葛城邦彦(37)は富士樹海沿いの国道で、雪平椿(14)と運命的な出会いをする。
半年後、東京にて――。
内務省官用車運転手の風間祐介(26)は、ラジオから流れてくる音楽に聞き入る。性別・年齢不詳のソロアーティスト、ナイトライダー。
琴線に触れるような繊細な歌詞と切なくも力強い歌声に、風間は心を奪われた。
ある日、内務省大臣江利川隆(58)が、帰宅時の自宅前で何者かに襲われて殺害された。
最後に江利川と接触したのは、江利川を官用車で送り届けた専属運転手の伊藤三汰(58)。
伊藤は犯人を目撃したのではないか、あるいは伊藤自身が犯人ではないかと警察が疑う。風間は先輩である伊藤の身を案じる。
ほどなく伊藤は車内で練炭自殺をした。
車のオーディオからは、ナイトライダーのデビュー曲が繰り返し再生で流れていたという。
警察は江利川を殺害した犯人は伊藤で、それを苦に自殺したのだろうと判断した。
風間は伊藤の死に納得していなかった。
「ナイトライダーが、何かしらの事件のカギを握っているのではないか」
そう思った風間は独自に調査を始めるものの、それが原因で会社をクビになる。
三年後、河口湖の野外イベントにて――。
風間は、偶然に雪平椿と知り合う。
椿は風間が芸能事務所で働けるように、事務所社長の葛城邦彦に紹介する。それは、孤高のミュージシャン、ナイトライダーが所属する芸能事務所だった。
風間は三年前に果たせなかった事件の真犯人とその真相に迫ろうとするが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-11 20:32:55
7346文字
会話率:20%
架空の小国トノートで起こる小さな物語。初恋と心の琴線。スーラが描くようなタッチの、蓮の花が咲いた池を女性がボーっと眺めている光景をイメージしました。稚拙な文章ですが、読んでいただけたらうれしいです。
最終更新:2012-09-26 05:00:00
33988文字
会話率:25%
彼女の紡いだ言葉は、ネットの海に漂う単なる文字にすぎない。それなのに追い求めてしまう。僕の琴線に触れる、それは彼女の思想。時空を超えてつながる二人の物語。
最終更新:2011-10-19 20:00:00
3463文字
会話率:17%
僕は気がついたら泣けなくなっていた。
笑えなくなっていた。
そして、優しくする事さえできなくなってしまった。
それはどうしでなのだろう?
心の琴線が壊れてしまった少年の物語。
最終更新:2011-10-10 18:06:01
5846文字
会話率:6%
日常の中にある非日常。
キーワード:
最終更新:2010-02-24 00:01:30
528文字
会話率:0%