近未来の人間界。時田翠子は二十一歳の会社員として日々を謳歌していた。
無類の酒好きもあって退社後は居酒屋や自宅で一人の晩酌を楽しんだ。そのような平穏な毎日には怪異も組み込まれていた。昼夜を問わず、翠子は妖怪や幽霊に絡まれる。大抵は並外れ
た腕力で退けた。直接的な打撃が通じない霊の類いには自らの肉体から赤銅色の手足を引き抜き、時には一撃で打ち抜いて成仏させた。
ある日、父親に呼び出しを食らう。渋々ながらも異世界にある生家に赴いた。翠子は父親である酒呑童子と対面した。母親の八尺様も同席。そこで能力の発現の有無を訊かれる。本人は能力をひた隠す。引き続き、人間界の鍛錬を願い出て現状維持となった。逆に翠子の妹、時田赤子は姉に敵愾心を抱いて強さを求める。父親の跡目を継ぐことに執着した。
人間界に戻った翠子は気楽な毎日を過ごす。その過程で亡霊の仙石竜司と出会い、武者修行の赤子が加わってチームを結成した。赤子はバウンティーハンターの資格を有していたので、凶悪な怪異を退治する毎に懸賞金を受け取っていた。翠子は能力を隠しながら手伝って小遣い稼ぎに励む。
――全てが順調に進んでいるように思えて、実は密かに危険が迫っていた。
KADOKAWA様が運営しているカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-31 15:15:34
101432文字
会話率:55%
昔の人々は鬼や妖と共存する関係にあった。
平安時代に実在した占いやその類を専門にしていた陰陽師がそれを証明するよい例だ。
その時代の人々は疫病が流行ればそれを鬼や妖の仕業だと本気で信じていたし、自らに悪いことが続けば、それを占わせ、陰陽
師に耳を貸した。
影の差す所にはもののけや鬼、死霊がはびこり息をひそめていた。
それが現代となり日常を取り囲むもののほとんどが、科学で証明されてしまう時代となっている。
そこには必ず原因と結果があるとされ、鬼や妖などはオカルトとして信じる人は少なくなった。
それらが実在する。見えるなどとおおやけに言おうものなら、変わった人とさえ思われてしまうのでは
ないか?
つまり現代の人にとってそのような類のものは信じられないという人が多数を占めているように思える。
もしも現代の人が正しいのならば、昔の人は今ほど科学が発展していなかったから、それを実在もしないはずの鬼や妖のせいにしていたと、こういうことになる。
実際にはそれは大きな間違いである。
現代にもその類の者たちはひっそりと生き続けている。
姦姦蛇螺、リョウメンスクナ、八尺様など様々な名前に姿を変えて。
夢枕獏の陰陽師を読んで感銘を受けた素人が書く現代版の陰陽師のようなものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-08 15:49:49
15652文字
会話率:17%
昔の人々は鬼や妖と共存する関係にあった。
平安時代に実在した占いやその類を専門にしていた陰陽師がそれを証明するよい例だ。
その時代の人々は疫病が流行ればそれを鬼や妖の仕業だと本気で信じていたし、自らに悪いことが続けば、
それを占わ
せ、陰陽師に耳を貸した。
それが現代となり日常を取り囲むもののほとんどが、科学で証明されてしまう時代となっている。
そこには必ず原因と結果があるとされ、鬼や妖などはオカルトとして信じる人は少なくなった。
それらが実在する。見えるなどとおおやけに言おうものなら、変わった人とさえ思われてしまうのでは
ないか?
つまり現代の人にとってそのような類のものは信じられないという人が多数を占めているように思える。
もしも現代の人が正しいのならば、昔の人は今ほど科学が発展していなかったから、それを実在もしないはず
の鬼や妖のせいにしていたと、こういうことになる。
実際にはそれは大きな間違いである。
現代にもその類の者たちはひっそりと生き続けている。
姦姦蛇螺、リョウメンスクナ、八尺様など様々な名前に姿を変えて。
夢枕獏の陰陽師を読んで感銘を受けた素人が書く現代版の陰陽師のようなものです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-20 10:00:00
4855文字
会話率:0%
※現在二章に向けて構築・改稿中
〘八尺様(はっしゃくさま)〙
妖怪、伝奇というほど古くもない口伝伝承の怪異。
八尺(約2m40cm)の身長の若い女性の姿で目撃される。
独特の『ぽぽぽっ』という鳴き声を発し
未成年の男性に付き纏い、とり殺し
てしまうらしい。
なんと、私はその〘八尺様〙になっちまったんだな、これが。
いやー、参った参った。
おまけに異世界に飛ばされてるの!
しかもただの異世界じゃなくてステータスウィンドウや
スキル、称号システム完備でとってもゲームチック!
そんな彷徨える私を支える『システムさん(仮称)』の
システムボイスで毎日を右往左往の七転八倒な訳!
そんな日々の生活もままならぬ訳ですが
心の癒やし、この美しい幻想世界をまったりのんびり眺めながら
生きていきます……生きたいんです……生きるんだよこんちくしょう!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-02 12:00:00
535714文字
会話率:27%
一部のマニアに人気のラジオ番組「エイトとキッドの不思議ブレイカー」
内容はパーソナリティのエイトとキッドがリスナーから投稿された不思議な現象について調査すると言う物。
日本の平和の為、二人はラジオを通して情報を集め、その調査・解決を目的とし
ていた。
投稿される物は殆どが嘘や作り話だが、本物が送られて来る事があるが番組スタッフは殆ど間違える事無く本物を当てる事が出来る、何故なら、スタッフは皆怪異・幽霊・霊能力者だからだ。
今日も今日とて、日本のどこかで長身女性がハンマーを振り回し、男児が呆れ、おっさんが笑っている。
~紹介~
エイト…身長240cmの女性。俗にいう「八尺様」である。非常に怪力で探査では基本的に肉体労働や直接対決の担当をしている。重度のショタコンでキッドにベタベタ。20代後半程度の顔つきで垂れ目でおっとりとした優しい目をしており。黒い長髪はサラサラで腰辺りまで伸びている。服装は基本真っ白のワンピースを愛用。現地調査では身の丈ほどのハンマーを振り回し、力での解決を得意としている。
キッド…身長140cmの男性。俗にいう「座敷童子」である。力が無く現地での肉体労働は得意とはしないが非常に頭が良くメンバーのブレインとなる。10歳程度の幼い外見で髪型は天然パーマのふわふわ黒髪が肩辺りまで伸びている。くりっとした大きな目に、頬は柔らかく良くエイトにつままれている。服装は基本的にぶかぶかの赤いパーカーにデニムの半ズボン。現地調査では多少使える妖術を用いてエイトをサポートする。
武田さん…番組の構成作家。いつもタバコ吸ってるおじさん。霊能力者の血筋で色々と出来る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-28 22:38:34
934文字
会話率:60%
超怖がりな俺、笹島 友翔は、ある日八尺様に目をつけられてしまった。
毎日の不幸に怯えていると、八尺様は、俺に『どうかたすけてください』
と言ってきたんだ…。
最終更新:2017-08-06 19:25:31
5246文字
会話率:52%
ホラー話で有名な八尺様と一応実家が陰陽師の家系の主人公とのラブコメです。
この作品の八尺様は八尺ないです。
よろしくお願いします。
最終更新:2017-03-24 23:49:14
3246文字
会話率:58%
明らかに怪しい男、人道翔の除霊に付き合うことになった主人公だったが、彼の除霊は思っていたのと何かが違った。
最終更新:2016-08-09 22:55:52
4535文字
会話率:36%
この短編小説は作者がきまぐれに書いた小説です
タグにR18があるので18歳以下は読まないでね?(たぶん読むだろうけど)
感想、ポイント評価などあったら、また違う短編だすかも?
最終更新:2015-06-25 01:00:00
1436文字
会話率:10%
あらすじなんて必要ないだろ?
最終更新:2015-05-12 03:57:43
244文字
会話率:9%
大学の春休み、田舎に帰省した「俺」は、故郷の地への郷愁に包まれていた。しかしその夜、彼の身に起こった「ある出来事」を境に、封じられていた故郷の記憶が甦りだす。「ぽ、ぽ、ぽ……」の声と共に。
例のブラクラを克服しようと書きました。話の筋
は洒落怖をなぞってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-19 10:29:36
6370文字
会話率:13%
都会育ちの男子高校生、時谷 碩(ときや みつる)は、クラスメイトかつ友人であり、ある特殊な趣味をもつ女子高校生、神峰 玖美(かみね くみ)と、かつてホームステイでお世話になった田舎の家に旅行することになった。
しかし彼らを待ち受けていたの
は、『八尺様』と呼ばれる恐ろしい化物だった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-12 23:46:21
16639文字
会話率:34%
数日前からホワイトハウスには暗闇で笑う大女が出るという噂があった。オカルトは信じない大統領だったが、ある夜、中庭に大女がいるのを見てしまう……。
最終更新:2013-06-09 19:55:19
1556文字
会話率:33%
「ポポポ」と声を出し、白いワンピースに帽子を被った八尺もある大きな美少女。
そいつに魅入られれば数日に命を落とすと言われている。
そんな八尺様に出逢った少年の運命は?
これは少年と八尺様とそして不思議で怪奇な物語。
そして次に都市伝説を体験
するのは貴方かもしれない・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-26 01:30:12
7364文字
会話率:34%