僕には栗羽おそらという恋人がいる。
だから、佳月さんがいくら魅力的な女の子でも、その気持ちに応えることはできない。
そう伝えようとして、次の瞬間、いきなり抱きつかれた。
「好きですっ……!」
耳元で、佳月さんが叫ぶ。
「私は、逢海先輩のこと
が好きです」
僕の首筋に顔を寄せたまま、佳月さんは言った。
「お願いです、私を……先輩の彼女にしてください」
「……でも、僕にはおそらがいる」
荒れ狂う波のように激しく感情が揺れ動く中、僕は、絞り出すようにそう言った。
佳月さんはそんな僕に、
「おそらとは、別れなくていいです」
……そんな、耳を疑うようなことを言った。
――これは初々しくて甘酸っぱい、男女の恋物語。
〈カクヨムにも掲載〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-03 19:16:58
56220文字
会話率:39%
僕には好きな子がいる。だけど、彼女は教師と付き合っていた。だから、僕は彼女を脅迫することにした。嫌われても、憎まれても、一緒にいたかったから。
最終更新:2017-09-02 23:13:44
7447文字
会話率:19%
僕には秘密がある。それは……
最終更新:2017-08-23 02:53:55
1573文字
会話率:21%
「僕らが生きている世界は終わりに向かっているんだ」
花畑の中心で彼女は首を傾げる。橙色の花飾りが小さく揺れた。
「比喩とかじゃない。そのままの意味さ」
彼女は口を動かした。声は聞こえないけど理由を尋ねていることは分かる。
「この廃ビル
から一歩外に出れば嫌でも分かることだ。君にそれが可能なのか、僕には分からないけど」
花畑の中心で彼女は再び首を傾げる。
「その理由?」
彼女は首を横に振る。じゃあなんだろう。
「なんでこんな話をするのか?」
首肯。
「確かに、どうしてだろう。外のことなんか思い出したくもないのに」
少し考えるとすぐに答えは出た。当然だ。自分のことなのだから。
「多分だけど、僕はこう聞きたかったんだと思う」
なんとも情けない質問だと我ながら思うけど、
「『もし僕がこの廃ビルで死んだなら、この世界にずっといられるだろうか』」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-19 22:49:21
41181文字
会話率:33%
結婚した後の恋は、諦めなければなりませんか?
最終更新:2017-08-07 01:35:43
370文字
会話率:20%
これは、僕が小学二年生の夏休みに体験した、今にしてみると少しゾッとするお話。そして、僕には忘れられない大切な思い出のお話。
最終更新:2017-08-02 00:52:38
2940文字
会話率:45%
僕には子供の頃、裏野ドリームランドという遊園地に行った記憶がある。だが、それは過去にも現在にも存在しない幻の遊園地だった。そんなある日、僕はネット上に裏野ドリームランドの噂を見つけた。やがてDMで招待状が届き、僕とDMを送ってきた神崎という
女性は遊園地へ向かった。そこで待っていたのは例えようのない地獄の光景だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-01 00:49:53
9083文字
会話率:48%
僕は元道 大樹。
十七歳学生です。
僕には今やりたいことがありません。
なので少し過去を振り返ってみました。
(この物語はフィクションです)
最終更新:2017-07-30 15:15:14
3625文字
会話率:2%
僕高橋慶介はただがむしゃらだった貪欲に勝ちを求め厳しい世界で生きてきた。
小さいころから目指していた将棋のプロ棋士。そんな僕には26歳という年齢制限が迫っていた。そこに生じる焦り不安。将棋に捧げた26年間。それ以外は何もしてこなかった。友達
とも遊ばずゲームもせずただひたすら打ち込んだそれでも超えられなかった壁、努力でもどうしようもなかった僕は今何を思うのか・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-23 01:22:00
1289文字
会話率:47%
僕には、大嫌いなものが三つあります。
友人、家族、そして未来です。
最終更新:2017-07-22 03:50:16
371文字
会話率:0%
僕には毎年、夏にやるべきことがある。
それは今はもう廃園になってしまった遊園地へ旧友の山澤君に会いに行くこと。
僕たちは都市伝説を塗り替えてしまったから、それぐらいはしてあげなきゃいけないだろう。
今年も来年もその先も、僕は君の元を訪ねるよ
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-17 22:22:41
3025文字
会話率:16%
僕、山下実は中学2年生の時から自殺願望があった、しかし人の迷惑にならない死に方がわからなかった。
そんな時、誰にも迷惑がかからないで死ぬタイミングがあり飛び込むが....
その僕には新しい体が待っていて......
作者はこれが初投稿で
す
誤字・脱字などなどあると思いますが読んでもらえたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-17 10:24:39
10778文字
会話率:54%
今でもふと思い出す。
駅のホームで後ろから押された僕は、そこで生涯を終えるはずだった。
今まで、幾度となく人の死を見てきて、いざ自分の身に起こった悲劇をこれでもかというほど噛み締めて、呑気に走馬灯も見た上で、敢えてこの気持ちを表現するとした
ら、
ああ、こんなものかという何とも不思議な気持ちで受け入れていた。
これで他人の死を見なくて良いと思うと割りと悪くないと思った。
人は死ぬことですべて救われる、とは決して思わないが僕の取り巻く環境では、最善ではないにしろ妥協案としてはなかなかの回答だと思っていた。いや、今でも思っている。
現代の日本では、頻繁に人は死なないのだ。少なくとも僕みたいに600人以上の死を見てきた僕にとってあの世界こそ異世界のようだった。
この世界は戦争をしている。
僕がいるには格好の世界、のはずだった。
しかし運命はなかなかに僕には甘くないようだ。
異世界から僕を呼んだのはとても美しい暴君だったから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-11 00:07:24
1394文字
会話率:48%
僕にはただ、眩い光のグラデーションが見えた
形のない、霧のようなイメージだけどそれはきっとどこかにある
僕は見つける、見つけなくてはならないと思う、見つけ続けるものだと思う、
相変わらず、掬い続けるものだと思う
見えているもの全てが
邪魔だ
そのような散々で、最低最悪な週末に
僕のニュー・キネマ・パラダイム・ビームをあげる
久しぶりに出会えたセンチメンタルを添えて折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-01 00:28:33
7459文字
会話率:34%
僕は存在しない。しかしやりきれなかったことがあったのだろう。だから、再び生まれ落ちたのだ。
だけれどもそれがなんなのか、僕にはわからなかった。
僕は二度生まれた理由と、意味を探す。
最終更新:2017-06-30 14:38:59
49010文字
会話率:72%
超能力。誰もが憧れる、人智を超えた力が僕にはあった。けれど、世界征服だとか、あるいは世界を救うだとか、そんな大それたことをしはしない。僕はただ、黄昏時のブランコを揺らして、公園を訪れる人を怖がらせて遊んでいた。彼女が公園にやってくるまでは。
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最終更新:2017-06-24 18:18:21
8766文字
会話率:50%
僕は束縛されている。
いや、ただ自分の感情を押し付けている子供なのかもしれない。
ある日僕は、親に全てを全否定された。
「夢がある。」「将来なりたい職業がある。」
僕はある日、精一杯の勇気を振り絞って親にそう告げた。
親は直ぐに眉間にシワを
寄せ、僕の頬を思いっきりひっぱ叩いた。
『パチン!』
大きな手がまだ育ちきってない幼い顔にぶち当たる大きな音。
僕の夢は作家だった。
人を感動させるような、読んでもらえた人を驚かせるような作家になりたかった。
だが、現実とは残酷なものだった。
僕には芥川龍之介や、太宰治の様な文才力を持ち合わせていなかった。
親はその事を知っていた。
もとより、出版されたとしても食っていけるかどうかも怪しい職業だ。
親は猛反対。
元々親の言うことに逆らえない僕はコソコソと1人小説を書くだけに留まっていた。
夏のあの日、あの時もし君に出会えなければ、僕がこうして小説を書くことなど夢のまた夢だったのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-21 14:02:09
8712文字
会話率:30%
僕には君という大事な存在がいた。
最終更新:2017-06-20 03:21:08
2003文字
会話率:15%
{第0章 まだ底辺だったとき}
2048年、日本のどこかに存在する「星霜学園」に所属している僕、鋼月(こうげつ) 煉(れん)は、この2-11のクラスカーストで最低のランクの位置づけになっている。
だから大体の日常生活は押し黙って過ごす。
喋るときはパシリに使われる時ぐらいだ。
いじめなどは1年の頃からあって、僕がいじめられていることは学校中に噂として広まり、クラス替えのあった2学年でもいじめは続いていた。
皆、いじめはつらいと言うけれど、慣れてしまえば生活の一部となり苦痛も感じなくなる。
といえば嘘になるが、そうでも思わないと精神が保てなくなる。
自殺も考えた。けれど僕にはそんな勇気すら存在しなかった。明日の見えない生活を続けていたとき、その事件は起こった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-14 18:29:17
2900文字
会話率:40%
家族にも友達にも恵まれていた彼女が自殺を図った。彼女の思考回路はきっといつになっても僕には理解できないだろう。
最終更新:2017-06-11 16:34:16
1479文字
会話率:20%