女と男。子供と大人。日本人と外国人。人間と
生きている中での肩書や立場は違えど、様々な考えを持ち、個々人にしか理解できない苦しみや葛藤を持っていることは偽りのない事実だと思う。
その中でふと思う漠然とした不安は精神も蝕むが、平静も与え
るエッセンスだと思う。
そんな妄想を文字に起こそうと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 11:09:52
13789文字
会話率:35%
もしもあの瞬間、あの時に戻れるのならば…そんな漠然とした疑問を前に貴方はどの時間を脳裏に浮かべるだろう。
出会い、親月、決別、後悔…その先で紡ぐ少年少女の物語。
最終更新:2025-06-11 10:02:08
9581文字
会話率:41%
なんで最終回とかを見たくないのかなーっていう漠然とした感情を深夜テンションで書き起こしたやつ。多分正気に戻って後で消す
キーワード:
最終更新:2025-06-10 02:01:58
1630文字
会話率:5%
何かの枠を微妙に外れた者達の日々を、淡々と主観を交えて綴る、ファンタジーを装った旅路の記録。
概ね地球的な造りをした異なる日常を歩む、僅かな哀楽のレポート。
――――
感情らしい感情の動く部分は少なく、全体的に平坦かもしれません。
物語的な盛り上がりは無く、悪役や敵役もこれといって居らず、恋愛も活躍もあるのか無いのか。
ストーリーというより、主観を文字に起こして、多少読みやすいように整理して、編集して……。
とてもゆっくりと、色々と、漠然と進みます。
背後関係や思惑など、こうであろうと分かる描写も少ないかと思います。
描写しているのは一人称で、それを第三者が必要に応じて改変している形です。
ソースを提供しているのは、何かとコネて語るのが好きな、ただの変わり者です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 19:46:01
690028文字
会話率:47%
退屈な毎日を送る高校生、山口将希。
人見知りで友達も少ない彼は、この変わり映えのしない田舎町で、漠然と「いつか神様になれたら」と途方もない願いを抱いていた。
そんな彼の日常は、一人の転校生の登場で静かに、しかし劇的に動き出す
。
彼女の名前は、神崎葵。
見た人全てが息をのむほど美しい、けれど氷のように心を閉ざした少女。無表情で、誰とも言葉を交わそうとしない彼女に、クラスメイトたちは畏怖と揶揄を込めて、皮肉なあだ名をつけた――『神様』と。
だが彼女がその氷の仮面の裏に、過去のいじめによって負った深い傷を隠していることを、まだ誰も知らない。
おせっかいな幼なじみ・凛にも背中を押され、将希は謎めいた彼女の心を開こうと奔走する。それは、忘れかけていた小学生の頃の、森の神社での出会いへと繋がる運命の再会だとは知らずに。
少しずつ心を通わせる二人。しかし、彼らを待ち受けていたのは、芽生え始めた恋心、親友との切ない三角関係、そして葵の美しさへの嫉妬が生んだ、陰湿ないじめだった。
「神様になりたい」と願った少年は、皮肉にも「神様」と呼ばれる少女を救うことができるのか。
二人が、互いにとっての「本物の神様」を見つける時、いつか止まってしまった時間が動き出す。
これは一人の少年と一人の少女が、互いにとっての世界でたった一人の存在になるまでの、少し切なくて、どこまでも優しい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 13:32:59
2752文字
会話率:23%
【愛し合えないまま死に別れた二人のやり直し下克上ロマンス、開幕――!】
「最初に言っておくが、君と必要以上に親しくするつもりはない」
婚約者の第二皇子シオンに初対面で突き放されてからずっと愛されずに生きてきたアイシャは、父が身に覚えのな
い反逆罪で処刑され、さらなる地獄へ突き落された。絶対的権力者である聖下リヒトの手籠めにされ、最後は自身も惨殺されてしまう。
だがなぜか時は遡り、父が処刑される日に舞い戻った。
これから父は殺され、母は壊れ、家臣たちは吊るし首になり、友は謀殺されてしまう。今度こそ大切なものを守るため、アイシャは自国領の騎士たちを率いて戦うことを決意する。
その勇猛な戦いぶりからやがて「刃物姫」と揶揄されるようになった彼女の前に、元婚約者のシオンが突然姿を見せたのだが……。
「今まで伝えられなかった分、言葉と行動で尽くしたい。伝えないと俺の方がおかしくなってしまいそうなくらい、アイシャに溺れてる。初めて君を見た時から、ずっと」
それまでの冷たい態度が嘘のように、アイシャを溺愛するようになったシオン。
愛を知らずにいたアイシャは漠然とした不安から彼を遠ざけようとするが、秘められた真実を知って、心を開き始める。
三度目はない。ここでやり直す、全てを。
死を越えた先でようやく愛し合えた二人が、腐敗した皇家と女神の狂信者たちへ宣戦布告する――。
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こちらはカクヨムで開催されている「『その溺愛、過剰です!?』コンテスト」の参加作品になります。そちらでも掲載しています。
応募規定の6万字で一旦完結しますが、募集終了後に加筆予定です。
レイティングは念のため。直接的な表現はありませんが、苦手な方はご注意ください。
物々しい雰囲気に感じるかもしれませんが、根本は明るく楽しい異世界恋愛作品です(本当です、信じて下さい……!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 07:31:38
119145文字
会話率:44%
大学卒業を控えた永瀬蒼樹(ながせあおい)は、将来を漠然としか考えられなかった。
就職活動もうまくいかず、どうしようかと考えているときに最悪の報せが舞い込んでくる。
大好きだった祖父の訃報――
それは、蒼樹の将来を決断させるには十分な出来事だ
った。
「俺、決めたよ。後を継ぐ」
蒼樹は祖父の経営するレトロ喫茶「プラムコレクト」が大好きだった。
子どもの頃から祖父が病気で入院して店が休みになるまで、毎日のように通い続けていたのだ。
憩いの場の喫茶店を潰す訳にはいかない。
決心した蒼樹は、両親の反対を振り切って自分が後を継いでレトロ喫茶のマスターになることを決意する。
蒼樹は呼びだした二人の幼なじみへレトロ喫茶のマスターになることを告げる。
困惑した幼なじみ二人だったが、ぼんやりとして頼りない蒼樹を放っておくことなどできない。
「そうか。俺は応援する。応援だけじゃなく、俺のことを雇ってもらって一緒に働かせてほしい」
「あー! 分かったよ。俺も協力する。このレトロな喫茶店を地域で一番流行る店にしてやるから覚悟しておけよ!」
ぼんやり無自覚マスターが経営するレトロ喫茶の行く末は?
幼なじみ二人の想いは?
ゆっくりとした時間の中で、受け一人と攻め二人の三人の幼なじみの好きが交差するじれじれキュンな恋のお話です。
+++
・毎日7時と17時投稿です。初日は2時間ごとに6話投稿します。
・アルファポリスさん、Nolaさんに別名で投稿しているお話と同一のお話です。ハピエン完結保証。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 17:00:00
77870文字
会話率:42%
東京から東北の高校へ転校してきた僕は、そこで運命の出会いを果たした。それは、花をこよなく愛する園芸部の部長、花織先輩だった。
地味な新入部員・ユキチ(仮名)と、植物に囲まれた日常を送る花織先輩。彼女の植物への愛情は深く、まるで花たちの言葉
が「見えている」かのように、その成長を見守っていた。
園芸部の活動を通して、花織先輩から植物の知識や世話の仕方を教わるうちに、僕は漠然と抱いていた「花屋になりたい」という夢を、具体的な目標として意識し始める。先輩の優しく、そして時に厳しい指導を受けながら、花や野菜との触れ合いの中で、僕は少しずつ成長していく。
これは、東北の豊かな自然を舞台に、花と植物、そして大切な人との出会いが、ひとりの少年を花屋の夢へと導く、ハートフルな園芸解説ラブコメディ。ユキチが夢を抱き、やがてその夢を現実のものにしていくまでの、暖かくも微笑ましい日々が描かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 13:03:43
13860文字
会話率:41%
漠然とした自殺願望を抱えたタタンはサンの家を訪ねた。
タタンはネガティブ発電所のパワーで明るい性格に変わったが
そんな彼を見た家族の反応は意外なもので?
最終更新:2025-05-23 22:28:39
4559文字
会話率:73%
女子高生の水月零は二つの渇望を抱えて生きていた。
一つは居場所が欲しい、もう一つは漠然とした殺意・・・。
ある日、彼女は交通事故がきっかけで戦国時代にタイムスリップし三人の侍に出会う。
その三人との出会いがきっかけで零の漠然とした殺意の正体
に気付く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 15:46:46
12728文字
会話率:57%
20年ほど前に書いたポエムを押し入れの奥から発掘した。あの頃は純文学のようなものに漠然とした憧れを抱いていた。それでこんなものを書いてみたらしい。だがどうも才能がなさそうだったのですぐに飽きてしまった。あれから20年が経ってワイは仕事を辞め
て無職になった……第二の人生は小説家にでもなろうと思って不慣れな小説を書き始めた。詩なんかもまた書いてみようと思う。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-21 11:08:06
4803文字
会話率:45%
### **第一章 あらすじ(改訂版)**
千華は、均衡の本質を探求する旅へと踏み出した。
この世界において均衡とは封印によって保たれるものと信じられていたが、彼女の心には常に問いがあった。
本当に、封印は世界を守るものなのか
? それとも、均衡の流れを停滞させるものなのか?
旅の始まり、千華は精霊たちと出会い、均衡の異なる形を学ぶ。
青龍の精霊は **「均衡とは流れ続けること」** だと語り、白虎の精霊は **「影は封じても消え去るものではない」** と警告する。
それは、封印を強めることが本当の均衡ではないかもしれないという、かすかな疑念を彼女の中に芽生えさせた。
巫女たちとの対話も、千華の心を揺さぶる。
炎の巫女・朱音は **「均衡とは変化だ。封印に囚われるべきではない」** と主張し、
水の巫女・深雪は **「過去の均衡を守ることで世界は安定する」** と静かに語る。
どちらの言葉も正しく思えたが、どちらにも確信を持てない千華は、均衡の本質を深く考えるようになる。
そして、彼女は妖狐・玄燐と出会う。
彼はただの知識の持ち主ではなく、**時間を超えて均衡を見つめ続けてきた存在** だった。
**「均衡とは選び取るものではなく、流れを生むものだ」**
彼の言葉は、千華の中にある漠然とした考えを、確信へと変えていく。
精霊たちが示す均衡、巫女たちの信念、妖狐の知恵——それらを受け止めながら、千華は封印の真実へと近づいていく。
そして物語の終盤、千華は封印の核心に辿り着き、影の精霊と対峙する。
**「封印の綻びが始まっている。お前は、それを修復するのか、それとも解き放つのか?」**
その問いは、これまでの旅で感じた葛藤すべてを凝縮したものだった。
千華は知っている——これは均衡の試練なのだ。
封印を維持し、世界の静かな均衡を守るのか?
それとも封印を解き放ち、均衡の流れを受け入れるのか?
そして、第二章へ——
彼女の選択が、四神の審判を受けることになる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:55:46
8412文字
会話率:20%
人々が平和に暮らす、安寧の世界。
そこでは、左手に刻まれた「紋章」が個々の才能を示し、人々はそれに従って生きていた。
この世界には「念力」が存在し、強い想像力は時に現実へ影響を与える力を持つ。
しかし、不思議なことに、その力を用いた治療法は
確立されておらず、高度な医療技術に頼っているのが現状だった。
医学生の霧島静香は、その事実に漠然とした疑問を感じていた。
ある日、静香は神官の青年東雲朝陽が、奇跡的な治療を行う場面を目撃する。念力の医療行為への応用を目指し、朝陽と共に検証を始める。
検証を進めるにつれ、静香はこの世界の些細な矛盾点に気づき始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 12:55:09
10872文字
会話率:33%
32歳の向葵(あおい)は、人生に行き詰まりを感じていた。仕事は長続きせず、貯金も心許ない。5歳年下の恋人・凪(なぎ、27歳)との穏やかながらもどこか壁のある関係にも、漠然とした不安を抱える日々。かつての「なんとかなる」精神は、もはや気休めに
しかならなかった。
そんなある日、湖岸で拾ったのは、自分の心と呼応するかのように「ひび割れた」ビー玉。それは向葵を、凪、そして愛犬コロと共に、冷たく広大な宇宙空間へと強制的に放り出す。
これは甘い逃避行ではない。壊れたビー玉が示す先は、内なる弱さや痛みを増幅して突きつける「こだまする自己否定の谷」。二人は見えない壁に隔てられ、慰め合うことも許されず、自身の心の闇と一人で対峙することを強いられる。
パニックに陥り、逃げ惑う向葵。凪もまた、自身の葛藤と向き合いながら、なすすべなく彼女の苦闘を見守るしかない。これは、向葵だけではなく、凪にとっても自身の弱さと向き合い、二人の関係を問い直す過酷な旅の始まりだった。
訪れる星々は、安易な癒やしではなく、厳しい試練を与える。失敗と絶望を繰り返しながらも、痛みの中から「ありのままの自分」を受け入れ、現実と向き合う強さを見出していく。これは、人生の苦味を知るすべての人へ贈る、不器用な魂の再生と成長の物語である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-29 09:17:30
6130文字
会話率:33%
高校生の僕。いつもの日常、学校生活。そこに漠然とした虚しさと、将来への諦めにも似た感情を持つ一人の友人がいた。その友人の選択に、その時僕は何を思ったのか…。
最終更新:2025-04-21 11:34:16
1433文字
会話率:41%
主人公が駅前で「秘密結社に気をつけろ!」というチラシを配っている男性に遭遇します。よく見ると、その男性は高校時代の友人・尾崎壮亮でした。別の友人から壮亮の妻が亡くなり、そのショックで「おかしくなった」と聞いていた主人公は気になります。
主人
公は同棲相手の祐希と暮らしており、祐希は壮亮と会ったことで興味を持ちます。ある日、主人公は再び壮亮と出会い、なぜ「秘密結社」のチラシを配っているのか尋ねます。
後日、壮亮と話し合う機会があり、彼の妻はアルコール依存症で亡くなったこと、それに気づかなかった自分を責めていることを知ります。壮亮は「不安に根拠なんてない」と気づき、漠然とした不安を「秘密結社」という形あるものに置き換えることで、人々が対処しやすくなると考えていたのです。
この会話の後、主人公は祐希が抱える漠然とした不安に向き合い、「大丈夫だから」と伝えます。物語の最後では、壮亮のチラシを受け取った女子高生が主人公に話しかけ、学校で話題になっていることを伝え、壮亮の「意味のない足掻き」が少しずつ意味を持ち始めていることが示唆されます。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-20 23:08:11
12286文字
会話率:0%
二章以降、一話目に前章のあらすじを載せています。
百年前、戦争があった。
後に「大陸戦争」と呼ばれるそれは、様々な種族の立場を変えた。
大陸全土を巻き込んだ戦争は、百年経っても様々な所に爪痕を残している。
上野 勇一は異世
界転生者だ。しかし彼は何故転生することになったのかを知らない。自分は向こうで死んだことは漠然と覚えているのだが、その死因すらも思い出せなかった。
保護された村に受け入れられた彼は、自分に隠されているという「強大な力」の正体を知るために旅に出ようとする。旅先で出会う者たちとの関わりを通じて、自分は何者でありたいかを見つめ、そうであり続けようと足掻くのだった。
ヴィヴァルニアと黄金同盟、戦争と陰謀、やがて勇一は大きな歴史のうねりに飲み込まれて行く。
全ての者が魔法を使えるこの世界で、上野勇一はどう生き、何を成し遂げたのだろうか。
五章執筆中です
作者Twitterにて時々、世界観の補強を投稿しています。
朝久のページ https://twitter.com/ASAHISA_narou に飛ぶか
#世界観を補強する で検索して頂くと、ちょっとしたお話を見ることが出来ます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 20:09:46
699465文字
会話率:48%
あの日まで、黒猫は独りぼっちだった。あの日まで、黒猫は人間が嫌いだった。あの日まで、黒猫は孤独を望んで生きてきた。そうやって自由に生きること。それが、それまでの黒猫の全てだった。誰からも求められず、誰も求めずに、ずっと……。だけど――あの日
、あの冬の日。「彼」という人間に出会ってから、全ては変わる。歩み寄って拒絶され、それでもなお歩み寄ってきた、嫌われ者の黒猫に唯一笑顔を向けてくれた変わり者。それは黒猫に、それまで知らなかった優しさを教えてくれた。黒猫にとって初めての友達だった。そんな彼と一緒に過ごした一年。互いの孤独を埋め合うように過ごした一年。黒猫にとって、いつしかかけがえのないものになった時間。その中で、彼の温もりに触れながら、黒猫はただ漠然と願っていた。ずっと、いつかボクが先立つその時まで、この温かい日常が続けばいい、と……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:15:38
42357文字
会話率:17%
たぶん、一過性夏風邪の様に、本当に自分の未来があまりにも、漠然としすぎた時。とにかくここから、今と違うどこかへ。
最終更新:2025-04-04 01:45:18
3238文字
会話率:9%
新卒一年目で医療系の現場に入った''私''は世間的な感染症蔓延もあり、数ヶ月遅れの新人歓迎会に参加することになる。その時にダメな行為と知りながら、飲酒運転をしてしまう。その時、事故を起こさず大丈夫であった事から、ちょっとだけ、、前も大丈夫だ
ったし、、そんなに飲んでない(酔ってない)し、、まさか私が事故を起こすはずが、、、そんな漠然とした考えで、危険な行為を重ねていってしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 01:49:55
9078文字
会話率:57%
果てしなく広がる「凪の海」の、その中央にそびえ立つ巨大な世界樹。かつては複数の国が入り乱れていた島国・ウタカミは、血塗られた戦いの末に統一され、軍事産業が国家を支えるほどに発達した。今、誰もが感じている、再び武器が作られ、兵が訓練される理由
を。けれど誰もがそれを語ろうとしない。遠く海の向こうにある何かに備えているのかもしれない、と囁く者がいるだけだ。
下宿屋でひっそりと暮らす少女、鶯蘭(おうらん)は、自分の国を取り巻く重い空気に漠然とした不安を抱えながらも、日々の雑務に追われていた。ところがある夜、研究施設で起こった爆発事故をきっかけに、彼女は気づけば異国の石畳に倒れていた。そこは魔術と剣が息づく中世の面影を残すローゼンバイル。言葉はなぜか通じるのに、その文化や暮らしはウタカミとはまるで違う。
国を守るために軍備を強化するウタカミ。戦の気配を肌で感じつつも真実を知らないローゼンバイル。どちらの世界でも、人々は過去の苦い記憶に囚われながら、新たな戦争を恐れている。鶯蘭は両国の事情を知るただひとりの架け橋となれるのか。それとも、凪の海と世界樹がもたらす結界を越えて、さらなる悲劇が生まれてしまうのか──。
二つの国を隔てる一万キロメートルの海と、揺るぎない結界を巡る冒険が、いま幕を開ける。鶯蘭の小さな行動は、やがて東西の運命に大きく揺さぶりをかけることになるのかもしれない。人々の思惑、秘められた魔術の力、そして胸を締めつけるような切なる願いが交錯する、戦争前夜のファンタジー群像劇。果たして誰が真実を語り、どんな未来が訪れるのか──その一歩を、彼女が踏み出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 09:16:06
8640文字
会話率:33%