2025年、夏。
少しだけ大人びた少年――神代 稔
いつまでも幼心を忘れていない少女――柏木 美空
この夏、二人は一つの秘密を共有する。
小学生の間で「この広場の中は別の世界が広がっている」と噂に名高い、二人の住む町の一角にある高い
塀に囲まれて中に入ることが出来ない広場がある。
かつてこの場所には大きな工場が建っていたのだが、経営が上手くいかなくなったのか倒産し取り壊されて更地にされた何の変哲もない空き地である。高い塀に囲われ、唯一の入り口は鉄格子の扉と厳重にチェーンと南京錠で閉じられた場所。鉄格子の間から見ればシロツメクサの生える草原が広がるその広場には、外からでは分からない大きな穴があると言う。
公園と併設しているその工場跡地。公園側の木によじ登って遊んでいた子供がその穴を見つけた事が話の発端だったが、壁の上部には有刺鉄線が張られているため中に入る事は出来ず、穴の真相は一体何なのか分からないまま話だけがまことしやかに独り歩きしていた。
そんなある夏の日。
中学生3年生の稔は東京からやってきた伯母の子供と一緒に公園にキャッチボールをしにやってきた。
ひょんなことからボールが空き地に入ってしまい悲しがる甥っ子に、稔は意を決して空き地に入りボールを探している間に噂の穴の前に立っていた。
どこまで続いているか分からない巨大な穴。しかもご丁寧に階段まで付いている。稔はその階段を降り、暗がりの中スマホの明かりを頼りにボールを探すとかなり奥まった場所にボールを見つけた。
かなり深い場所まで続いているであろうその穴の深さに、興味が湧きもう少し奥まで行ってみようかとしたが目に見えない壁に阻まれ、それ以上進めなくなっていた。
行けそうなのに行けない。
それが稔の興味と好奇心を酷く掻き立て、幼馴染の美空を誘ってその日の夜に再び空き地に向かった。
通り抜けた先には何があるのか。それとも何もないただの穴なのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 22:05:58
7567文字
会話率:45%
きらきらの一夏、僕と先輩の青春の一頁。
「人間って美味しいのかな」
うだるように暑い夏の日に、ミナ先輩は突然そんなことを呟いた。聞けば、ひとつ喰らえば不老長寿と謳われる、人魚の肉を食べたと言う。
語りながら少しずつ変化する、自由奔放な先輩の
甘い誘いに僕は――――
※ カクヨムにも掲載
※ レイティングとホラー分類は念の為です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 08:00:00
6154文字
会話率:53%
主人公、園田真琴(そのだまこと)24歳は、新宿にあるオフィスでチーフデザイナーとして働いている。
とある夏の日、真琴は今年に入って2回目の失恋を迎えた。
今までもひっきりなしに彼氏はできたが、せいぜい2~3か月程度しか続いた事がないので
、今回は4か月を迎えブランドシャツをプレゼントしたが、帰り道に振られショックから立ち直れず、新宿のゲイバーでまゆこママに愚痴を零している。
暫くして、そのまま帰ろうとフラフラと近くの縁結び神社まで歩き、改めて失恋した事に涙する。その悔しさから「縁結びなんて信じないぞ!」と、真琴は足元に落ちていた缶を蹴った。
缶は、そのまま参拝用の鐘にヒットしてしまい、さすがの真琴も焦って神社に向かって謝る。しかし、一瞬視界が霧に包まれたようになり、気が付けば白装束の狐耳が美しく白い長髪をたなびかせ、目の前に立っていた。だが、その顔は美しいが故の静かな怒りに満ち、真琴は震え上がる。
真琴は逃げようにも腕を掴まれているので逃げられない。しかし、狐耳は震え上がっている真琴を一瞥し、暫くすると手を離した。狐耳は低い声で「ふむ……。お前は恋愛成就の前に、しなければならぬことがあるように見える」と真琴に告げる。改めて「貴方は誰なんですか?」と聞いてみると、この神社の守り神だと言う。
それを聞いた真琴は殺されるのではないかという恐怖心を持つが、「殺(あや)めることはない」と言われ、真琴は毎日100日間神社に来るように命じられてしまうのだが……?
人外神様とサラリーマンのハートフルラブストーリー。
※第13回ネット小説大賞応募作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 15:00:00
11931文字
会話率:50%
一瞬だけ潮の香りが強くなり、風は涼しさを帯びて通り去っていく。
俺の瞳に映ったのは。
「ふふん〜……ふんっふふ〜♪……」
「っ……」
ラムネ瓶を片手に鼻歌を歌う、
天使みたいな女の子──。
『ただひたすらに眩しい、
二人の青春恋物語』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 07:40:52
12366文字
会話率:25%
ヒデとチュンチュンが、暑い夏の日の情事のあと、向かった先は?
日本人男性の大学生と、中国人留学生の女性が、間近に迫る別れを前に、ちょっとした冒険とスリル、そして再び愛を確かめあう、そういう物語です。
最終更新:2025-04-20 16:31:54
34299文字
会話率:35%
死のうとした私を救ってくれた白い肌の少女と共に未来へと歩いていく。あの夏の日が私たちを紡いだんだ。
最終更新:2025-04-16 00:29:52
1629文字
会話率:60%
青桐律は夢の中で「青桐くん…待っててね…会いに行くからっ…!」と言われた。その日学校に行くと見覚えのない少女に「うふふ…青桐くんは僕のこと見えるんだね。でもやっぱ、覚えてないんだね…」と言われ…
最終更新:2025-04-15 21:17:44
1854文字
会話率:65%
先生、どうか聞いてください。
キーワード:
最終更新:2025-04-14 18:36:37
2980文字
会話率:19%
暑い暑い夏の日のこと。
こんな日は、奥の奥でくすぶっている黒い心がゆっくりと目を覚ます。
キーワード:
最終更新:2025-03-31 22:20:21
1737文字
会話率:22%
ある夏の日。東京の公園に不思議な少年が現れた。
なぜか長袖長ズボン、コート、マフラーを着込んでいる。
不審に思ったおまわりさんに声をかけられるとこう答えた。
「母は大地(だいち)に。父は天(てん)に。息子の僕はクロノス。きょうだいは1
1人いるんだ」
少年は、遠い昔ろうごくに封じられたギリシアの神、クロノスだった。
ゼウスに『釈放(しゃくほう)してほしいなら、今日から一年のあいだ人間として暮らせ』と言われていたのだ。
クロノスが囚われていた数千年の間に、人間界は大きく変わっていた。
はたしてクロノスは人間として一年生き抜けるのか。
これはギリシアの神々が現代日本で暮らす、ほのぼのコメディ。
作中に登場する人物・お店・ちっさな公園等は架空のものです。歌舞伎町に行ってもゼウスの店はありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 21:29:45
5097文字
会話率:44%
引っ込み思案な女の子ミユは、ある夏の日、おばあちゃんにお使いをたのまれました。
お使いに行く途中、不思議なキツネが現れて言います。
「たからものをなくしてしまったんだ。いっしょにさがして」
困っているキツネをほうっておけなくて、ミユはキツネ
とたからさがしをすることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 20:04:52
1315文字
会話率:30%
とある夏の日、僕らは異世界に召喚された。
僕らの中の一人が名前を名乗った辺りから状況は転がっていく。
「私は"マジカルプリンセスウィザード☆〜二期決定!〜"です。」
そう。これはあまり深く考えずに聞いて欲しい話。
最終更新:2025-04-08 23:10:54
1789文字
会話率:28%
真夏の日に起きた恐怖体験。いまも謎のままの実話です。
最終更新:2025-04-07 21:21:07
2526文字
会話率:0%
成瀬瑠美は恋愛に疲れて仕事中心の生活をしていた。
そんな夏の日に彼女は電柱にしがみついていた、「せみおとこ」と同棲をすることに。
たった7日間の短い時間が、二人を近づける。
人間とせみ、種族を超えて激しく深く愛し合う、儚い物語。
最終更新:2025-04-07 19:51:14
6913文字
会話率:52%
海辺の街に暮らす高野ツバサは高校三年生。
ある夏の日に海岸に行くと、見た事もない化け物に襲われ、そこで助けてくれた美青年、同級生らに思いがけない話をされる。
それがこの世界を変えてしまう始まりだった。
最終更新:2025-04-06 22:00:00
54316文字
会話率:37%
ある夏の日、勝則は家出した。家にも高校にも居場所がなかったから。しばらくして勝則は警察に保護された。警察署で事情聴取を受け、呼び出された両親から説教され、くたくたになって帰宅した勝則を待っていたものは?
<登場人物>
勝則・・・・・主人公
、高校生
伽耶・・・・・勝則の妹、沙耶の双子の姉、中学生
沙耶・・・・・勝則の妹、伽耶の双子の妹、中学生
麻衣・・・・・勝則の姉、高校生
達也・・・・・勝則の父
真知子・・・・勝則の母
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 18:30:00
40675文字
会話率:40%
あの夏の日に起きた事件である。湊介と金華は友達の寒桜とお茶会をしていた。その日は神社でお祭りがり二人は寒桜を誘うが断られてしまう。そしてその様子に湊介は疑念を持ち、金華は残念そうにする。だが、その夜湊介と金華は失踪してしまう。湊介は現世で怪
異と相対し、金華は謎の神社で脱出を試みる…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:37:30
9773文字
会話率:52%
暑い夏の日に、ある一人の一人の少年と出会ったほの香。
少し荒っぽく目立つ外見をしているが、どことなくほっとけ無い少年と一緒にいるうちに、段々と心を許し合っていく。
だが、少年には何か隠していることがありそうで……?
田舎の町の小さな出会い
が、運命だと信じたい。
そんな、拙いお話です。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-29 18:26:00
8946文字
会話率:36%
彼女との甘酸っぱくて苦い思い出です。
最終更新:2025-03-29 11:52:40
2063文字
会話率:19%
ラノベ史上、最も危険なラブコメ――。
音楽好きが集うカラオケサークルに身を置く普通の大学生・青木瞬は、夏の日、同じサークルに所属する幽霊部員・芹江美琴からとある相談を受ける。
「鈍感すぎるのも困りものだけど、見えすぎちゃうのも辛いんだ」
美少女すぎるがあまり、顔でしか評価されて来なかった美琴は、嫉妬から周りに嫌われることを恐れ、相手の顔色を過剰に伺いながら、息の詰まる生活を続けていた。そんな中、唯一自分自身と正面から向き合ってくれる瞬の存在に次第に惹かれていくようになり、BBQや夏祭りをともに楽しんでいくことで、その思いはより強い物へと変わっていく。
それは、どこにでもありふれた、ごく普通の恋愛。純粋無垢な恋であった。
——たった一点を除いて。
この恋は、ほんの少しのきっかけで即座に猛毒へと変わってしまう爆弾を抱えていた。愛か破滅か。この恋にはそのどちらかの結末しか存在せず、この恋が『正しく』終わることはない。終わるとき——それは、文字通りの『本当の終わり』を意味していた。
その真実を知ったとき、あなたはきっと驚愕する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 05:31:39
124843文字
会話率:46%
「お前の左手は――運命を斬る刃だ」
高校二年生の燈花(とうか)は、祖父の家で何気ない夏の日を過ごしていた。
だが、突如として現れた謎の襲撃者たちによって、その平穏は一瞬で崩れ去る。
「探せ! あの石を持ち帰るぞ!」
祖父が大切にしてい
た黒く尖った石。
それを巡る戦いの中、燈花は襲撃者によって左腕を失う――。
だが、次の瞬間。
燈花の左腕は、日本刀へと変貌し、敵を討ち果たした。
これは、愛する家族を奪われた少女が、運命に抗い、刃となって戦う物語。
祖父の死の真相、石に秘められた謎、そして燈花の左手に宿る異能力――。
すべての答えは、血と戦いの先にある。
「この刃が示す答えを――私は、斬って見つける」
剣戟×異能×バトル。
日常と非日常の狭間で、少女の戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:02:10
10136文字
会話率:32%
露村太郎は夏が苦手だった。夏の日差しには殺意さえ感じる。早く涼しくなればいいのだが……
最終更新:2025-03-25 18:40:00
1811文字
会話率:9%