炎の華と呼ばれたセルマは、ラクテア王国の救世主と呼ばれていた。彼女は有り余る魔力を戦いに身を投じることで消費し、そして、それがたまたま国を救って軍人としての地位を得た。
しかしそれを快く思わぬ者に裏切られ、彼女は川に突き落とされ、南にある国
、ビア王国に流れ着いた。
ビア王国とラクテア王国は微妙な関係で、彼女はここでも歓迎されざる者だった。
しかしそこで出会ったオルヴァーは、セルマの事情を聞き、自分の研究を手伝って欲しいと頼む。
ラクテアに居場所がないと知っていたセルマはその手を取りたかったが、裏切られるのを恐れて、素直に手を取ることはできなかった。
しかし誠実なオルヴァーに徐々にほだされていく。
後に伝説化された二人の、出会いの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-22 14:13:24
20069文字
会話率:49%