ユキがいなくなってからちょうど二年目、八月の夜。俺は大きな墓地を訪れた。彼女に逢うという奇跡を期待することはできないとわかっていても、新しい一歩を踏み出すきっかけは見つけられるかもしれないと思って。満天の星と、満ち足りた月が微笑みかける夜、
俺の耳に懐かしい声が届く――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-19 21:46:30
2257文字
会話率:30%
『僕』は北国のとある高校に通う普通の高校二年生。そんな僕には幼いころからずっと好きだった道があった。それは十六年たった今もずっとそのまま残っている。終業式前のある日、僕はその道の途中にある墓地で不良に襲われている女の子を助け、一目ぼれをして
しまう。そして強引に彼女のボディーガードをすることを決めた。思えばそれが僕の運のつきだったのかもしれない。目の前に襲い掛かる広大な現代ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-04-18 17:12:20
56016文字
会話率:48%
片山一家は5年前に世田谷から埼玉県のとある新興住宅地へ越して来た。他より格安で購入した土地の裏には、古い墓地が広がっていた。墓地の入り口に在る古い立て札には「奥津城」と記してあった。ある日の朝、志穂はここに越して来てから初めて裏の墓地へ埋葬
される光景を見た。しかし、その後に起こる不可解な出来事。志穂は何処かで聞き覚えのある声を聞いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-03-06 12:53:35
53734文字
会話率:36%