時は幕末。人間界の騒々しさを他所に、水の精霊ギンサは平和な暮らしの中にあった。しかし、恋人エンネが天の帝(神)に召し上げられた事から、彼は人間界と関わり合う事となる。恋人を求め掟を破り天上界へ侵入したギンサはその代償として、人間界に巣食う妖
魔七体の冥界追放という沙汰を受ける。帝から授かった天牙の剣と親友で風の精霊であるコダマを伴い、ギンサは故郷鏡の里(肥前)を旅立ち鎌倉を目指す。人間の侍に姿を変えたギンサは、帝の予言に従い途中佐々木宗助という行き倒れを助け道中の道連れとする。これで三人(コダマは人間には見えない)の奇妙な旅が始まった。帝から貰った絵地図には、萩、姫路、京、三河岡崎、伊豆湯ヶ島、小田原、そして鎌倉と、七体の妖魔が潜んでいる。
萩の妖魔はニンガ。コダマが萩の風の者から得た情報では猫又との事だった。しかし、実際に対峙したニンガは人食い狢。ニンガは猫又であるおうのの美貌を利用して夜な夜な言い寄る男達を襲っていたのだ。初めて使う天牙の剣に戸惑いながらも、コダマや宗助は勿論、ふとした事で知り合った高杉晋作にも助けられ、ギンサは何とかニンガを倒す。不遇な女おうのは人間の姿のまま高杉に引き取られ、ギンサ達は次なる妖魔オサカベのいる姫路へ向かう。
オサカベは姫路城天守閣にいる。我が身を石となって主君の危難を救ったという男権藤満定。その後裔である満元親子の協力を得て、ギンサ達はオサカベも冥界へ追放した。しかし、天牙の剣の霊力で復活した満定とその恋人美緒をも巻添えにしてしまい、後味の悪いオサカベ退治であった。しかも、オサカベは昔より刑部明神として祀られており、ただ怨霊と化した美緒に取り憑かれて悪行を重ねたのだ。それを真に悪と呼べるのか。ギンサは迷いを抱き始める。それは帝への不審でもあった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-10 14:00:00
112984文字
会話率:61%
妹を、守るって死んだ主人公の狢が神と一緒になる事で二度目の人生がスタートする。そこには一度目の人生の記憶とガラリと変わっていた。
狢はいきていけるのか!?
最終更新:2018-10-29 08:00:00
26344文字
会話率:45%
「悪役令嬢の怖いもの」のヨハンネス視点とローウェル視点となります。
最終更新:2016-12-16 23:56:07
5729文字
会話率:33%
姉の恋人を好きになってしまった―――そんな姉が結婚するのだという。ただしそれは条件付き。その条件というのが私に彼氏ができたら、というもの。なんだそれは。私は早くこの恋を終わらせたいのに、そんな猶予期間なんて作らないでよ!こうなったらすぐに彼
氏作ってやる!そう決意した矢先に現れた男は嫌な奴だけど、どうやら私と同じ穴の狢みたいで…。
姉の彼氏に恋しちゃった私と、私の姉に恋しちゃったあいつの恋を終わらせる話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-30 16:50:32
35988文字
会話率:43%
前作の続編です。
めでたく付き合うことになった瀬尾と藤田は、現在同居中。ウキウキのハッピーライフ何て言うのは期待していなかったけれど、逆に苦悩することになるとも思っていなくて四苦八苦。
夢のイチャイチャライフは存在するのか?
結局ただの臆病
者で終わるのか?
そんな感じで男二人が精神的にもんどりうってるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-11 14:23:18
9019文字
会話率:12%
猟奇的なものを求める嗜好。猟奇的なものに興奮するという性癖。
同じ穴の狢というものに出会った事はなく、それは実生活において自分ただ1人だけの趣味と了解する。そんな孤独から一転、仲間達との出会いを通じ、「自分だけの世界」から「自分達だけの
世界」へと自由の翼をはためかせる。そして、愉しむ側から愉しませる側へ――
他人にはちょっと言えないような趣味を持つ少年少女達の、心底くだらない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-17 00:39:18
10331文字
会話率:33%
ほう‐し【奉仕】.[名](スル)《古くは「ほうじ」とも》
1 神仏・主君・師などに、つつしんでつかえること。「神に―する」
2 利害を離れて国家や社会などのために尽くすこと。「社会に―する」
3 商人が品物を安く売ること。「特価で御―
しております」「―品」
・・・の縫いぐるみの牛になって、大広間へ罷出で、馬には狐だから、牛に狸が乗った、滑稽の果は、縫ぐるみを崩すと、幇間同士が血のしたたるビフテキを捧げて出た、獅子の口へ、身を牲にして奉った、という生命を賭した、奉仕である。(――同町内というではな・・・<泉鏡花「開扉一妖帖」青空文庫>
・・・ 唯今、七彩五色の花御堂に香水を奉仕した、この三十歳の、竜女の、深甚微妙なる聴問には弱った。要品を読誦する程度の智識では、説教も済度も覚束ない。「いずれ、それは……その、如是我聞という処ですがね。と時に、見附を出て、美佐古はいかがで・・・<泉鏡花「古狢」青空文庫>
・・・ 徒らに、笑わせたり、面白がらせたりすることを目的とする者は、芸術への奉仕でなく、所謂、職業話術家のなすことであります。自分の書いたものが、どういう階級の子供達に読まれるか、恐らく、金持の家の子供達にも貧乏な家の子供にも読まれることゝ思・・・<小川未明「童話を書く時の心」青空文庫>
goo辞書より引用
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最終更新:2014-08-31 18:09:40
684文字
会話率:17%
初めて小説を投稿してみました。15歳が書いたものなので稚拙な文章やわけの分からない内容になってますが、読んでいただければ幸いです。
拘糸という武器を使う男の話です。とりあえず、戦闘ものもどきです。
最終更新:2014-03-06 22:42:01
3578文字
会話率:50%
それっぽく書いてみました。
最終更新:2012-12-16 19:33:23
841文字
会話率:29%
(※自ブログにも掲載中です)
最終更新:2012-07-20 18:00:00
4595文字
会話率:30%
狢沢恭一は探偵である。しかし事件を解決する探偵ではない。意に反して異界へ連れて行かれた、『神隠し』の被害者を見つける『人探し』の探偵だ。政府の役人黒須が依頼した、神隠しの被害者とは?
最終更新:2009-02-20 23:26:08
6444文字
会話率:22%
人と見紛う程精巧に作られたからくり人形「機人(からひと)」を治す仕事をしている少年と、一緒に住んでいる三人の機人の話。少年九櫛京一郎は、仕事先で出会った機人「里黄」から里黄の住んでいる傍の鹿縞山に居る狸の源三郎の話を耳にする。だが鹿縞山には
今は狸はおらず、かつて白銀狢という名の狸が生息していたが―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-01-17 19:03:56
46154文字
会話率:34%