「僕」は難病の子供達ばかりを集めた病院に入院している子供。
僕を囲む「みんな」の周りには日常的に死が存在していて、子供たちは死の意味すら計りかね、悲嘆に暮れる事もなく、病気を日常の一部として生活している。
ある日、殆ど口を利かない少女「
幽霊」の幻影が「僕」に対して言葉を発する。
「僕」は「幽霊」の振舞いに不吉な物を感じるが、翌日訪れた「幽霊」の凄惨な死によりそれが死を暗示する呟きだったのだと知る。 やがて、「僕」も発作に倒れ手術台に向かう、一端は回復したものと考える。
「僕」は「幽霊」とは違うと考え、死を拒否しようと幻想の世界に生きるが、やがて現実としての死を「幽霊」から突き付けられる。「僕」は「幽霊」の口付けを受け入れ、現世の反対側の「森」へと旅立っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-04 23:07:03
8554文字
会話率:13%
22歳の女性聖羅(せいら)は幼い頃に父母がDVで離婚したのを機に、精神不安定になり、生きる気力を失い、リストカットをすることで世界とつながっている。そんな聖羅だがネット上で関わっている男性がいる。ハンドルネームはトモ。自称医学生。聖羅は、ホ
ームページにリストカットの画像を掲載したりして、その傷と痛みで生きていることを実感している。そんな聖羅は病状が悪化して精神化に入院する。そのとき、聖羅はトモが、太陽の光は身体を健康にする、月の光は心を健康にする、といったことばを信じ、トモがみているであろう月を探す。それは夜の光の中の月に限らない。昼間のあさぎ色の月でも探す、と誓う。トモへの信頼感が芽生え始めた瞬間だった。仮退院となり、聖羅はトモに会うことを決心する。リアルであったトモは普通の青年だった。
二人は車でドライブする。途中立ち寄った場所でトモは聖羅に薬を渡す。
その後、車は対向車と激突し、聖羅は意識だけの存在になる。凄惨な事故現場のブルーブラックの闇の上にはプラチナの光を宿した月の光が降り注いでいた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-29 00:38:40
38194文字
会話率:45%
同棲生活をし始めた二人、野木隆君と佐藤直恵さん。
二人は一見、上手くいっているように思えるのだけど、そこには少しのズレがあって……。
DV(家庭内暴力)を扱った小説です。でも、凄惨な描写はなくて、ほのぼのしてますが。
最終更新:2009-10-11 23:36:57
6528文字
会話率:50%
姉である静音が失踪。だが、妹である鈴音は静音の失踪が信じられなかった。だからこそ、鈴音は決めたのである。静音が失踪した地、来界村に行く事を。そして来界村には親友である沙希も同行し、二人は来界村を訪れるのだが……。そんな二人を待っていたのは、
強大な力を持つ羽入家、まるで二人を追い出そうとしている村長、そして……凄惨な連続首狩り殺人事件だった。事件に巻き込まれながらも静音の行方を捜す二人が様々な事に様々な推理を繰り広げる。そこから見えてくるものとは……。*注意、断罪の日は問題編である「~縁~」と解答編である「~咎」が存在します。まずは、この問題編である「~縁~」をお読み下さい。この縁では、様々な真相に辿り着くためのヒントが隠されております。ですが、真相は何一つとして明かされません。真相は全て解答編である「~咎~」で明らかになります。なので、縁を読んで推理をしてから咎を読んでも良いし、読み終わってすぐに咎を読んでも構いません。ですが、咎は縁の完全な続編となってます。なので、前置きなど、事件を振り返ったり、整理する事はありません。真相が明らかになるだけです。なので、先に咎を読んでしまいますとネタバレになります。ですから、この縁からお読み下さい。以上。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-09-07 16:58:30
317940文字
会話率:43%
「××」今や日本人にとって、"魔女"は、タブーワードとなっていた。事の発端は『東新宿事件』。16年前に起こったその凄惨な事件が、人々の心にはっきりと植え付けたのだ。「魔女とは、即ち憎悪の対象であり、忌まわしき存在であり、
絶対的恐怖」だと――。今とは少し違う、日本にて。大学生境孝介と、留学生アーズリィが紡ぐ、日常非日常。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-06-08 02:48:21
20160文字
会話率:17%
クリスチャンたちが『神の国』を創ろうとして移住した惑星アトロポス。6千年後,そこは凄惨な戦場と化していた。調査のために惑星に降りたわたしは,そこで聖母マリアに出会った。
最終更新:2008-08-17 02:27:27
11784文字
会話率:58%
―――人は、ここまで堕ちる―――*全4話完結(予定)毎週日曜日更新
最終更新:2008-07-20 11:17:41
8216文字
会話率:17%
凄惨なイジメに耐える少年。その世界観と、現実の厳しさ。それは彼に何を与えるだろうか?
最終更新:2008-05-14 00:11:40
4768文字
会話率:11%
大学の写真サークルに所属する壮介と瑞希は、大学祭に出展するための写真を撮影するため水崎湖へとやってきた。そこで二人は凄惨な殺人事件に巻き込まれてしまう。「鬼の一族」と呼ばれる旧家をめぐり、事件は謎と狂気に包まれていく。
最終更新:2008-01-19 23:06:17
77256文字
会話率:42%
内気な高二、健一はある所で凄惨な現場に出会う。その時の感情が、少年を思わぬ方向へと導く。少年は何処へ行くのか、終着駅は時のみぞ知る。
最終更新:2006-09-04 23:37:28
582文字
会話率:46%
生のドラマが見たいーー。学校に興味を失った政吉は、夏休みを利用して、自分を変える冒険に出る。その果てに、凄惨な結末が待っているとも知らずにーー。
最終更新:2006-08-16 15:45:06
8644文字
会話率:23%
突発的に仕事を辞めた「私」の転職先は、うらぶれた雑居ビルの一室にある、いわくつきの法律事務所だった。人形のように美しく無表情な19歳の才女と、新米無能弁護士で彼女に唯々諾々と従う所長との奇妙なコンビの下、「私」は事務員として働き始める。やが
て「私」の身近で起こった凄惨な事件の全貌を鮮やかに解明していったのは、稀有な頭脳を持つその不思議な女性だった――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2004-08-09 13:39:22
8122文字
会話率:31%