何をやっても上手くいかず他人よりどう考えても月島薫は自分は不幸だ、と思えてしまうくらいの日常。そんな日常で自分は何かに取り憑かれてるんじゃないか?何て思っても無いことが引き金となり、不幸せな日常はさらに加速していく…。
最終更新:2008-08-07 15:13:21
10650文字
会話率:37%
なあ聞きたいんだけどさ、妖精って知ってるよな、妖精。……そうそう、そのピーターパンの周りをうろちょろしてた奴みたいな妖精。アレってさ、どう考えても幻想の産物だよな?いやさ、なんかさっきから、俺の横にいるガキ女が自分は妖精だとかほざいてるんだ
よ。おまけに俺を助けに来たとか何とか。だろー?有り得ないだろ?よしわかった。とりあえず、勝手に部屋に上がっているこのガキを警察に通報しておくよ――●全五話の短編です。コミカルに仕上げているので、するするゆるーと気軽にお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-03-29 00:38:36
25431文字
会話率:43%
そもそもの間違いは、両親が結婚したことだと僕は信じていた。かつて、ロフトの女王とまで呼ばれ、芸能界入り間違い無しと思われていた母親が、何を勘違いしたのか平凡な父親と恋に落ちた。いや、平凡な父親ならまだ良かった。僕の父という人は、頭脳明晰にし
て学術優秀なはずなのだが、徹底的にお人好しだった。それも、ただお人好しというだけではない。信じられないくらい間が抜けていて、しかもどう考えても一般常識に欠落していた。そんな父親が、学歴だけで採用された一流商社の、激烈な出世競争などに勝てるはずもない。簡単に上役の機嫌を損ね、同僚に欺かれると、最果てのアラスカへと左遷された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-14 20:58:33
17137文字
会話率:13%