世界には、エッグモンスター(現代生物学的に確認されていない生物、種族、精霊、幻獣、怪物、魔物など)と呼ばれる未知の生物たちが存在し、人々の生活を脅かしていた。
最初にその姿が確認されたのは、今から約半世紀以上も前のことだ。
膨大な犠牲
者を出した第2次世界大戦。
戦火に包まれ、瓦礫としてしまったベルリンの市街地で、謎の光に包まれた卵が見つかったという。
それ以来世界各地で無数の卵が見つかっているが、いずれも多くの人命が奪われた後の場所で見つかっているとのことである。
卵は物理的に破壊することはできず、また、科学的な分析もままならない状況であった。
それからだ。
卵の殻が破れ、未知の生物たちが生まれ始めたのは。
世界は混乱に包まれていた。
エッグモンスターたちは人間を殺し、それを養分とする怪物たちであった。
人類を「敵」とし、世界からすべての人類を消し去ろうとしている。
人類の“負の感情”によって生み出されたと仮説する研究者がいる中、「国際防衛機構軍 WDF(World Defence Force)」と呼ばれる防衛機関が発足し、特別な力を持つ“アンダーテイカー”と呼ばれる改造人間が、世界を守るべく立ち上がっていた。
そのメンバーの1人、“天才アンダーテイカー”として名を馳せていた燕子花紅蓮は、サキュバスと呼ばれる悪魔が、アンダーテイカーの育成学校、東京第3支部高等学校で出現した情報を受け、現地へと向かうことに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 19:22:59
62885文字
会話率:56%
舞台は中世風ファンタジー。
この世界には生まれつき『魔力』を持つものがおり、
彼らは魔導士として高い地位を得ることができる。
基本的には魔力を持つものは貴族にしか生まれないが、
主人公の『ラウル』は平民ながら類まれな魔力を持っており、
貴族のレクター達からいじめられていた。
そんな彼に普段から優しく接してくれる弱小貴族の幼馴染。
彼女の名前は『トリア』。
彼女は100年に一度隔世遺伝するサキュバスの血を引いており、18歳に達すると、
相手の魔力を奪い、自分の魔力を永続的に高める「※レベルドレイン」が可能になる種族であった。
(※魔力は才能のようなもののため、一度奪われたら元に戻らない)
そんな彼女もまた周囲からいじめを受けており、
ラウルとトリアはお互いに支え合って学園生活を過ごしていた。
ラウルもトリアも互いを恋愛相手として意識していたが、
ラウル側は、
「自分の魔力が目当てだから、彼女は優しくしてくれているだけなんだ」
と解釈し、トリア側も
「レベルドレインをされるのが怖いから、彼は優しくしてくれているだけなんだ」
と解釈していたため、関係は進展せず、
それでも二人は「つかの間の青春」を大事に過ごしていた。
そんな二人と、彼らをいじめる者たちが織り成す、
少し切ない両片思いのラブストーリー。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 08:20:00
64585文字
会話率:40%
『ひたすら明るい、バカな物語』を追求した、ドタバタ・ラブコメファンタジー。
舞台は中世風ファンタジー。
この世界ではサキュバス・ヴァンパイア・エルフをはじめとした西洋モンスターが多数派で、
いわゆる『日本妖怪』は差別を受けている世界だ
った。
そんな世界に、主人公「ナーリ・フォン」は異世界に転移してしまう。
彼に与えられたスキルは『合法侵入』。
これは相手の家に身分を怪しまれずに上がり込めるというだけのゴミスキルであった。
この能力を使って、他人の家でご飯をご馳走になりながら生きていたナーリだが、
ある日妖怪『あかなめ』にであう。
彼女の話では、
「自分たちが住んでいた砦が、サテュロスの盗賊たちに奪われ、仲間が奴隷にされてしまった」
とのことであった。
そこでナーリは『合法侵入』のスキルを利用してサテュロスたちを退治し、
奴隷たちを助けだす。
さらに、助けた奴隷たちに『妖怪の総大将』として祭り上げられたナーリ。
しかも、ひょんなことから自身の名を、
『ぬらりひょん』
と間違えられて覚えられてしまう。
そして、
・ナーリの垢が大好きで、いつも体を嘗め回そうとする底抜けの馬鹿「アカナメ」、
・ナーリのことが大好きでヤンデレ気味だけど、本当は自己評価がすごく低い「雪女」、
・ナーリを「お兄ちゃん」と慕う、猫のようにかわいらしい幼女「スネコスリ」
・気さくな性格で、ナーリと親友のように接してくれる男性「手の目」
といった、個性豊かな妖怪たちとともに、日本妖怪をまとめ上げながら、
妖怪たちが差別されない世界を作るため、活躍をしていく。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 17:39:14
128199文字
会話率:45%
サキュバスとエルフを両親に持つ『アダン』と『ツマリ』はかつて『勇者兄妹』と担ぎ上げられ、独裁者によって支配されていた帝国を滅ぼした。
しかし、用済みとばかりに王国から裏切られる形で、かつての仲間たちに包囲され、絶体絶命の危機に陥る。
そ
の状態に観念し、来世でも『兄妹として愛し合おう』と誓い死を覚悟する兄妹。
そこに元帝国軍の『四天王』と呼ばれていた青年『ユマ』と副長の『セドナ』が突如現れ、兄妹を救出する。
兄妹はこれを機に祖国への復讐を誓うが、救出の際のはずみで、妹『ツマリ』のサキュバスとしての意識が目覚めてしまう。
これにより、兄(実際には血はつながっていないが、本人達はそのことを知らない)の『アダン』を徐々に異性として意識し始めるようになる。
サキュバスの特性である『魅了』を兄に無意識に使ってしまう自分への戸惑い。
兄と今までと同じ『兄妹』としていられなくなくなる恐怖。
『エナジードレイン』によって精気を吸わないと生きられないサキュバスとしての飢餓感。
兄に対する異性愛と兄妹愛による様々な思慕の念が入り交じり、徐々にツマリはその精神を蝕んでいく。
一方のアダンも、ツマリとの接触のたびに注ぎ込まれる情愛の念を受け、徐々にツマリを異性として意識するようにあり、自身の気持ちが分からなくなっていく。
双子が思春期を迎えて兄妹から男女として意識する葛藤を描いた、異世界バトルファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 16:25:59
167791文字
会話率:53%
惚れ薬を求めて店に訪れたサキュバスのフォニー。
薬屋の主・ご近所さん・魔界などなどを巻き込んで繰り広げられるマンドラゴラ一〇〇を巡る一大珍事。フォニーが最後に選択するのは惚れ薬? それとも…
最終更新:2025-05-03 14:30:20
202783文字
会話率:28%
運ゲー過ぎる条件で異世界に飛ばされてしまった一般サラリーマン・白石風太
それだけでなく半人前の女神のミスで体も幼女にされ、身体能力すら大幅にナーフされてしまう
大事な妹を人質に取られているから、魔王討伐の義務から逃れることも出来ない──
人
事部で働いていた風太の導き出した策は、【冒険者ギルド】を利用することだった
冒険者ギルドは入るのではなく使え!
とにかく異世界ファンタジージャンルを短編でも良いから書き切ることを目指しました
酷評、お待ちしております。いっぱい叩いてください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 12:03:57
17010文字
会話率:38%
名無しの戦士が目覚めると、意思を持たない腐肉達がうごめく暗室の中に放り出されていた。激しい痛みにもげる腕、ハラワタからは臓物を垂れ流す。自身もそんなゾンビ達の一人であると自覚した頃に、魔族国の四大魔公の一人と自称する淫魔の少女のネクリアさ
ん十三歳と出会った。
「呆れた。ゾンビ化しておきながら慣れで正気を保つ人間だなんて見た事もない」
そんな風に正気?(狂気)を疑われつつも、列強たる魔族の国で一人獅子身中の虫と化した所でどうにもならないと悟り、ひとまず目の前のポンコツでスケベっぽいロリと生涯マゾ犬奴隷契約を結んでもらえるように必死に頼み込むことから始めたのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 09:58:36
1194159文字
会話率:50%
苦節28年、冒険者としてダンジョンを潜り続けた来た男は、ある日ダンジョン深層でサキュバスちゃんと遭遇し、これまでに頑張って上げて来たレベルを全部根こそぎドレインされてレベル1に戻されてしまう。
それでも男は立ち上がり(〇ンポではない)
、ダンジョンを潜り、経験値を稼ぎ、その度にサキュバスちゃんにレベルを搾り取られていくのであった。
その過程で、なんかドラゴンとかベヒーモスとかフェンリルとかリッチとか邪神とかが雑に経験値にされていったらしい。そんなお話である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 23:09:34
3266文字
会話率:80%
広州で社畜を極めた男、加野タカシ(35歳)。
深夜残業とVPN地獄に疲れ、「異世界行きたい」とつぶやいたその瞬間――転生。
目覚めた先は、魔法と剣と、そして【謎の伝票文化】が栄える異世界だった!?
スキルは「伝票処理(神)」「根回しトーク
Lv5」「胃痛耐性」――使えそうで微妙に現実的。
ギルド受付嬢(巨乳)、魔王軍の副官(サキュバス)、冷酷な監査魔導士……クセ者たちに囲まれながら、
彼は異世界の社畜として、いや“伝説の駐在員”として、新たな出向先で成り上がる――!
社畜スキルで異世界を救え!?
笑えてちょっとドキドキ、異世界転生×ビジネス×コメディの新境地、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 23:56:58
2013文字
会話率:17%
誰もが夢見る異世界。昨今、英雄譚として珍しくなくなったソレだが、同時に世界には、それらから誕生した歪みが存在していた。
これは、かつて生を受けることがなかった1人の少女が、数々の世界を旅して歪みに立ち向かっていく物語。
最終更新:2025-04-24 00:02:52
15084文字
会話率:54%
教会で銀髪の修道女セリカは、ある日、正体不明の発作で、意図せず異性を誘惑してしまう。
ピンクに染まった瞳と髪にと惑う少女は、自分が他人とは違うことを意識し始める。
そこに訪れる旅人、に迷える自身の出生。 答えを与えに舞い降りる女神様。
日常を送る内に悪魔やら、天使やら大人同士の大恋愛に巻き込まれて自分を見失いかけるセリカ。
彼女は己の呪われた運命を受け入れる他にないことに心を蝕まれながら、抵抗することをやめないセリカ!
現れたのは自信の母を名乗る複数の女性達、彼女達が織りなす、ドロドロのハイファンタジーバトル異種族恋愛。 闘争果ては戦争か!?
ドラマチック恋愛劇からの大スケールバトルを描く、ハートフルハイファンタジー、娘を取り合う母親達、一体勝ち残るのは誰?
第二章開幕ーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 11:30:00
23671文字
会話率:28%
教会で育った銀髪の少女セリカは、ある日、正体不明の発作で、意図せず異性を誘惑してしまう。
ピンクに染まった瞳と髪にと惑う少女は、自分が他人とは違うことを意識し始める。
そんなこんなで、日常を送る内に悪魔やら、天使やら大人同士の恋愛に巻き
込まれて大混乱。
ドロドロのハイファンタジーバトル異種族恋愛。 果ては戦闘に戦争か!? 一応バトルメインでしばらく続きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-19 14:00:00
36343文字
会話率:20%
美少女が凌辱されるゲームが世間から叩かれるようになってしまった昨今。
これじゃあ、俺の作るゲームが売れないじゃないか!
……と困ったシナリオライターの男は、美少女ではなく美少年が凌辱されるゲームを作ることにしたのであった。
最終更新:2025-04-16 17:10:58
3203文字
会話率:55%
神界への門が消滅してからおよそ1000年後。
度重なる帝国の侵略により小国グレイスは窮地に陥っていた。
グレイス王は帝国に対抗するため《降魔の儀式》に手を出す。
禁術の代償は余りにも大きく、大魔王サタンによってグレイス国は滅亡してしまう。
それから6年後。
グレイス国第三王子であるアルファードは、従者ジブリールと共に旅をしていた。
儀式の《器》として選ばれたアルには大悪魔の魂《デザイア》が宿っていた。
アルは《デザイア》の影響で無自覚に魅了《チャーム》を掻けてしまっていた。
従者であるジブリールには魅了《チャ-ム》が効かなかった為、定期的に魔力を吸魔して制御していた。
自分に宿った大悪魔の魂を祓う手がかりを求め、アルは魔術発祥の地・ニブルヘイム王国へ足を踏み入れた。
この物語は一人の青年が儀式の生贄となり、滅ぼされた母国を再建させるまでの軌跡である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 19:29:51
164442文字
会話率:63%
『流転の國』。
ここを誰もが心穏やかに健やかに過ごせる自由の國にしたい…。
そう願うのは、流転の國を統べる最高権力者マヤリィ。
彼女はこの國の女王であるとともに「宙色の魔力」を持つ世界最高の魔術師でもある。
そんな彼女の願う國づくりは、
ある種の法律として配下達から理解されつつあった。
しかし、それは流転の城の内部ーーマヤリィ直属の配下達ーーに留まっていることを彼女はまだ知らない。
流転の國の領土内にある「エルフの里」の実情が明らかになった時、果たしてマヤリィの國づくりはどうなってゆくのだろうか…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 21:47:42
60585文字
会話率:47%
役立たずだと、最強パーティを追放された勇者。
だが、勇者が抜けたことで最強パーティは崩壊。
勇者は新たな仲間を集めながら、魔王討伐の旅を続けていた。
そんな中、とある村で——
勇者に救われた女性が、幼馴染の恋人を置き去りにしてパーティへ参
加。
恋人を奪われた村人が、無双の力で立ち上がる。
魔王を倒し、サキュバスを嫁にして、新たな魔王となった彼の逆襲劇が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 20:19:37
12668文字
会話率:40%
「サキュバスさんがオタクに興味を覚える」
キーワード:
最終更新:2025-03-31 21:45:16
2066文字
会話率:45%
本を奪われたことで自殺未遂をし、婚約破棄からの御家追放された私はサキュバスの娼婦に拾われた。
そして私は、彼女のヒモとして毎日を無為に過ごすのであった。
最終更新:2025-03-31 18:30:00
2280文字
会話率:30%
魔族軍に入隊して5年、軍での功績が認められ魔王軍四天王に選ばれることになった私、アリスことアリスティーナ・ワンダーランドは魔王様と初対面する。
世界の平和を願う優しい魔王様。そんな魔王様の助けになるため、私は念願の四天王入りをしたというのに
。
私の四天王就任式と同じ日、魔王城に勇者が召喚された。その勇者がひどいのなんの。
悪い魔王は討伐するとか言い出した『勘違い勇者』だったのよ。
そんな勘違い勇者が来たことで世界は混沌と化す……えっ、そうなの?
勘違い最強勇者を導いてなんとしても私が魔王様の理想を叶えてみせるわ!
ぽよよん王国を救うため、妄想サキュバスと勘違い勇者の戦いが、何故か始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 10:41:48
22164文字
会話率:37%
記憶喪失の主人公「菰田博」は、転生した魔法使い「ハック・フォクサー」だと知る。かつてドラゴンに倒された彼は、異世界で再び戦いを強いられることに。仲間と共にサキュバスの襲撃を乗り越え、転生したモンスターとの戦いに備える。しかし、新たな脅威が迫
っていた。桜花の予知能力を狙う黒い影が、行動を開始したのだ。モンスターの転生、予知能力、そして新たな敵。壮絶な戦いが、今、幕を開ける。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 12:31:37
65947文字
会話率:40%
でも、私は幸運です。貴方に手を差し伸べれる距離にいたから。
異世界にTS転生してしまった、南坂 小春《ミナミザカ コハル》。
自称女神の計らいによりコスプレ衣装しか着られない呪いをかけられる。
しかも滅茶苦茶弱いらしく。冒険者無理、この服装
でサキュバス、雇ってくれる所も無い!
でもなんやかんやある屋敷の侍女になる。
そこから事件や災難に巻き込まれ、出会う人たちに手を差し伸べて行く。
これは僕っ子サキュバスの異世界大成ストーリー
投稿は不定期になります。
こんなタイトルですが万人向けに作るつもりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 00:10:00
90449文字
会話率:52%
両親を亡くし、妹も亡くし、自分だけが残された。過酷な仕事で身を削りながら息をする毎日。......死のう。そう決意した暁楓(あかつきかえで)はひょんなことから同じく自殺を試みていたサキュバスを召喚してしまう。
訳アリサキュバスさんに操られ
たかと思えば、殺されかけたり、イチャイチャしたり......
粗暴に見えて割と繊細な青年と、クールに見えて割と地雷だらけのダウナーサキュバスが織りなす、不安定で、ギャグ満載、甘々(?)な異種族とのラブコメです!
※R15です。流血表現、性的な表現が一部含まれます。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 21:10:06
359189文字
会話率:69%
不慮の事故により命を落とした『僕』は、異世界のサキュバスに転生してしまった。
「──あなたは今日から魔王軍四天王、サキュバスのラテア様です。その力で人間たちを虜にして下さい」
って、ちょっと待ってよ、僕は男なんですけど!?
そう頼まれた
って、それらしい力は全然ないし、誰かを誘惑しようとしても、まるで上手くいかない。
幸いなことに人間も魔王軍も良い人が多くて、僕の説得で戦いを止めてくれることが唯一の救いだ。
でも、『最強の男』になりたかったはずなのに、なんだかそこからどんどん離れていってるような……。可愛いなんて言われても、嬉しくないんですけど!?
サキュバスに転生した少年が、自分の素の魅力に無自覚なまま敵味方みんなに好かれていく、そんな感じの、ちょっとエッチなTS転生ストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 04:50:00
94491文字
会話率:37%
かつて世界を救った勇者アレンは、魔王を討伐したことで英雄と讃えられた。だが、「これからは戦いなんてゴメンだ」と、すべてを捨てて辺境の村に移り住むことにした。アレンが目指すのはただ一つ、のんびり農業をして平和に暮らすこと――そう、スローライフ
だった。
「畑を耕して、野菜を育てて、平和に暮らすんだ。もう戦わなくていい……最高じゃないか」
だが、その願いはあっさりと打ち砕かれる。
ある日、畑の前に突如として現れたのは――魔王軍。
「我らが陛下! ついにお目覚めになられましたか!」
「……誰?」
「我らは、真の力を持つ新たな魔王に忠誠を誓います!!」
アレンが魔王を討伐したことで、魔王軍は「力こそが王にふさわしい」という結論に達し、アレンを新たな魔王と認定してしまったのだ。ケルベロス(もふもふ犬型)は膝の上に乗りたがり、サキュバスのリリスは色仕掛けで迫ってくる。さらにはドラゴンが畑を「陛下の神聖な農地」として守り、オークは「陛下の食事は最高級でなければ!」と過剰に張り切る始末。
「俺は野菜を育ててのんびりしたいだけだって!!」
しかし、魔王軍はそんな主人公の声をまるで聞いていなかった。「陛下が畑を守るためには強力な軍備が必要です!」と、勝手に国を作り始め、領土を拡張し、隣国を次々と制圧。知らぬ間に「勇者アレンの農地」が「魔王アレンの大帝国」へと変貌していく。
さらに、勇者時代の仲間たちは「魔王軍が活動を再開したのはアレンが裏で操っているに違いない!」と勘違い。勇者パーティはアレンを討伐しようと動き出すが――
「陛下に刃を向けるなど、愚か者!!」
「フン、蹴散らしてやる!」
「いや、だから俺はスローライフがしたいだけなんだって!!」
――結果、魔王軍が勇者パーティを一蹴し、さらに勢力を広げてしまう。
結果的にアレンは「最強の魔王」として崇められ、魔王軍により国家は統一され、世界に平和が訪れる。
「いやいやいや! 俺、野菜作ってただけだから!!」
最後にはヒロイン(リリス、サキュバス、ドラゴン)が争うようにアレンを取り合い、ケルベロスは膝に乗って甘え、村人からは「陛下!」と崇められる始末。
本人は「スローライフをしたいだけ」なのに、気がついたら最強魔王として世界を征服していた――そんな無自覚最強主人公のギャグスローライフ譚が今始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 19:07:04
63614文字
会話率:48%