検察。
政界にも切り込む最強の捜査機関。
巨悪に屈しない正義の番人。
不偏不党の公益の代表者。
それが検察。
検察庁には、検察官を支える「検察事務官」がいる。
検察官と二人三脚で捜査・公判にあたり、検察官の頼れるパートナー。
通称「G(じ
ー)」。
映画やドラマでは、検察官の取調べのときに、検察官の横に座ってパソコンを打っている者として描かれるが、Gの職務はそれだけではない。
捜索差押(ガサ)では段ボールを抱え、逃亡した被告人を追い、罰金未納者から取り立てを行う。
時に尾行し、時にスマートフォンの解析を行う。
Gの存在は検察官の影に隠れて見えにくい。
しかし、検察官の目立つ仕事の裏では、検察事務官の目立たない業務が幾千にも重なっている。
目立たぬ業務をまるで当たり前のことのように着実に行う。そんな検察事務官がいるからこそ検察庁が成り立っているのだ。
司法修習を終えたばかり、検察官1年目の新任検事の多田野武雄は、才色兼備の女性事務官、横居さやとペアを組むことになった。
女優顔負けの美貌を持つ横居に、目すら合わせられない多田野。
執務能力の高さから、新任検事の指導官たるGに選ばれた横居だが、彼女には大きな欠点があった。
「ツンデレ」と称され、被疑者にも同僚にも鉄面皮の横居は、被疑者に「言い訳こいてんちゃうぞ」と言い放つほどの短気で勝気な性分なのだ。
捜査官としてはもちろん、法律家としても社会人としても未熟な多田野を叱咤激励する横居。
どんくさいことから「どんP」と言われ、人情だけが売りの多田野は、涙も鼻水も流しながら横居について行く。
それはもう一種のSMプレイ?
そしてこの凸凹コンビにも、容赦なく事件は起きる。
薬物中毒、常習窃盗、特殊詐欺に傷害事件。
手練手管を弄する被疑者に、二人はどう立ち向かっていくのか。
そして、横居に惹かれていく多田野は一体・・・?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 06:08:28
46328文字
会話率:35%
大人気アイドルのライブで知り合った彼女は、俺の目の前で『喰われた』。
たった独りでチケットを手にやってきた、人気急上昇中のアイドルグループ〖Muse!〗の結成1周年記念ライブ。そこで俺は、そのチケットを見て話しかけてきた女子高生風の女の
子と知り合った。
お互い同じライブをぼっちで見に来た同士ってことで名前も名乗り合わぬまま仲良くなり、席が違うから一旦は別れたけれど、ライブ終わりに姿を見かけて再び声をかけた。今見たライブの感動を語り合いたい彼女に促されるまま歩き出したその時、言いようのない不安感に襲われる。
「おい、君!」
「えっ?」
彼女が振り返った瞬間、さらにその向こうから現れた大きな口だけの異形の怪物が襲いかかり、彼女の脇腹を食いちぎった!
「いたい……わたし、死ぬの……?」
どう見ても致命傷だった。ひと目見てもう助からないと分かってしまう。
「死にたくない、か」
そこへ突然現れた黒づくめの謎の男。
男は言う。「“人形”として浅ましく生きるか、人として尊厳をもって死ぬか、最期に選べ」と。
そして男の背後に現れた6人の人影。それは先程までステージで躍動していた〖Muse!〗のメンバーたちだった⸺!
彼女たちは何者なのか。あの化物は何なのか。
訳も分からないまま拉致された俺は、彼女たちの“マスター”として、共に戦いつつひとつ屋根の下で彼女たちと共同生活を送ることに!?
◆スクエアエニックス様より2017〜2021年に配信されていたスマートフォン用タップアクションRPG『プロジェクト東京ドールズ』の二次創作として書いていた未発表作品を下敷きに、作者独自の世界観と設定で新たに再構成したオリジナル小説になります。
設定の一部を二次創作から流用しているため若干似通った部分がありますが、盗作等ではありません。ただしなろう運営及びスクエニ様よりご指摘を頂いた場合には削除するかも知れません。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。
◆この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、国家などとは無関係です。また法令違反や暴力行為を推奨するものではありません。
◆なろう限定公開となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 19:00:00
563102文字
会話率:49%
「皆さん、こんばんは!今夜もMikaチャンネルをご視聴いただき、ありがとうございます」
スマートフォンの画面に向かって、桜井美香は慣れ親しんだ笑顔を向けた。しかし、画面の中の美香は笑っていなかった。なぜなら、、、
今宵、あなたは新たな“目
撃者”になる──
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:57:23
3320文字
会話率:56%
時は2020年。外語大三年生の松本初穂は新型コロナウィルスの拡大により留学を断念せざるを得なかった。初穂は悲しみに暮れるが、渡航に反対だった家族や親族はこれ幸いと喜び、今のうちに初穂を結婚させ、日本に押しとどめる計画を立てていた!
「憧れ
て憧れて、色んな言葉を覚えたのに、コロナのせいで一生日本に縛り付けられるなんて絶対に嫌!」
初穂は家を飛び出し、車で空港に向かう。スマートフォンを片手にチケットサイト開き、唯一運航している「エレスネシア」行きのチケットを手配しながら……
旅行好き言語オタクと植物学者の凸凹コンビが巡るちょっと変わった異世界探訪記!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 16:30:00
476694文字
会話率:59%
大学生の星野雫は、SNSで話題のボカロ曲「憑音」の「中毒性」と「危険性」を煽るコメントに抗えず、好奇心から再生ボタンを押してしまう。美しくも不穏なメロディと抽象的な歌詞は、瞬く間に彼女の心を掴み、気づけば繰り返し聴き続けるように。
最初は
スマートフォンの不調や五感の異変といった些細な変化だったが、やがて睡眠不足、倦怠感、集中力低下、食欲不振と心身の変調が顕著になる。友人との約束をドタキャンし、学業やアルバイトにも支障をきたす中、雫は「憑音」視聴前に目にした「いいねは絶対押さないで。押したら最後、あなたはもう逃げられない」というコメントを思い出す。「いいね」を押せばこの苦しみから逃れられるかもしれない、という強迫観念に駆られ、彼女はついに「いいね」をタップしてしまう。
その直後、完成間近だった卒論データが消失。自分の不幸が「憑音」を聴き続け、「いいね」を押したことに起因すると確信した雫は、作者が不審死していたという事実を知り、それが「呪い」だと悟る。脳裏には「誰かに聴かせろ」「拡散しろ。いいねを押させろ。でなければお前は朽ちる」という幻聴が響き渡り、コメント欄には自分と同じ苦しみを訴える声が増えていた。
この呪いが人間の心理、特に「中毒性」「同調意識」「承認欲求」を巧妙に利用した「依存の連鎖」であると理解した雫は、自らが朽ち果てる前に、この「毒」を誰かにパスしなければならないという焦燥感に駆られる。良心との葛藤の末、親友のユカに「憑音」を共有し、ユカもまた「中毒者」となる。雫の症状は一時的に軽減されるが、ユカの死によって「憑音」がもたらす間接的な破滅を突きつけられる。
ネットでは「憑音を聴いていいねした者は死ぬ」という噂が広まり、皮肉にも再生数は増え続ける。雫は、虚無感を抱えながら、次に誰を犠牲にするのかと連絡先をスクロールするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:58:59
4829文字
会話率:22%
スマートフォンに夢中で、拾ってきた雑種犬コタロウの世話も母任せだった大学生の「僕」。夏の日差しが照りつける公園での散歩中、コタロウが突然、断崖絶壁へと走り出す。慌ててリードを引っ張るも、コタロウの力に抗えず、僕は崖から転落してしまう。
次
に目覚めると、僕はなんとコタロウの姿になっていた! 目の前にいるのは、かつての自分である少年。そして、情けない鳴き声しか出せない自分の体は、肉球のある小さな前足に変わっていた。
犬になった僕は、これまでの無責任な自分を痛感する日々を送る。かつての僕だった少年は、コタロウだった頃の自分のように、散歩も餌やりも適当。空腹と喉の渇き、冷たい犬小屋での孤独、そして他の犬と遊べない寂しさなど、コタロウが経験してきたであろう不満や悲しみを、身をもって味わうことになる。
このまま一生犬として過ごすのかと絶望していたある夜、激しい雷雨が町を襲う。震える僕の元へ、かつての僕だった少年が傘もささずに駆け寄ってくる。「コタロウ、大丈夫か?怖いんだろ?」その優しい声に、僕は驚く。少年は犬小屋で雨風から僕を庇い、その背中はまるで盾のように見えた。
その瞬間、僕の脳裏には、コタロウが僕を静かに、そして確かに守ってくれていた数々の記憶がフラッシュバックする。僕がコタロウに対してどれほど無関心で、彼の愛情を踏みにじってきたかを痛感し、心からの後悔と感謝の念が込み上げる。
そして、再び視界が歪み、目覚めると、僕は元の姿に戻っていた。目の前には泥だらけになったコタロウが、心配そうに見上げていた。僕はコタロウを抱きしめ、これまでの無責任な自分を謝罪し、涙を流す。あの夜、僕を守ってくれたのは、コタロウ自身の魂が宿った僕の体だったのだ。コタロウが僕に「守る」ことの意味を教えてくれたと悟った僕は、コタロウをただの「飼い犬」ではなく、大切な「家族」として、全身全霊で守り抜くことを固く誓う。
それからの僕の生活は大きく変わり、コタロウとの絆を深めていく。この奇妙な体験を通して、僕は本当の人間になれたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:36:47
6331文字
会話率:0%
美術部の健太は、新しいタブレットでミナミのデッサンを終えた瞬間、画面にデジタルグリッチが発生。絵が歪み、健太は不安を覚える。
翌日から、学校中のタブレットの美術共有フォルダに**「異様な絵」が紛れ込み、不穏な空気が広がる。ミナミのデッサン
も歪み始め、クラスメイトにも同様の現象が。健太は、過去の悲劇と田中の「歪み」の痕跡**が関係していると確信する。
週末には、デジタル作品にグリッチが波及し、一部生徒の体に描いた「歪み」と酷似した痕跡が現れる。肌の変色、左右で異なる瞳の色、遠近感の異常など、デジタル技術が「歪み」を広げているかのようだった。健太は、田中の**「歪んだ願望」がネットワーク上に「残留」**し、生徒たちの絵や身体に影響を及ぼしていると疑念を抱く。
顧問が導入した**「視覚記録用スマートグラス」**が誤って破損すると、顧問は自分が壊したと誤解し修理に出す。すると、部員たちの目の異変や身体の症状がわずかに軽減。健太は、物理的な修理がデジタル空間の「歪み」に間接的に作用したと確信する。
しかし、健太は知っていた。この解決は一時的なものであり、大もとの「歪み」はデジタル空間に根を張り、人間の心の歪みと深く繋がっていることを。新しいデッサン支援アプリの導入で、さらに「歪み」が拡散するリスクを感じていた。
健太は、自身の「絵の力」がこの「歪み」を明らかにし、「癒す」ことができるかもしれないと信じ、ペンを握りしめる。彼の内なる視覚が、デジタル空間の闇に潜む「歪み」の輪郭を捉えようとしていた。その時、スマートフォンの通知が鳴り、SNSのトレンドワードには**「#完璧な自分」「#加工こそ正義」**といったハッシュタグと共に奇妙な図形がちらつき、健太は新たな「歪み」の気配を感じ取るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 17:20:31
8739文字
会話率:21%
情報化社会の次に到来するとされる新たな社会像Society 5.0。
現在、人々はスマートフォンと呼ばれる「革新的な」無機質な相棒を手にして日常世界活を楽しんでいる。
そんな中、次世代の無機質な相棒を求めて世界に新たな革新を起こそうと目論む
チームが現れた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 22:11:26
8463文字
会話率:19%
男女問わず幅広い年代の人々が、オンラインゲームをスマートフォンで楽しむようになってから幾数年。毎年多くのオンラインゲームがリリースされる一方で、それと同じくらいのゲームが、サービス終了していった。
それもまた、人々に惜しまれつつサービス終
了となったオンラインゲームの1つである。
プレイヤーに長く愛されたゲームほど続編を熱望され、年数が経っても根強い人気を誇るが、それが実現することは稀だ。
だがもし実現したなら…その当時のプレイヤーたちはきっと、続編をプレイしようとするだろう。
これは、そんな「愛するゲームの続編」をプレイしたいと、切に願った者たちの物語である…。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-21 11:30:00
110383文字
会話率:43%
時は2000年。
まだスマートフォンもSNSも存在しない時代。
広島のとある高校1年生の少年・小方錦龍は陸上部に入部する。
その少年はひ弱であり、実力は部内最弱と言って差し支えなかった。
挫折・失敗・そして恋―
そんな彼の高校生活最後の学年
である3年で4✕400メートルリレーの2番目の補欠から中国地方大会に出場することになった時の物語です。
※この作品は、筆者自身の高校陸上部での実体験をベースにした「半分ノンフィクション、半分フィクション」の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 07:13:47
4791文字
会話率:8%
21世紀後半、スマートフォンを代替した『PICM』が中心となる新しい技術が日本で導入され、利便性をもつ生活を多くの人々が送れるようになった。
その世の中で、高校生、癒川 示杞は『生きる』という困難に立ち向かっていた。
その原因となるの
は示杞のもつ『生物に憑依する能力』。
しかし、その困難は16年にわたって日常と化してしまった。
そんな中、ある日、1人の少女に憑依することがきっかけで示杞に新たな困難が迫りくる。
そして、その困難が示杞を常軌を逸した道へと誘う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 21:25:06
323369文字
会話率:39%
日常の延長線上にひそむ異常な時刻、「23時63分」。それはアナログでは決して現れず、デジタル時計だけが映し出す異形の時間だった。悠真はある夜、スマートフォンの画面にこの不可能な時刻を目撃する。最初は誤表示と思ったが、数字は次第に狂い増殖し、
彼の周囲の世界を歪ませていく。やがて悠真は、時間の狭間に囚われる恐怖の迷宮へと引き込まれてしまう。無数のデジタル時計が宙を漂い、狂った数字が渦巻くその場所から、彼が脱出する術はない。時間の流れを超えた絶望の空間で、悠真は自身の存在の意味さえも失っていく――。
これは、時間という概念の限界を突き破る、冷たくも美しい恐怖の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 11:10:00
996文字
会話率:9%
高校で高カーストの美少女・亜美。
亜美の幼馴染みで同じく高カーストの聡。
真面目で大人しいメガネをかけたクラスメイト・花音。
「なぁ、もっと磨くべきところがあるんじゃないか?」
三人の高校生の心にまつわる物語――
最終更新:2025-07-13 17:00:00
7078文字
会話率:51%
大学2年の蒼井律(あおい りつ)は
映像学部でホラー映画の脚本を学びながら
一人暮らしを始めたばかり。
ある日スマートフォンに
見知らぬアプリから通知が届く。
──【水の使用量:昨日より23.2L増加しています】
インストールした覚え
のないアプリ《miz-no》。
調べても情報はなくアプリ自体も存在しない。
それ以来、深夜2時を過ぎると
自宅の水場で音がするようになり
通知は【シャワー使用】【洗面台に人影】といった
不気味な内容へと変化していく。
誰もいないはずの浴室。
だが、画面越しに映った“濡れた誰か”の姿──。
現実とスマホの境界が溶けていくなか
律は《水》にまつわるある事故の痕跡に辿り着く。
そして最後に届いた通知は、たった一言だった。
──【次は、あなた】
現代の孤独とテクノロジーを通して描く
静かに滲むホラー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 00:53:45
3549文字
会話率:9%
主人公山田李儒(理樹)は、ごく普通の高校生なのである。
だが少しといか、まあ、よく見受けられる人だというか……まあ、あれです作者もそうなのですが。スマートフォンのアプリゲームをこよなく愛する少年なのだよ。
特に主人公炎がこよなく愛するゲ
ームは三国志のシリーズ物で。キャラクターカードを課金ガチャにて集めて戦いをするゲームなのだが。
ある日突然アプリを起動すると、自分自身が今迄、お小遣いやお年玉をつぎ込んで集めた、虎の子キャラクターがみな消えているのですよ。
だから炎は慌てて、運営にラブコールをしたのですが。反ってきた言葉は、運営会社すら、いつ終わるか解らないメンテナンスに入ってしまい。彼は呆然と泣き崩れてしまう。
そんな泣いてる炎にスマートフォンの画面の中から、シャキシャキと話し掛ける不思議なダークエルフの少女に彼は魅入り一目惚れ……。
すると彼女も主人公炎の事が気に入ったと、だから自分自身養ってやるから、自身の住む世界に来いと迫ってきたのだよ。
だから主人公の炎は少し悩むが、他人にダークエルフの少女を他の者に取られたくないから、彼女の住んでいる世界に行く事を決意。
でッ、その後、少女名を良く聞いてみると、三国志史上悪役で名高い魔王董卓だと申してきたのですよ。
でも、主人公惚れた弱みと言う奴で、火あぶりの刑になろうとも董卓に寄り添い最後まで一緒にいるのだと決意をしながら、漢の丞相である彼女に連れられて、ゲームの世界へと旅立つ主人公炎なのだが……。
さてさて、ゲームの世界……。三国志の世界についた蝉を待ち受けている出来事は一体何でしょうか~?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 19:07:04
80505文字
会話率:32%
現実世界で異世界を見つけた
仕事に疲れ果てたサラリーマン、リンタロウ。終わりのない残業、理不尽な命令、満員電車の地獄──そんな現実に押しつぶされそうになる毎日だった。だが、ある夜、彼のスマートフォンに一通の通知が届く。
それは、ギリシャ政
府の「プラシニ・リパンシ」移住プログラムの参加許可。過疎化が進むギリシャの田舎で、新たな生活を始めるチャンスだった。
理想とは程遠い農村生活だが、現代の奴隷のようなサラリーマン生活からの脱出。異国の地で、リンタロウは本当の「自由」と「自分らしさ」を取り戻せるのか?
これは、現代に生きる僕らが「異世界」を見つける物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 12:27:18
7097文字
会話率:21%
昼休み、ふとスマートフォンで「花束 路上 意味」と検索してみた。
最終更新:2025-07-11 06:38:25
1901文字
会話率:4%
ただの短編であり、ただの三題噺。
石造り、ニワトリ、スマートフォン
最終更新:2025-07-09 17:45:13
1339文字
会話率:55%
『うちの学校の生徒も殺されて休みになった!!不謹慎かもだけど友達じゃなかったし休みになったからラッキー^^』
『闇バイトで沢山の人を動かして殺した説あると思う』
『もう日本終わりだな。今留学中だけどこっちで暮らせるように頑張ろうかな』
いつからか、見ず知らずの人の情報を受け取ることができるようになった。それを良いという人も悪いという人もいるが今分かることは、先日起きた"ある事件"によって日本中、いやそれよりも多くの人々が恐怖し、混乱しているという事だ。
一週間前の日本全国で、分かっているものでも千件近くもの殺人事件が一晩のうちに起こった。警察は特に共通点について言及をしていないし、まだ誰にも分からないはずだが、SNSや様々なメディアでは同一組織による犯行であるという意見が多数を占めている。特にSNSは個人が自分の意見を好きに発言できる場である故にその傾向が強い。そして現在もこの事件に関する感想、考察などが絶え間なく流れて来る。
『同時多発殺人』
この二週間、常にSNSで圧倒的一位のトレンドとなっているワードである。まだ何も判明していないのにそう決めつけてしまうのは、それが合っていたとしても良くないことだというのは誰にでも分かるはずだ。それでもこのワードが常に発せられているのはそれだけ冷静でない人が多い、つまりこの事件の異質さを物語っている。
「犯人は捕まるのかしら…」
女は自身のスマートフォンでSNSを眺めながら怯えるように呟いた。男から貰った真珠のイヤリングを触りながら折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 15:38:20
33389文字
会話率:52%
部屋の中にGがでた。私がゆで卵を作っている真っ只中。ふと玄関を見るとドアの隙間から這い寄る混沌、黒く名状しがたい、いやしたくもない奴が、こっそり顔をのぞかせてきた、と思ったらすぐに急発進。まて、そこには私が普段使っている靴がある。ゆで卵な
んかほっぽり出してすぐ近くにあったアースジェットを取りに駆け出した。すぐに振り返る。奴はまだ移動していない。今しかない!私は右手に伝説のアースジェットを持ち、そろりそろりと近づき、発射した。奴は苦しんでいるようだ。苦しいからか外に出たがるようにドアに向かって走り続けている。噴射し続けながら左手でドアをそっと開けると、ようやく外に出て行ってくれた。ようやく一安心だ。
周りを見ると、白い煙が充満している。どうやら噴射しすぎたようだ。ガスの警報が鳴らないといいな。
奴を打ち倒してからも私の中の警戒心は下がらなかった。そいつはドアを挟んですぐそこにいるかもしれない。しかも奴はドアの隙間から入ってきたんだ。想像をする。暗い部屋、寝ぼけて目で部屋の隅を見ると何やら黒いものが。いやだ、そんなのいやだ。私は今日は徹夜をしてドアを見張ることにする。スマートフォンを見ながらドアを5分おきぐらいに確認する。この緊張感はなかなか来るものがある。そうして1時間が過ぎた頃、私は勇気を出してドアを開けてみることにした。外はすっかり暗く奴が紛れるにはいい暗さだ。しかしそんなことを気にしていてもしょうが無い。左手には明かり用のスマートフォン、右手にはアースジェットの布陣でドアを開ける。いざ尋常に。私は、特殊部隊員さながらの素早さでドアの周辺のチェックを行った。奴はいなかった、私はようやく一安心できた。
私はドアの周辺にとりあえずアースジェットを吹きかけておいて、奴が嫌いな匂いだというレモンの汁もかけておいた。大量に。奴は暗い場所が好きらしいので、家中の電気をつけて寝ることにした。明日も朝早い。寝なくては。私は2時間ごとぐらいに不安で目を覚ましたが眠ることができた。ここ数ヶ月Gを見ていなかったから、この周辺には存在しないものかと思っていたが不用心だった。明日は絶対にG対策のグッズを買いに行こう。
1匹見つけたら30匹いると思え。奴はそう言われているから、この夏の私と奴との攻防はまだ続くだろう。次からは家の中に一歩も踏み入れさせずに、家に結界を張っておこう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 18:28:06
291文字
会話率:0%
日本の術師の家系の中で一番強いと言われる望月家の当主に若干十三歳でなった望月春人。だがある日、術師の仕事中に神界の最高神に誤って殺されてしまう。彼は、その神から自分が殺めてしまった償いとして、あらゆる魔法を使えるようにしてもらい、更に基礎能
力と身体能力を極限まで強化してもらう。そして彼は、神からもらった力と現代兵器などを使って異世界を無双する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 01:00:00
732828文字
会話率:62%
「教育」の名のもとで、何が見落とされ、何が沈黙の中に葬られてきたのか。
ある朝、元学校職員の花木雅夫は、スマートフォンのニュースで「外国人留学生転落死」の報せを目にする。亡くなったのは、かつて自分が担当した留学生、ホアン・カイ。彼の名
が報道に記された瞬間、花木は過去に封じていた記憶と後悔に直面する。
一方、同じ教育法人で働いていた経験を持つ教師・湯谷未麻もまた、カイの死に強く心を揺さぶられる。彼はかつて未麻の新しい勤務先に転校を希望し、助けを求めていた。しかし、それは叶わず、彼は再び“制度の隙間”に飲み込まれていった。
さらに、福祉支援者であり元職員の池畑健仁郎も、同様にこの死を「偶然」では片づけられないと直感する。かつて彼は制度の不備に声を上げようとしたが、組織に抑え込まれた経験があった。
ホアン・カイはなぜ命を落としたのか。彼は何を訴えようとしていたのか。
再び交わる三人の元教職員たちは、それぞれの立場から真相に向き合い始める。そして浮かび上がってくるのは、「教育機関」の名を借りた搾取構造、研修という名の強制労働、学生の人権を無視した制度の影。内部資料、元学生たちの証言、遺されたノートの暗号……すべてが、見えなかった“闇”の形をあぶり出していく。
沈黙の中で目を背けてきた者たちが、今度こそ声を上げる物語。
それは、過去を悔いるための物語ではなく、未来を変えるための一歩。
――これは、真実を求める者たちの再生と対決の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 07:00:00
89602文字
会話率:22%