なぞの世界。いつ、どうやって入ったかさえ記憶に無い。迷った訳でもなく、意図的にでもない。だが、この世界は知っていた。伝説のゲーム『ドラゴン・ブースト』にそっくりであった。このゲームのような現実で出会った少女、三咲。俺、神道龍牙は三咲ととも
にこのゲームを脱出しようとする。脱出条件、この『ドラゴン・ブースト』に似た世界のゲームクリア。ただし、ライフがゼロになるとゲームオーバー。それが意味するのは「死」というのか。
ゲーム経験者の俺は召喚獣というカードを操り、ゲーム世界のクリアを目指す。大切な仲間たちとともに………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-13 19:32:29
31113文字
会話率:43%
帝暦二千五十年、世界には人型兵器が存在していた。
TS、テラーズ・スティア。
身長数メートルの人型兵器。
背中、足に取り付けられた推進装置により、優れた機動性を発揮し、その大きさに見合った高火力の武器を操る地上兵器である。
地上兵
器とはいえ、ブーストすれば地上から数十メートルも飛び上がることが出来るのであるから、その機動性は他の地上兵器を圧倒しているといえよう。
胸部に設置されたコクピットにあるレバーによって手足を、関節の一つに至るまで人間の体と同じように動かすことが出来る。
手で物を自在に掴むことも可能。その足で、ほぼ全ての地形で戦闘能力を発揮する。
そんな夢の様な兵器が存在していた。敵を駆逐するために。
パイロットたちはTSを操り、敵のTSを撃墜することを使命としている。腕を上げ、多くの敵を撃墜すれば報酬がもらえ、部隊での地位も向上した。
彼らは、戦うことが好きなのだ。
そして、その度合いが強い者が、エースパイロットと呼ばれるのであろう。
インシュヴァルツ。
彼もその中の一人であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-13 19:36:28
9845文字
会話率:15%