春日由紀子と上杉慶太は、日本三景で有名な広島県の宮島で育った。大学入試が二人の明暗を分け離ればなれとなってしまった。原宿駅の近くで十年ぶりに再会した、二十八歳の由紀子は、あまりにも美しくなりすぎていた。慶太の婚約者、吉山美幸は、別れる条件と
して慶太に「今後三年間は、由紀子と結婚しないでほしい」と言った。由紀子は、慶太への心の整理をするため、南の島、石垣島、竹富島と西表島を訪ねる。由紀子は、星砂の浜に来て慶太への素直な自分の気持ちを、初めて言葉にして、声に出して、思いを話していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-12-01 22:07:41
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会話率:13%
平行世界という言葉がある。世界は一つでなく、可能性という概念によってまるで大樹の枝のように分岐しているという理論だ。だが、一つ勘違いしないでほしい。世界はあくまでも可能性という磐石の上で成り立っていると言うことを、そして世界は紛れもなく一つ
であるということも・・・。Tokyo某所、地下15階層。そこにはソウルブレイカーと呼ばれる者たちが人目を忍んで集まっていた・・・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2006-11-11 18:54:20
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会話率:37%