「温暖化星人から地球をまもる宇宙船にっぽん号の戦い
―水素マンの覚醒―」
川村 康文
西暦2099年12月X日,地球はとうとう温暖化で音を上げようとしていた。もうすぐクリスマスを迎えようとしているのに,地球上のどこにも雪が
降っていない。こんな現象がもう10年も続いている。今年も,サンタのおじさんは,そりにのって出動できないだろうし,正月も暑くなりそうだ。ひとたび台風が発生すれば,超巨大台風となるし,それはハリケーンもモンスーンもそうだった。北極圏でも,いつ竜巻が発生するかわからず,竜巻とともに,雷が長時間にわたって鳴り響く。雨はというと,滝に打たれているのかように激しい雨がほんの十数分間,降り続くだけで,すぐさま灼熱の太陽が雲の切れ目から顔をのぞかせる日々が続いていた。
山は,土砂崩れなどでどんどん低くなるし,気がつけば,新しい川が急に現れ,そして急に干上がっていってしまう。これでは,都市計画も立てられたものではない。このような状況にともなって,宇宙での生活を常とする人たちも結構増えてきていた。それでも,地球上にある昔からの町や村は,彼らにとって故郷であり,里帰りをするのを楽しみとしていた。
日本では,もう春,夏,秋,冬という四季は,見られなくなって久しかった。だからこそ,正月やひな祭り,端午の節句などはいっそう大切にされ,そのたびに宇宙から地球上への里帰りを楽しんでいた。そして,楽しい休日を終えると,また宇宙ステーションや各惑星基地へと戻っていった。
ロケットや衛星なども宇宙を飛び交うようになり,宇宙船の交通安全のために,国連の各国は協調してパトロール隊を派遣し,宇宙の平和と安全が実現していた。
さて,宇宙船にっぽん号も,長い任務をようやく終え,クリスマスと正月を地球で迎えるため,地球への帰路についていた。艦内では和気あいあいと,正月に食べる餅つきをして折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-24 09:00:06
783文字
会話率:17%
絶望的な少子化から始まり
コールドスリープを使った少数都市計画を経て
ナノマシンが誕生し、少子化を留めるも
更なる災厄【腐敗病】の蔓延により更なる絶望の縁に追い込まれた。
しかし、人類は諦めず、人類救済機関を設立
パンデミックで世界が滅び
かけていく中……10年の歳月を経て希望を手にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-28 23:00:00
230952文字
会話率:57%
あらすじは、ありません。
最終更新:2017-04-28 20:00:00
310文字
会話率:0%
国立天正学園は、教育社会の向上と地域の連携を目的とした“学園都市計画”によって生まれた。
世界的にも有名になりつつある学園の卒業生は、今や世界に躍進し、著しい活動功績を挙げている。
学園都市の人気もうなぎ登りで、毎年殺到する移住希望者の中か
らごく僅かが選出され、この学園
都市へ移住してくるのだ。しかし、これらはただのカモフラージュに過ぎなかった。
――努々忘れることなかれ。
かの都市は、異能で満ちあふれている。
「って、何かすごく格好いい気がしません?」
「お兄様!とても素敵ですわ!」
「バカ兄妹。聞いてるあたしの身にもなれってんだ。」
「あら、お兄様は渡しませんわよ?」
「誰が言ったよそんなこと!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-10 15:36:36
4257文字
会話率:39%
西暦2030年。人口増加から端を発した世界規模の第三の戦争で得たのは空想の世界まで到達した科学技術。サイボーグ・アンドロイド・バイオロイドなんかは珍しくもない。その時代の日本海に移民及び新たな都市計画のために作られたギガフロートの上。そこは
最新の技術と利権と奇怪な現象が跋扈する現代日本の九龍城塞となっていた
灰色と闇に彩られた都市を二振りの刃を用いて善も悪も我のために切り捨てる。痛快SF武俠奇譚『九龍夜駆武刀録』
ブギーマンが喰らいにくる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-14 00:51:28
4478文字
会話率:59%
少女の住むセカイは、少女のための実験施設。
最終更新:2012-04-09 20:56:12
1684文字
会話率:16%