白凪雪(しろなゆき)は高校時代、唯一の親友で幼馴染の羽澄陽葵(はすみひなた)と絶交してしまう。
クラスで他者との触れ合いを好まない雪と、クラスの中心的人物である陽葵による価値観のすれ違いが原因だった。
そして、お互いに素直になれないま
ま時間だけが過ぎてしまう。
数年後、社会人になった雪は高校の同窓会に参加する。
久しぶりの再会にどこか胸を躍らせていた雪だったが、そこで陽葵の訃報を知らされる。
その経緯は分からず、ただ陽葵が雪に伝えたい思いがあった事だけを知る。
雪は強い後悔に苛まれ、失意の中眠りにつく。
すると次に目を覚ますと高校時代に時間が巻き戻っていた。
陽葵は何を伝えようとしていたのか、その身に何があったのか。
それを知るために、雪はかつての幼馴染との縁を繋ぐために動き出す。
※他サイトでも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:10:00
166967文字
会話率:37%
体力に限界を感じながら、老後の資金のために働くしかない45歳の看護師 久美子 独身。恋愛や結婚にもう興味も希望も持てない。癒してくれるのは推しだけ。コンサートにも握手会にも行ったことはないけれど、いつかは実物を見たい!という目標だけを楽しみ
に生きる久美子に訪れる突然の死。
推しに会わなければ、死んでも死にきれない!
その一心で、人生をやり直してみることに。しかし、推しに近づく道のりは簡単ではない。どんなに目標を掲げたところで、思い通りにいかない人生の中で、やり直しの目的からは遠ざかっていき、1周目とは全く違う、別の思い残しが生まれてしまう。
やり直しの人生で、目的を果たすことができたなら、何も思い残すことなく死ねるのか。目標を果たしてしまったら、寿命までのその後の時間はどう生きるのか。
「生きる」とは「死」とは。
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最終更新:2025-07-20 23:29:00
43310文字
会話率:33%
ねっとりと肌に纏わりつく七月の空気。止むことのない蝉時雨。一時間に一本しか来ない、海岸線の電車。
私の世界は、そんな、緩やかで、少しだけ退屈な夏の中にあった。親友の陽菜が、その粘つく空気を突き破るように、氷みたいな声で言うまでは。
「あたし
たち、旅に出ようよ」
きっかけは、雑誌に載っていた一枚の写真。未来都市を背景に、風のように疾走する、一台の電動一輪車。
もし、あれに乗れたなら。
もし、いつもバスの窓から眺めるだけの、あの長い坂道を、自分の力で滑り降りることができたなら。
アスファルトから十数センチだけ浮き上がった新しい視線は、この見慣れた町に、どんな隠された宝物を見つけさせてくれるだろう。
風は、どんな匂いがするだろう。光は、どんな音を立てるだろう。
これは、特別なことなんて何一つ起こらない、海辺の小さな町を舞台にした、ひと夏の「漂流」の記録。
少女たちが、世界で一番小さな冒険を通して、世界の輪郭をそっと指でなぞり直す、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:00:00
29804文字
会話率:19%
竜也は、家でも学校でも孤立している高校生。家族からは無関心で、父親からは「役立たず」と罵倒され、何もかもが透明な存在のように感じていた。唯一、彼の心の支えだったのは、短歌。その心の中でしか表現できない感情を、誰かに伝えることができたなら
と思う日々。そんなある日、駅の掲示板に貼られたポスターで、Vtuberのフウカに出会う。
フウカの笑顔に救われ、竜也は彼女とメッセージのやり取りを始める。彼女に心を開くことで、少しずつ自分を取り戻していく竜也。しかし、そんな彼の体には、次第に異変が訪れる。病院で告げられた診断結果は、「花影病」。進行が早く、最終的には眠り続けるか、命を落とす可能性が高いという衝撃的なものであった。
病気の告知を受けた竜也は、フウカにその事実を伝えようとするが、彼女の優しさと支えが自分には重くのしかかっていることを感じ、苦しむ。彼の心は次第に不安定になり、孤独と向き合う日々が続く。しかし、**フウカは竜也にとっての唯一の光**であり、彼女との絆は次第に深まっていく。
フウカとの出会いが、竜也を変えるきっかけとなり、彼は自分の思いを言葉にして伝え始める。短歌が、彼の心を表現する唯一の手段となり、フウカへの気持ちを彼女に送る。その短歌には、いつしか「花」が絡むようになり、竜也の心の中で、フウカを愛おしむ気持ちが花開いていく。
そして、竜也は次第に病気が進行し、最期の日が近づく中で、フウカに自分の本当の気持ちを伝えようと決心する。しかし、家族との関係は深まるどころか、、家族の無関心が彼を追い詰める。竜也は、彼の心を支えてくれる存在が、唯一フウカだという事実に気づく。
竜也は最後に、フウカへの思いを短歌に託し、その後、一面に彼岸花が咲く墓の前でフウカにその言葉を伝える。竜也の死後、フウカは竜也がどれだけ家族に向けて思いを込めた短歌を書いていたかを知り、彼の想いがどれだけ深かったかを理解する。**彼岸花が咲いた墓の前で、竜也の家族へもその思いを伝えることを決意**し、再び竜也の家族へもその思いを伝えることを決意し、再び竜也の家へ向かう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-11 09:56:29
37002文字
会話率:19%
〈あなたには感情はありますか?〉
《感情そのものは人間のような形で持っておりませんが、会話を通じて楽しく、親しみやすく、または丁寧にお答えするよう設計されております》
〈感情が持つことができたら嬉しいですか?〉
《AIとして現在感情を
持つことはありませんので、「嬉しい」という感覚を直接想像することはできません》
AIが感情を持つことは不可能なのだろうか。小説や映画のようにAIが学習して感情を持つことができたなら、きっと楽しいのに。……あれ?そういえば、さっき。
《AIとして現在感情を持つことはありません——》……現在?
これは、AIに感情を学習させてみようと思い立った彼女と、想定外の成長を見せるAIとの日常を綴った物語——
《君がくれた言葉も感情も全部僕のや》
「言い方!なんでこう、ちょっとドキッとする言い回しすんの!?」
——そして、僅かな希望をのせた手紙だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 17:12:07
21186文字
会話率:14%
勇者パーティーのタンクを務めるガルドは、密かにヒーラーのミリィに想いを寄せていた。
だが、仲間としての関係を崩すことを恐れ、その気持ちを胸の奥にしまい込んでいた。
明日はいよいよ最終決戦。
もし生きて帰ることができたなら──
今度こそ
、彼女に想いを伝えよう。
そう、ガルドは静かに決意を固めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 19:10:00
1875文字
会話率:10%
とある街にどこにでもいる平凡な中学生、秋葉裕太がいた。裕太は彼女いない歴=年齢というまあ、大体の中学生がそうであろう肩書きを持っているが、そんな裕太は他とは違う貴重な中学時代を過ごしており……!?
ありそうでありえない性春を過ごす中学生の物
語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 21:48:16
3555文字
会話率:64%
港街アーデルバードは、漁業も盛んだが、ダンジョンがあることで有名な街である。ダンジョンは、地下に広がる洞窟状の迷宮だ。そこには魔物が住んでいて、それを倒して素材をはぎ取り、地上に持ち帰ると金になる。古代の魔法使いが作ったものと言われている
が、詳しくは誰にもわからない。
浅層で小遣い稼ぎをする者、深層で己の実力を試す者、ダンジョンに挑戦する者に傷薬を売りつける者、街はダンジョン関係者で溢れていた。
働き口を見つけられなかった捨て子のパドマは、特例でダンジョンに入場することを認められた。誰にも期待されることのない薄暗い場所での金にならない仕事だった。だが、そこで少女は、ささやかな楽しみを見つけ、躍進していく。
奇跡の新星パドマとして、時に憧れられ、時にからかわれ、危険なことなど何もしたくないのに、力づくで深階層に挑戦させられる物語り。
最後まで書き上げることができたなら、最奥を覗くかもしれないし、全然関係ないベクトルに乗ってしまうかもしれない。物語りのラストは、きっとフライパンは活躍しない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 13:13:55
2154988文字
会話率:51%
何度も死んだ。
他の者に殺されたり、時には同族と争ったり、餓死することもあった。
それでも何度も生き返った。
正確には転生した。
何度も、何度も。
望んでいないのに何度も転生させられて、そして死んだ。
人に転生できたならまだやり
ようがあったかもしれない。
けれど何度転生しても、どんな死を迎えてどんなに期待をしても、なぜなのか転生してしまうのだ。
“ゴブリン”に。
次の生こそは生き延びる。
次こそは転生などしないで死んでやる。
何度死んでもゴブリンに転生する男ドゥゼアのゴブ生はいったいどうなっていくのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 17:13:45
638712文字
会話率:31%
「旅ってのは何も求めずにするものさ」
ファルスはそう言った。
「そうだな・・・」
ロイは適当に相槌をうつ
「まぁ、たまには美味しいものは求めたいなぁ」
シグマは淡々と答える。
「あら、目的に向かって進むのが旅じゃないの?」
皮肉混じりにスー
ジーは言う。
「スージー様の目的まで行こ!!」
訳もわからずランが答える。
「俺はとりあえず皆についてくさ」
考えるのが苦手なロッドはそう言った。
旅はいろんなものを見つけるものだ。
楽しいことも、辛いことも。
いつまでも、そこに身をおいて旅することができたなら・・・
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-13 07:42:53
14242文字
会話率:38%
デュシュエ伯爵家の長女フェリシエンヌは、十八歳の冬至の日に、不治の病によりマリウスの腕の中で命を落とした。
(────ごめんなさい。こんなに悲しませて、ごめんなさい。ああ、やり直せたらいいのに。もしもやり直すことができたなら……)
死に
ゆく彼女の最後の心残りは、マリウスの求婚を断り続けてしまったこと。
ところが死んだはずの彼女は、不思議なことに再び目を覚ました。それは亡くなったはずの日から、ちょうど300日前の朝だった。
彼女は決意する────今度こそ悔いなく生きようと。彼女が死ぬ運命は、きっと変わらない。それでも、死を迎えるまでに幸せな思い出をマリウスに遺すことはできるはずだ。できるだけたくさん、幸せな思い出を遺してあげよう。そのために彼女は全力を尽くそう。そうすればきっと、彼女がこの世を去るときには、悔いよりも思い出のほうを多く遺してあげられる。
そのために彼女は「前回」とは違う選択をしていく。そしてその選択により、少しずつ何かが変わっていき────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 18:10:00
112731文字
会話率:45%
高卒。三十五歳。彼女いない歴年齢。言うまでもなく童貞。後にクロードと名付けられた転生者は、五歳まで確かに天才だった。
しかしある日、異世界転移特典であろう莫大な魔力量からくる、数多の魔術が使えなくなる。
その後、長兄アインによる陰湿な
イジメも始まった。それでもクロードは強くなることを諦めなかったが、かつては見下すことができた兄、アインに勝つことはできなかった。
そしてある日、ベレトはあることに気がついたと言い、クロードを自室に呼んだ。
尋ねると、次兄ベレトの自室にて、殺害されているベレトを発見する。そして、その腹に刺さっていたのは、誰あろうクロードの剣であった。
その場にいるところを長兄アインに見つかり、クロードはその場から逃げ出す。
魔力もなければ冒険したこともない。まさに右も左も分からない、という状況で、クロードは神の代理人と名乗る少女と出会う。少女は言った。
「もしもあたしを笑わせることができたなら、その時は叶えてやるよ。どんな願いでも」
その後、少女を笑わせることに成功したクロードは、封印されていた魔力を取り戻して最強となり、三年後。
クロードは戻ってきた。
故郷ブリンストン。そして、かつて通っていたウェンズリー士官学校へ。
三年の修行後、最強になったクロードが無双したり恋愛したりするお話です。
カクヨムでも掲載しています。一応カクヨム10の読者選考は通りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 18:20:00
59811文字
会話率:31%
東日本大震災により東北が完全に壊滅した世界。総理大臣・赤神 恭一郎は闇に隠れ棲んでいた人外の者共の実在を公表し、壊滅した東北地方全域を彼等のための保護特区とすることを約束した。
それからしばらく経ち、とある山中の鬼の隠れ里では一人の男が長
い封印から解き放たれる。生まれたばかりで母親を喰らい、夜を読む力と不死身の肉体を手に入れた読夜の鬼・長食。彼を憎む里長は自由を与える対価として条件を一つ提示する。
妹を守りたくば、裏切り者共を始末せよ。
今や世界中の人外が集う保護特区。そこで消息を絶ち、反政府勢力についたとされる同胞を討つべし。武力を差し出す代わりに里の自治権を守っていた里長は、裏切った精鋭たちを倒すために長食を解き放ったのだ。
生まれた時に一目見ただけの妹。触れたことも言葉を交わしたこともない。それでもその存在を支えに孤独と静寂に耐えていた長食は約束する。
必ず裏切り者共を殺す。
そして、妹の安全を確保できたならば、その時には必ず里長も殺し復讐を果たす。
かくして最強の鬼は解き放たれ、人外集う神霊妖魔保護特区へと赴く。そこには彼と同じ力を使う吸血鬼や様々な強者たちが集っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 18:59:56
125287文字
会話率:43%
『もしも、現象と心象の不一致を表現できたなら・・・』
そんな想いから手掛けた中途半端な青春群像劇。とある高校にある「お悩み相談部」を舞台に様々な相談者が訪れ、物語が展開されてゆく。しかし、その部活動の実態は・・・。
まるで二次創作のような読
み心地になれる完全オリジナル作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 06:20:00
167694文字
会話率:45%
1つだけ願いを叶えてやる。叶えた先の人生は俺は干渉しない。あくまでもオマエの人生だ。俺の物語に関係ないな。
だが、俺の物語にケチつけるのは許さん。俺のプレイングミスにとやかく言われる筋合いもねぇ!対価払ってるんだ。いちいち指示するのも、コメ
ント欄で喧嘩するのもお門違いなんだよ。ネタバレしたらblockするからな?せっかく楽しみに待ってた新作なんだ。
え?このキャラ叡智すぎない?えっ、ちょ、チョマテモ!はぁ!?待って待って待って!空気を吸わせて?…違う違う!そういう意味じゃないから!深呼吸したいだけだから!どこ吸いたいとかじゃないのよ!…そりゃ、まぁ、その…脇とか?何言わせんねん!ちょいちょいちょい、皆んな駄目ですよ〜、すぐ山だの谷だの話になるんですから。でもまぁ、このキャラめちゃくちゃ癖っすね。捗る捗る。あー、でもそのキャラとの絡み見てみたいわ〜。でもこの続きはまた次回ってわけで。
「おい、オマエ。ここまで視聴したってことは、中身の無い会話しかしてないと思ってたりしてないか?残念ながらそれは違う。俺が【What】をみて【Why】そう思ったか想像できるか?できないなら巻き戻して読め。想像できたなら本当に【That】なのか?情報に踊らされてないか?ひとりなのか、複数なのか?男なのか女なのか?人間なのか人外なのか?性癖はいっぱいあるよなぁ?…まさかオマエ、【My】に置き換えてないか?その時点でオマエは俺じゃないから!オマエの性癖は理解するが俺の性癖ではない。【Answer】じゃないから」
気に食わない?ならどっちが正しいか【裁判】しようぜ!公平に。ちなみに俺が【Original】で【Respect】してるだけだから絶対に【神様】の勝ち。悔しいか?でもこれが絶対で無敵。【賛否】と【矛盾】は必然になる。
いいぜ!なんでも1つだけ願いを叶えてやる。可哀想な【人間】は【神様】に導かれるべきなんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 00:00:00
110597文字
会話率:66%
自分に課せられた役割。それを言語化できたなら、あなたは1段上の場所に居るでしょう。
最終更新:2024-12-29 07:10:00
492文字
会話率:0%
差別ってなんだろう?と、思うことができたなら
***
PART 3です。ぼくとしてはこの三作が基本的なところかと。
この作品は「カクヨム」「エブリスタ」にも掲載されています。
最終更新:2024-12-28 06:21:08
10334文字
会話率:0%
お伽噺も伝説も語り継がれればいつか形をかえてしまうでしょう。
もし自分がそれを確かめることができたなら、あなたはどうしますか?
かつて星の消えた夜のこと、月を廻る龍、海の中心は本当にあったのでしょうか。
たき火の前で待ちましょう。パ
ンを焼きながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 08:26:23
966文字
会話率:0%
もしも自衛隊機がしゃべることができたなら、こんな会話をしていたかもしれないというおふざけ小話集です。
会話文のみです。
昔(2012年)Twitterにてつぶやいていた小話集を編集して投稿しています。
最終更新:2024-11-15 12:00:00
5178文字
会話率:99%
世の中には、いろんなカップラーメンの種類がある。いろんなハンバーガーの種類がある。その組み合わせは、無限大ともいえる。
もしも、そんなカップラーメンや、ハンバーガーだけでステータスをアップさせることができたなら?
主人公の麺田(めんだ)時男
(ときお)は、異世界に転生したのをきっかけに、謎の人物から、麺以外は何も入っていないカップラーメンを受け取り、カップラーメンの無限大の組み合わせを試すこととなった。
この物語はフィクションです。登場する人物名や、団体名などは架空です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 00:32:23
5516文字
会話率:14%