愛する人には、婚約者がいた。愛する彼の為に、私の為に、婚約を破棄させてみせる。
*"婚約破棄をされた公爵家令嬢の任務と野望"、"婚約破棄を申し渡した王子殿下のその末路"の別視点です。そちらをお読みにな
ってからの方が理解しやすいかと思います。
*ご指摘を受け、題名、本文を訂正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-20 19:08:57
3526文字
会話率:18%
大正末期の東京。男爵家令嬢柏崎史緒は十六歳。女学校では優等生を演じ、下級生に憧れられるも、二大進路の職業婦人も家庭婦人もどちらか選べず、ご令嬢方にもなじめないまま最高学年になっていた。
始業式、同級生の伯爵令嬢・新条佐和子にカフェーと、
そこで行う倶楽部に誘われるが、逃げてしまう。紹介された佐和子の恋人は子爵家の完璧な王子様で、春休み前に失恋した相手だったのだ。
後日無礼を謝ろうとするが、佐和子の変死が新聞で報じられ……そして史緒はあのカフェーで、自縛霊となった佐和子に再会する。
物語の主人公ではなく、シンデレラの魔女になろうとした少女の話。中編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-26 21:14:13
43570文字
会話率:50%