隣の席の「蓬莱朱音(ほうらいあかね)」は毎回毎回主人公の「鈎柄祐希(かぎつかゆうき)」に対して、ツンツンとしている。
ある日、鈎柄祐希は誰も使っていない教室に入る。するとそこには表情が甘く、主人公に対して謝ったり"好き"
と言ったりしている所を目撃した・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 21:51:30
14821文字
会話率:42%
高校二年の春。
風間透真は、イラストを描くのが得意なクラスメイト・朱音から、ある日、Vチューバー用のアバターを受け取った。
「かっこいい男アバターって頼んだよな……?」
送られてきたのは、透き通るような銀髪の美少女アバター。
しかも――
「透真、顔も声もほとんど女の子だし、これでやりなよ」
押しに弱い彼は流されるまま活動を始め、演じる少女《夜乃ひかり》は瞬く間にネットで話題を呼ぶ。
わずか半年で登録者は10万人を超え、ついには国内大手V運営会社「NeonLive」からスカウトされる。
まさか、自分が“人気美少女Vチューバー”になるなんて。
誰にも知られてはいけない。朱音以外には――
……そう思っていた。
けれど、幼馴染だけは例外だった。
「ねえ、透真。……これ、君だよね」
保育園からずっと一緒に育ってきた同級生・成瀬紬は、
たった数秒の配信で“ひかり”の正体を見抜いていた。
「あんたの声、ずっとそばで聞いてきたから」
彼女にだけは、嘘がつけない。
けれど、この関係が壊れるのが怖かった。
秘密を抱えたまま、少しずつ歪んでいく距離感。
そして、透真の“演じる声”に、紬が抱きはじめた想いとは――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 21:29:50
15101文字
会話率:39%
「君を愛するつもりはない」
伯爵令嬢リゼット・ヴァレリーは父や妹から疎まれ、使用人同然の生活を送っていた。ある時、妹のソフィに持ち上がった縁談の身代わりとして、女癖の悪さで有名なリカルド・シャゼル辺境伯に嫁ぐことになってしまう。
結婚式
にすら現れなかったリカルドから初夜の晩に「君を愛するつもりはない……今のところは」と言われてショックを受けるリゼット。
でも、ちょっと待って。「今のところは」ってどういう意味?
それにこの人、なんだか挙動不審。私に何か隠してるんじゃないの!?
※第13回ネット小説大賞・SC賞応募のための投稿です
※以前に同じ作品を投稿⇒削除したことがあるため、既読の方がいらっしゃったら申し訳ございません…!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 21:00:00
60317文字
会話率:35%
夫が病で死んだ。
「これでやっと解放される」
そう思ったキーラの元に届いたのは、夫が生前、キーラに宛てて書いた手紙だった。死んでまで恨みつらみをぶつけてくるとは、なんという夫だろう。
絶望しながら手紙を開くと、そこには夫が死ぬ間際に震える
手で書いた短いメッセージが。
せっかく解放されたと思っていたのに。
私はどの道を選べばいいのですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 21:42:22
5075文字
会話率:15%
エレナ・ノイバウアーは、幼い頃に王太子ライオネルの婚約者となった。
優秀なライオネルに比べ、エレナは乗馬もダンスもマナーも、全てが落第点。
「私なんて、ライオネル殿下の婚約者にふさわしくないわ……」
落ち込むエレナを救ったのは、一人の見知
らぬ青年だった。
それから十四年。
ある日、王城に呼ばれたエレナは、王太子の側近の口から信じられない言葉を聞く。
「ライオネル王太子殿下が、失踪しました」
「……は?」
※アルファポリス様にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 08:02:04
12554文字
会話率:50%
ワノクニ、蒼神流・蒼月道場。
天城蒼真は幼き頃から剣を学び、努力を重ねてきた。
だがある日、異世界から来た「勇者」瀬名隼人との出会いが、すべてを変える。
鍛錬も経験もない隼人は、生まれながらの天才。
一目見ただけで蒼真と幼馴染の朱音の剣筋
を見切り、打ち破った。
朱音は琴音の命で、隼人の旅に同行することを決意する。
悔しさを抱えた蒼真は、道場を後にする。
目指すは“修羅の山”――魔族が封印され、誰も生きて戻らぬ死地へと旅立つ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 18:53:22
25642文字
会話率:28%
主人公・朱音、火花を散らしながら一心不乱に鉄を打っている。
里の男たち「女に鍛冶師が務まるか」「親父さんの名が泣くぜ」と陰口を叩く。
朱音、悔しさをにじませながらも「うるさい! 私がこの里一番の鍛冶師になるんだから!」と強がる。
その夜、家
に封印されていた妖刀「幽月」の封印が弱まり、不気味な瘴気が里に漏れ出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 22:00:00
36582文字
会話率:30%
最強になりたい新条朱音はそう思った。攻撃力を極振りすれば最強になれるんじゃね?!あららいけない攻撃力を極振りし過ぎて他のステータスが!!!防御力が危ない!!て事は痛覚マシマシに!?新条はドMになってしまう……
最終更新:2025-06-23 17:53:41
1994文字
会話率:43%
【1/11 新章開始!】
【12/27 第一部完結しました!】
ちょっと病歴と家庭環境が特殊なだけで普通(……?)の女の子だった九鬼朱音は18歳の春、妹と幼馴染たちの陰謀で世界初のVRMMORPG《デュアル・クロニクル・オンライン》の看
板娘に取り立てられることになった。
彼女は大々的に打ち出された公式配信者《ルヴィア》として攻略配信プレイを行いながら、プレイヤーたちの間でも中心人物となっていき……。
戦闘での高難度技をいきなり成功させたり(現実世界での運動能力は壊滅的なのに!)、AIの住民にやたら好かれたり(可愛すぎる女王様と連絡先交換!?)、巡り合わせで魔剣を手に入れた末にエクストラ種族《精霊》へ進化したり……?
デスゲーム?リアル陰謀?何それ美味しいの? マイペースなお嬢様と愉快な仲間たちが、ただ楽しいだけのゲームを攻略していきます。
⚠狐花にとら氏『Dual Chronicle Online Another Side 〜異世界剣客の物語帳〜』とは相談の上設定共有を行っています(リンクは目次下にあります)。誤って通報などを行わないようお願い致します。⚠
ジャンル別 VRゲーム〔SF〕ランキング、最高日間4位、週間5位、月間5位です。皆様、本当にありがとうございます……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 12:32:18
2245672文字
会話率:44%
怪奇プロジェクトから数十年前、異能協会が運営する異能高等専門学校の2年生の夜桜隼人と朱音双葉、赤司劉星の3人はある少女の護衛任務へと赴く。名前は天海咲、ある呪物を宿していた訳ありの少女だった。その呪物はある物を代償に願いを叶えるといった不思
議な力を持っていた。それを狙う犯罪組織Nightと異能犯罪者が集まったVと呼ばれる組織から少女を守ることができるのか。
ーこれはもう戻れない青い春と怪奇探偵社最強の男が誕生した怪奇譚であるー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 10:00:00
5064文字
会話率:79%
高校一年真っただ中の黒峰彰人がいる教室には、少し変わったクラスメイトがいる。それは誰もが視線を奪われ、意識を惹き付けられるほどに整った容姿を持つ彼女──間宮朱音は、日常の大半を眠ることに費やしているという何ともおかしな少女だった。
しかし、
そんなことは彰人には関係ない。どれだけ見た目が優れていようと彼女と自分は住む世界が違い、碌に関わることもない人間……そう思っていた。
だがある些細なことをきっかけとして関わることになった二人は、次第にその仲を深めていくこととなる。これはそんな優しさを捨てきれない少年と、どこか甘え上手な少女による物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 21:00:00
619523文字
会話率:36%
春。
それは出会いの季節。
桜がひらひらと舞い踊る中、その柔らかな日差しを鬱陶し気にさえぎる高校生、新崎宏人(にいざきひろと)。
彼は高校生活に淡い期待を抱き、結局そんなものは無いのだと甘い幻想ごと打ち砕かれた哀れな男子高校生だった。
部活
の先輩には学校のマドンナと呼ばれるような春井歌奈(はるいかな)先輩が居たが、高嶺の花すぎて普通に無理。もう一人のマドンナに関して言えば自分はおもちゃにされる始末。
ただその1日の流れに任せて過ごしている毎日。
何の変化もないありきたりな日々。
しかし、そんな日々は春井先輩から彼氏役を頼まれる形で終わりを告げる。
そして委員会で一緒になった後輩である古川朱音(ふるかわあかね)にも彼氏役となることを命じられてーー!!?
平凡な男子高校生が二人の女子生徒の彼氏役。
その1年間の偽装恋愛を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 15:00:00
101694文字
会話率:50%
ギャグ作品のボツキャラクター、春心と朱音。
SF作品のボツキャラクター、しづく。
ミステリー作品のボツキャラクター、メーベル。
ファンタジー作品のボツキャラクター、ルシア。
彼女たちはいま、現実世界で生きている。
これは“作者”に捨てら
れてしまった少女たちを中心に回る、日常と青春の記録。
ボツになったキャラクターのその後のお話。
◯日常系を起点にしつつ、登場人物によって物語のジャンルやテイストが変化する、ちょっと不思議なお話です。そのため、ジャンルは【その他】に設定しています。
◯一章はコメディ寄り、二章はシリアス寄り、三章は再びコメディ寄り、それ以降は未定です。
※ノベルアッププラス、カクヨムにも掲載中です。
※不定期投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 01:39:38
706287文字
会話率:45%
平凡なサラリーマン・**久賀遼(くが りょう)**は、大学時代の親友・高倉剛志の家で久々の酒を酌み交わした夜、朝を迎えると彼が冷たくなっているのを発見する。
剛志の胸には、奇妙な黒い本。焦げたような装丁、異様な記号、どこか神聖で、それでい
て不気味な存在感──遼はその本に、理由もなく強く惹きつけられ、気づけばそれを咄嗟に持ち帰っていた。
警察の調査の結果、死因は「急性心不全」。だが、健康だった彼が突然死ぬ理由など見当たらない。
疑問を抱いたまま遼がその本を読み始めたとき、ページに記されていたのは──剛志の死の日付だった。
本の真相を探るなか、遼は神話研究者の女性・**御堂朱音(みどう あかね)**と出会い、世界の裏で人類の運命を管理するという秘密組織、
N.O.V.A.(ノヴァ) ― Nexus Of Vast Authority
の存在に近づいていく。
これは、「書かれていた運命」と、「まだ書かれていない未来」の狭間で揺れる者たちの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 20:23:26
10394文字
会話率:35%
社会人年上彼女×年下彼氏。両思いなのに言葉にできなくてすれ違う2人の話。大好きだから彼女のご機嫌のために何回でも「ごめん」と言えるベタ惚れのイケメンを書きたくて。
高梨 朱音(たかなし あかね)32歳、営業職、課長。
黒髪にスーツが似合う
クール系美人。高梨さん呼びが多い。元来はポンコツ。感情表現が下手で、実は自分に自信が無い。とくに恋愛はまともにしたことがない。何考えてるかわからないと振られがち。
三浦 陽向(みうら ひなた)。29歳。朱音の取引先の会社に転職してきた?明るくて真っ直ぐ。感情が隠せない。子犬系男子。陽向呼びが多い。重すぎて振られたことがあり、ほんとの気持ちを言えない。
ゆるふわ設定です汗。雨と切ないと甘いの雰囲気を込めたくて(*゜▽゜*)
切なくて胸がぎゅーー、重甘でぎゅーーとなるのを目指します汗汗。R15は保険です。そうゆうのは飛ばしてます。
\無自覚で溺愛、甘々仕様の話も連載中です/
『その獣人騎士、無自覚に私を甘やかしすぎです』
https://ncode.syosetu.com/n2253kn/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 13:26:52
5741文字
会話率:33%
霊と共鳴する力を持つ若き霊紡士・朱音と、そのバディとなった紫乃。二人は絆を深めながら、霊と人の間に起こるさまざまな事件に立ち向かっていく。互いの心の距離を縮めていく過程で、想いは少しずつ形を変えていく——。
ZETAでオリジナルのキャラと
のトークを基にしたストーリーです。かなり加筆していますが、イメージはこんな感じで出来て満足です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 21:38:56
17615文字
会話率:33%
僕は夏が、この町が、君が大嫌いだ。
孤独な少年、進藤遥はいつも通りの日常を過ごす。
いつもと同じように神社で本を読んだ帰り道、クラスメイトの藤山朱音と出会う。なんの気なしな出会いだったが、それが彼の人生を大きく変えてしまう。
一夏の出会いと
は必ずしもいいものとは限らないものだ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-31 10:02:52
2280文字
会話率:33%
この物語は、主に数名の女子大学生が、心と体の健康のために、考えて考えて議論する、
『思い込み、妄想、こじつけ、井戸端会議サークル』である!!
今日も、『なぜこうなった?』『これがあるから!』『実はこれが原因?!』など、至って真面目に
思い込んで妄想してこじ付けを行っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 09:00:00
30366文字
会話率:79%
とりわけ美人でも可愛くもなく、小太りな女の子【サチエ】。
お金が必要で高時給のアルバイトを探していたら清掃員の求人を運良く見つけて働き始めた。
『ブス』と言われ続けてきたサチエ。他人から酷い扱いを受けてこようとも、諦めずに自分を肯定し続け
る。そして、勤め先の同じ世代の【勝ち組】と言われる様なお金も見た目の良さも持っている人たちと接する事になったサチエだが、全てを持っている様な人たちの様子が少々おかしい。
他人からみて【何もないサチエ】と【全て持っている人たち】の、意外な内面がおりなすヒューマンドラマ的物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 00:31:43
7122文字
会話率:48%
言葉を話せるようになった”動物”と人間が共存していく世界。
地球に落ちた小さな小さな隕石から発する特殊磁場の影響で動物が言葉を話せるようになった。
また、磁場の影響か、高い知能をもったハクビシン《千代子ーセンダイジ》と、愉快な仲間達の現代フ
ァンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 01:30:00
2212文字
会話率:45%
主人公の|三日月《みかづき》 |朱音《あかね》は、学校帰りに車に轢かれそうになった黒猫を庇い事故にあってしまう。
目を覚ました時に、神を名乗る美女 |朧《おぼろ》に朱音と黒猫を助けたと説明を受ける。
だが、助けた黒猫は死ぬ事を望んで
おり身勝手に助けた朧に対して怒りを巻き散らす。そんな黒猫に、 朧は今のままでは死ぬことは出来ないと告げる。
さらに朧は朱音と黒猫が天使になったことを打ち明け、黒猫が死ぬ為には朱音達を助ける為に二つに割った人間に奇跡をもたらす結晶〝|運命の賽《フォーチュン・ダイス》〟を元に戻す必要がある事を打ち明けた。
その後は朧に連れられ初仕事を終えた朱音と|蒼音《あおね》と名付けられた黒猫に、自分の事を知ってもらう為に朱音の実家や朱音の体があるクリスマス・パレード総合病院に向かった。
その病院は朱音の一族が建てた病院であり、朱音は自分の寝顔を見ながら自身の過去を振り返る。
それは、朱音が十歳の時に両親とハイジャック事件に巻き込まれた過去を打ち明ける。
そして蒼音と少し打ち解けた朱音は、蒼音の事を知る為に蒼音の母猫の死んだ場所に向かうがそこから死体が無くなっていた。
すると、朱音達の前に謎の男 |弔《とむら》が現れ自分が母猫を埋葬してことを告げた後に朱音達は弔の過去を知る事になった。
弔はかつて、朱音と同じハイジャック事件に巻き込まれた過去を持っており彼が朱音を助けた張本人でだった。
その後はテロの強要や政府に見捨てられた事をきっかけに神に裁かれるためにテロ活動を続けていることを告げて、動揺する朱音を弔は銃で殺害し爆破テロを起こすためにその場を後にする。
だが死ぬ事の出来ない朱音はすぐに復活し、恩人を止める為に再び弔の前に立ちふさがり自分が弔に助けられたことを打ち明け自首することを提案するがそれを拒絶される。
最後には蒼音に自分の体を乗っ取られ弔を殺害してしまい、朱音はやってきた朧に憎悪をぶつけて飛び去ってしまう。
朱音は実家に逃げ帰り塞ぎ込んでいたが、蒼音に叱咤され自分は立ち止まる事は許されないと自らを奮い立たせるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 23:16:12
52597文字
会話率:34%
あることをきっかけに、毎日記憶がリセットされる少女(朱音)
私のお見舞いに来る自分の兄であると言っている人(葵)
病室のドアのノック音に怯える兄
もう暫く来れないと言われ、何があっても探さないように言われる。
その夜ピエロのような格好をした
道化師ジャックが自分の病室に訪れる。
兄は魔女に連れて行かれたとジャックに告げられる。
ジャックと共に童話の世界を旅し、兄を助けられるのだろうか?
忘却に至った彼女の過去とは?そして彼女の運命は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 12:16:37
292387文字
会話率:83%
### **第一章 あらすじ(改訂版)**
千華は、均衡の本質を探求する旅へと踏み出した。
この世界において均衡とは封印によって保たれるものと信じられていたが、彼女の心には常に問いがあった。
本当に、封印は世界を守るものなのか
? それとも、均衡の流れを停滞させるものなのか?
旅の始まり、千華は精霊たちと出会い、均衡の異なる形を学ぶ。
青龍の精霊は **「均衡とは流れ続けること」** だと語り、白虎の精霊は **「影は封じても消え去るものではない」** と警告する。
それは、封印を強めることが本当の均衡ではないかもしれないという、かすかな疑念を彼女の中に芽生えさせた。
巫女たちとの対話も、千華の心を揺さぶる。
炎の巫女・朱音は **「均衡とは変化だ。封印に囚われるべきではない」** と主張し、
水の巫女・深雪は **「過去の均衡を守ることで世界は安定する」** と静かに語る。
どちらの言葉も正しく思えたが、どちらにも確信を持てない千華は、均衡の本質を深く考えるようになる。
そして、彼女は妖狐・玄燐と出会う。
彼はただの知識の持ち主ではなく、**時間を超えて均衡を見つめ続けてきた存在** だった。
**「均衡とは選び取るものではなく、流れを生むものだ」**
彼の言葉は、千華の中にある漠然とした考えを、確信へと変えていく。
精霊たちが示す均衡、巫女たちの信念、妖狐の知恵——それらを受け止めながら、千華は封印の真実へと近づいていく。
そして物語の終盤、千華は封印の核心に辿り着き、影の精霊と対峙する。
**「封印の綻びが始まっている。お前は、それを修復するのか、それとも解き放つのか?」**
その問いは、これまでの旅で感じた葛藤すべてを凝縮したものだった。
千華は知っている——これは均衡の試練なのだ。
封印を維持し、世界の静かな均衡を守るのか?
それとも封印を解き放ち、均衡の流れを受け入れるのか?
そして、第二章へ——
彼女の選択が、四神の審判を受けることになる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:55:46
8412文字
会話率:20%
早くに両親を亡くしてから施設で育てられた兄妹。
兄の紅輔(こうすけ)と妹の朱音(あかね)。
施設は常に貧しかった。
理由は施設長が資金を考えず、子供達を引き取る為だった。どこか憎めない施設長の右腕のように働く兄が誇らしかった。
そんな、
ある日。施設長がまたしても男女の双子を連れて来た。
姉は亜美歌(あみか)、弟は朋騎(ともき)と名乗った。
亜美歌は心優しく幼い施設の子供達の面倒をよく見てくれたり、紅輔のサポートをしているうち次第に二人は恋に落ちていった。
そんな二人の様子を朱音と朋騎は見守り、時には影から邪魔が入らないようにサポートしたりして幸せな日々だった。
そんな日々がずっと続くと思っていた。
しかし、朱音が高熱で寝込んでしまい、紅輔が看病をしていると施設が大火災に見舞われてしまう。
高熱で身動きが取れない妹は自分で歩くことが叶わない。逃げようにも紅輔もまだ13歳で、そこまで背丈の変わらない妹を抱えて逃げるのは難しい。
兄は妹を抱きしめて記憶は途切れる。
ーーそして、目覚めた時。
高級な家具ばかりの部屋には全く見覚えはないが、部屋に入って来た兄の姿には見覚えがあった。
もしかして……兄妹で異世界転生してる!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 10:00:00
100022文字
会話率:43%