杉宮透は潮の香りのする町が好きだった。
ある日、透は父親の手伝いで、町で一番大きな病院へ立ち寄ることになる。そこで出会った少女は学校の同級生だった。
彼女の名前は篠森沙織。元ヴァイオリニストの父親とロシア人の母の間に生まれた小柄な少女だ。
彼女は―――――――、【】人間関係に問題を抱えていた。
二人が織り成すのは、どこか懐かしく、甘く、そしてどうしようもない物語。
【注】この小説が完結することは、おそらくもうありません。
この作品は、なにか書いてみようと思いたって、それで初めて書いてみた、いわば処女作です。
改めてみると、山のないストーリーで脚本的に全く面白みのない物になっていますが、それでも、ちょっとした自分への戒めというか、物書きとしての第一歩というか、そんな感じで残しておこうと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-05 10:00:00
45324文字
会話率:45%
ロシア人のマスターが経営するバー〈イスティエ〉には、バレンタインとあって恋人がたくさん訪れていた。
しかし欧米育ちのロイには、一つ不思議なことがあった。何故日本人は、バレンタインにチョコレートを、女性が男性に贈るのか。いつもより早く店じ
まいにした〈イスティエ〉に、そんな謎を解決してくれる、スペシャルゲストが訪れる――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-14 00:00:00
8272文字
会話率:51%
花巻ニコラはごく普通の、ロシア人ハーフの中学生として、日本の孤児院で暮らしていた。
しかしある日、いつものようにいじめっ子のダンプに一方的なケンカを売られている時、天空より声が聞こえたのだ。
「チカラガホシイカ」
迷わず、欲しいと答える
ニコラ。
しかし、その力を手に入れるには条件があったのだ。
今まさに、天界・魔界に跋扈する黒い権力闘争の果てに、廃位の噂が立っているサンタクロースの地位を継ぎ、サンタクロース二世となることを。
そうとは知らずにサンタクロース二世を襲名したニコラは、やがて行われた森羅万象国際会議の決議により、携帯ストラップの神に左遷されることが決定する。
世界で一番サンタクロースを愛している少年、ニコラ。
そして、はぐれグレムリンのナナ。
二人が平和に暮らす世界は、やがて世界を巻き込むハルマゲドンへと続いていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-09 09:55:58
108121文字
会話率:34%
ある時、16歳の青年は突如告げられる「おまえは守護者だ」と。
自分の過去に何があったのか、自分は守ろうと思うものを守れるのか、
悩み苦しみながら、答えを見つけるために青年は歩きつづける。
たとえ、その先に破滅が待っていても・・・・。
最終更新:2010-05-04 16:35:10
4363文字
会話率:10%