「愛おしい愛おしいアイリアラ様、食べてしまいたいほど可愛いアイリアラ様、大丈夫です。きっと貴女の血は甘く、肉は震えるほど美味しいのでしょう…それでもわたしは、貴女を絶対この腹に収めたりなどしません」そんな星色の人魚と、傲慢で誰にも好かれなか
った黄金色のお姫様のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-25 02:54:24
2729文字
会話率:16%
「私、いつか魚になっちゃうのかな」
少女は「お兄ちゃん」に、髪を乾かしてもらうのが好きだった。
それが自らが人間であると思える、優しい時間だったから。
しかし――。
※この作品には読む人を選ぶ要素が含まれています。読んでしまって嫌悪感を覚
えた、という事例に対して責任は負えませんのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-09 03:24:37
1624文字
会話率:47%
シンジュは、子どもの幻想を閉じこめたままのテラリウムへと今日も足を運ぶ。
そこには、あの時と変わらない姿の子どもがいる。たった一人で、失われたものがもう一度現れることを願う哀れで可愛い子どもがいる。
「だって世界は何も変わらなかった。ただ
君を置いていっただけだ。だから僕は、大人になって君に勝ちたかったんだ」
幻想のテラリウムで過ごす最後の時を通告するために、シンジュは今日も足を運ぶ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-27 21:23:55
6539文字
会話率:36%
きっと全部終わってから、神様が箒を持って後片付けを始めるのだろう。
最終更新:2017-07-23 01:55:46
2999文字
会話率:28%