暇潰しで通っていた図書館に自分以外の常連を見つけたのは、十月になって、二週間ほど過ぎた頃だった。
ある日、彼女は顔に大きな青あざをこしらえて、いつもの窓際の椅子に腰かけていた。
人為的につけられた傷なのは間違いないだろう。整った顔立
ちをしているのに勿体無いな、と思ったのを覚えている。
だけど、次の日の青あざは無くなっていた。
少女は時間を戻せると言う。
戻した時間でなにがしたいかと訊ねたら、彼女は人を殺したいと言った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-07 00:01:45
31559文字
会話率:34%
「愛してます」
珊瑚礁に囲まれ、透き通った水で辺りが満ちている島で、星を仰ぎながら呟いた。
「えっ?」
彼女は顔を赤らめ、両手で口を覆う。
俺は彼女の瞳を覗きこみ、もう一度言う。
「愛してます。今までも、これからも」
彼女の思い
は知っている。だから、返事も聞かずに唇を重ねる。
強引に、しかし優しく
「責任を取れるようになったら帰ってきます」
これ以上は進めない。だから俺は待ってもらう。
「はい」
俺は島を出た。彼女一人をここに残して。
他の仲間とは全国で会う約束をした。しかし彼女とは違う約束をーーーーーー
あらすじは序盤関係ない
不定期更新です。書けたら出します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-24 06:00:00
6063文字
会話率:44%
「嫌よ、嫌よ、絶対嫌!だって怖いんだもん!痛いんだもん!なんで私なの?私が勇者なんて決めた奴誰よ?!」
「また始まったよ!勇者様の駄々っ子!なんで俺がこんなガキのお守りをしないといけないんだよ。こりゃまたあれしないとなー。」
そう言って
男は文句を言う女の子の頭に手をのせる。
「嫌!嫌!それ痛いの!頭痛くなるの!お願い!やめて!」
そんな少女に構わず、男は呪文を唱える。唱え始めると少女はさらに叫びだす。そして、唱え終わると少女は俯く。男は少女に尋ねる。
「調子はどうだ?エリス。」
すると、少女は顔をあげ、ニヤッと笑いながら目をギンギンにして答える。
「最高!今すぐ誰か殺したいの!」
この物語は殺したがりの勇者を構いたがりの魔王が救う物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-12 19:04:31
2732文字
会話率:57%
リーン、リーン、リーン・・・
公衆電話?
「はい、堀井です」
彼女は顔をしかめた。
無言電話だった。
最終更新:2016-09-12 05:28:44
1041文字
会話率:7%
高台の上から炎上する王都を見下ろす少女。世界中に破壊を振りまく彼女は、異世界から召喚された勇者のはずだった。憎しみと絶望に失いかけた理性をわずかに押し止め、彼女は顔見知りの妖精王に『悪霊』と化した己の胸の内を漏らす。
これは、始まる前に終わ
ってしまった悪霊と妖精王の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-20 23:47:11
7213文字
会話率:27%
傷痕が好きという異常性癖を持つ少年が、見ず知らずの少女に惹かれる。その少女は顔に大きな傷があった。初めて会ったような気がしない相手に困惑しつつも、二人は惹かれ合って行く……。
最終更新:2016-08-17 00:48:16
32514文字
会話率:47%
とある魔法の国があった。
魔法の国ウィラート。
そんな世界に迷い込んでしまった少女がいた。
その少女の名は巫美鈴(かんなぎみすず)。右も左もわからない世界で彼女は元の世界に帰る方法を探しはじめる。
しかし、そこに待っていたのは、彼女も知ら
ない、終わりの物語であった-
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-30 19:28:03
12384文字
会話率:66%
村で荒神祭が開かれる前夜、一人の少女が現れた。
シシアと名乗る少女は顔の右半分を仮面で覆い、また右腕も鋼鉄で覆っていた。
宿へ案内したナルタカは祭りの当日も共に行動する。そして、祭りは始まった。
最終更新:2014-07-22 20:00:00
7239文字
会話率:43%
彼女はいった。
「ユキトさん私以外のおんなとあったでしょ浮気するなんて許さない」
そういって彼女は台所から道具を取り出す。
それを見て僕はいった。
「ただの友達だって他の奴らと一緒に合ってるそんな関係じゃない。それよりも…」
僕は一息つきな
がらも続きを口にする
「なんでゴマすりに使う棒をもっているんだ?こういうときって普通包丁じぇね?」
すると彼女は顔を赤らめながらあたふたとして棒を振り回しながら言葉を紡いだ
「こ、これは。そう、あれよこうねその、あれなのよ!」
「おい、振り回すなよあぶねーだろうが!!」
こんな感じのお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-11 18:00:00
4829文字
会話率:50%
両親を失った事故から少年は自らの心を固く閉ざした。
そんな少年の心を癒したのは幼馴染みで許婚の少女の献身的な看護だった…。
少年はそんな弱い自分を変えるため、少女の家で修行を行うことを決意した。
その日を境に少年と少女は顔を合わせることはな
かった…。
しかし、その代わり文通だけは許されていたため、交流は続いている。
そして、少年が修行を始めてから月日は流れ……。
10年の歳月を経て少年は青年へと成長した…。
成長した彼が向かったのは自分を支えてくれた彼女のいる『ミューテリアル学園』……。
そこで彼を待ち受けるものとは……?
この物語は異世界『エルトルフィア』を舞台に『契約獣』と契約した者達を描くラブコメ系バトルアクション型学園生活戦記である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-11 15:54:19
245658文字
会話率:40%
ある日の放課後、少年が一人で教室にいるととなりのクラスの少女が入ってきた。
少女は顔を赤らめて躊躇っている様子で、少年にはある考えがよぎる。これはもしかしてーー。
そして少女の口から出てきたのは
「お金、貸してくれない?」
とい
う言葉だった。
※一話ごとに少年と少女で視点が入れ替わります。また同じ場面が描かれるのは最初だけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-26 01:42:21
46645文字
会話率:50%
「結局女は顔なのか~?!」
この日、私、相沢弥生(あいざわ やよい)は大荒れに荒れていた。
告白する前に振られました。しかも同期の子と結婚するんだってさ。けっ!
そんな愚痴を聞いてくれるのは私の後輩である香月(こうづき)。恋愛に関する男には
恵まれない私だけど、後輩には恵まれたな。ちくしょう!
そんなある居酒屋での一角の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-24 00:19:27
3585文字
会話率:35%
女王陛下は語る。ある王女の恋物語を。――王女は顔も知らない婚約者に会いたくなくて、城から逃亡した。森の中で偶然助けてくれた男の人に王女は惹かれていくのだが……。
最終更新:2010-03-09 10:09:07
6935文字
会話率:45%