存在と出会った事から、様々な出来事に巻き込まれながらも成長していく少女の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-08 06:00:00
15109文字
会話率:59%
朝陽と盲目の少女が言う”明るいね”にこもった言葉
最終更新:2020-03-30 16:43:20
1198文字
会話率:0%
いじめという精神攻撃に疲れ包丁を自分に向けた時切符が現れた
その切符持った時、ある世界へ旅をする
キーワード:
最終更新:2020-03-18 16:40:18
1036文字
会話率:25%
姉――八重樫 朝陽が消えてから5年。
別れが突然なら再会もまた、突然だった。
僕は異世界に召喚され勇者となった姉さんを追うように召喚された。
姉さんが居ない間に両親は死んでしまった。
そんな事実を元の世界に帰りたがっている姉さんに伝える
ことなんて出来ない。
僕は姉さんに両親は生きていると嘘を吐くのだった。
※タイトル仮題折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-17 17:27:26
72241文字
会話率:47%
『幼い日に廃墟で死にかけ己の死と出会った少年──条理桜花の目の前には度々、死が現われるようになった。その姿は黒く、薄っぺらく、見るからに人間ではない。やがて少年の住む未明ヶ丘市の中で殺人が起こり、更には連鎖し始める。けれどもしかし、死は恋を
しているだけである。一人の生者へ初恋を抱いただけなのである。死に愛された少年と、少年に恋した死の行方は、明るき昏き、どちらに転ぶ? 健気な死と恐れる生者、相容れぬ両者の凄惨な、しかし何処か切なげな邂逅を描き各所で反響を呼んだ新星、水代永命による生死の境を超えた恋愛劇!』
幼い日に廃墟で死にかけ己の死と出会った少年──久之木桜利の目の前に、死が再び現われた。パンをくわえて人のふりしてやってきた。その姿は黒く、薄っぺらく、見るからに人間ではない。やがて少年の住む朝陽ヶ丘市の中で殺人が起こり、更には連鎖し始める。親しみある常識めいた日々には罅が入り、凝っていた非常識のような何かが染み出てくる。
幼い日に廃墟で死にかけたわけでもなく己の死と出会ったわけでもない少年──クノキの目の前に、死が再び現われたわけでもない。パンをくわえた金髪の転入生はやってきたわけでもなくはなかった。つまりやってきた。その姿は真っ白で綺麗な肌で、凹凸があって、見るからに人間である。やがて少年の住む夕陽ヶ丘市の中で殺人が起こるわけでもなさそうで、連鎖し始めることもなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-14 20:24:50
663927文字
会話率:49%
ーパラレルワールド
あるべきものがあり、ないはずのものがあるそんな世界のお話。
妹がいないのに大好きな立嶋朝陽(タテシマ アサヒ)がある日、家に帰るといないはずの妹ができていた。ほかにも欲しかったものは手に入るが同時に大切なものを次々に失っ
てく彼は一体なにを思うのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-27 22:34:39
26620文字
会話率:35%
ゲームのような生活をしているドライバーの実態
最終更新:2020-02-24 17:46:15
30413文字
会話率:5%
喧嘩と女が大好きな倉木朝陽。
喧嘩と男が大好きな碧満月。
二人は出会い、直後に不幸に見舞われる。
命を落とした二人は、いつの間にか見知らぬ場所に倒れていた。
戸惑う二人。
反目し合う二人はすぐさま別行動を取ろうとするが、二人の身体は奇妙
な縁で結ばれていたのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-28 00:00:00
5209文字
会話率:42%
「なぜ人は老いるのだろう」未知は、美しい人が醜く老いていくのを嘆き、それは時の神、クロノスの仕業だと考える。未知は昔「朝陽の国」という作品を書いたが、そこには旅芸人の一座の座長ルシアンという、永遠の美少年が出てくる。クロノスはルシアンのよう
に年を取らない存在を許容するのだろうか。砂時計の上下を逆転させると、時間が逆流し、過去へ、空想の世界へと時が流れて行く。未知はクロノスの正体を知るため、クロノスを追うイマジネーションの旅に出る。
個人サイト「マイウエイ マイライフ」に掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-14 12:43:47
11911文字
会話率:19%
絵を描く事が好きで、とある芸術学部に通う人見知りな大学三年生の中島朝陽。
唯一、絵を描く事以外で好きなのは友人に勧められたドラマを見て夢中になった女優であり現役高校生の山本陽奈瀬だった。
そんな彼女は今日もいつもと何ら変わらない学校生活を送
り、行き慣れたカフェで飲み慣れたカフェオレを注文してスケッチブックを開いた。
だが、そこに現れた朝陽とは正反対の性格を持つ女子高生の陽奈に出会って一転する。
これは、人見知りで何事にも怯えてしまうヒツジのような大学生と天真爛漫な一人のオオカミ女子高生という本来関わるはずのなかった2人の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-13 01:14:56
5152文字
会話率:58%
主人公ユキノは、異世界へ転移してしまった。
その場のノリでダンジョンマスターに登録してしまい、ダンジョン管理を始める事となる。
仕方ないので、ダンジョンで作物を育てつつ外敵の侵入を防ぎながらスローライフ!
現在はさらに住人が増えました。
※主人公はひ弱ですが無理しない程度に頑張って成長していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 05:11:04
26580文字
会話率:49%
毎朝忙しく過ごす人たちへ……
明け方の不思議な色を見てほしい。
最終更新:2019-11-05 16:28:08
594文字
会話率:0%