遠くから聞こえる戦いの音。繰り返される喧噪と静寂の果てに、ライカーは疲れて立ち尽くしていた。雨が強く振っている。しかし、そんな土砂降りの雨も返り血を流してはくれない。
――兄様は、今の僕を見てもまた笑ってくれるだろうか。
ライカー
は帝国に復讐を果たすべく、ただ復讐のことだけを考えて生きてきた。それはやはり、孤独な日々だった。
ーーーーーーーーー
復讐はあっという間に完了してしまったが、彼は強さより愛を希求してた。
こんな自分でも、幸せになることが出来るのだろうか。ライカーは賢者の石がはめられている王冠を持った瞬間、兄との温かい日々を思い出して涙が出てきた。「こんなはずじゃなかった」と、呟いていた。そして胸底にある思いを吐露した。
「ぼくは…ただ….幸せになりたい」
「幸せになりたかった…..」
そう声に出して願うと、賢者の石が光り輝く。 同時に、こんな声が聞こえてきた。少し高くて、柔らかい、女性のような声。
「ライカーはきっと幸せを見つけられるよ」
眩い光が辺りを包み込む。その光と声に導かれるようにして、どこか空を飛んでいるかのような感覚に襲われる。
何が起きているのだろう。
わからない。
気付けばライカーの目の前には、“あの頃”のベーロンモマ帝国が広がっていた。
ーーー
●一度復讐するためにすべてを失ったベーロンモマ国の第二王子ライカー、ただ幸せになりたいと国宝であるオーギュストの王冠に願った。願った瞬間、王冠から女の人の声が聞こえ、ライカーは過去に戻った。
ライカ―を絶望から救いたい少女ロクリエ x 呪われているハーフエルフライカ―
ライカ―は自分の幸せを見つけるだろうが。
ラブコメx復讐x転生小説!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 12:00:00
56870文字
会話率:34%
我等、King's challenge (キングズチャレンジャー)
召喚士として名を馳せたレイザース家の『カレア』は幼くして両親を戦争で失い、親戚に引き取られるが、魔力適正が低いと蔑まれてきた彼女は遂に奴隷として売られてしまう。
人買い
から逃げ延びた彼女が唯一手にしていた物は両親が残してくれた、禁術の記された本だった。
邪神は答える。
「そうじゃ、散らばった7つの王冠を手に入れた者は、この世界の王になれる」
と・・・。
運命と呪いに縛られた少女が壊れてく世界を救おうとするお話しです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 19:52:25
5862文字
会話率:44%
卒業式の日、教室に光が溢れた。
視界が開けると、そこはまるで教科書で見たような城の中。
それが、俺たち3ー1の試練の始まりだった。
王冠を被った厳つい男が言う。
「全員外に連れて行け」
訳もわからぬまま、外の世界に放り出され、俺たち
の目に写ったものは、
馬車を引く巨大なトカゲ、しっぽの生えた人々、本来ならば銃刀法違反で逮捕されてしまうような大型の刃物――
いわゆるファンタジー世界の景色であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-21 22:44:12
1166文字
会話率:39%
ある地方に、勇者伝説の英傑が建立(こんりゅう)したという大聖堂があった。
英傑の末裔(まつえい)に養女として引き取られたアリスは、子供の頃から大聖堂の司教となり、聖女と呼ばれるほどに成長した。
18歳となったある日、恒例の『奉納祭
』が始まる。
彼女は大司教から預かった『王冠』をかぶって、ちょっとした独り遊びをした。
それが原因だったのか、翌日、彼女は子供の姿になってしまう。
解呪で元に戻ったアリスは、安堵(あんど)しながらも『あること』を思いついた。
子供の姿で町に出れば、奉納祭の孤独な思い出を楽しい思い出にできるかもしれない……
彼女は後ろめたさを感じつつ、失った思い出を取り戻そうと、夜な夜な王冠をかぶる。
一方、とある事後処理で派遣された二人組がいた。
彼らは祭りを楽しむつもりでいたが、誰かに追われ、隠れていたという『子供』を保護する。
王冠の呪いがもたらす『おそるべき事件』に、迷える聖女が翻弄(ほんろう)される成長物語。
※本作には以下の描写があります。ご注意ください。
・後半に「気持ちの悪い描写」
・「暴力的な描写」
※本作は以下の小説投稿サイトにも満載しております。
・アルファポリ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 14:10:33
118745文字
会話率:52%
お姫様に憧れている女子中学生の渡辺綿子。
大好きなパフェと角煮を幸せそうに食べてる最中に喉に詰まらせて窒息死してしまった。
気が付いたら目の前にはデスキングを名乗る王冠を被った骨がいた。
「私に逆らう愚かな魔物を始末しろ。そうすればお主の望
むものを与えよう」
目の前の骨から漂うオーラに逆らえなかった綿子は奴隷契約を結んでしまった・・・
これはデスキングを倒し、理想の王子さまと結婚して幸せを掴みとるために奮闘する骨少女とそれを支える骨たちの壮大な物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-09 00:24:48
23526文字
会話率:47%
誰の心にも輝く宝石が宿っている。そんな子ども達の心の宝石をいただくコドモ怪盗。
彼の目的は心の宝石を集め、世直しをする。そうして集めた心の宝石を元に「心の王冠」を作り出すこと。この二つを理念として夜の街を羽ばたく怪盗。
彼の目に映る世界
はきっと明るい。
小学校に入る前やクラス替え。幼かった自分はどうしようもない不安を抱えては、毎シーズンを過ごしていました。
どうか、同じ気持ちにある子ども達。
過去に同じ気持ちにあった大人にも読んで欲しい作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-14 18:00:00
3394文字
会話率:38%
猿を追いかけたら、働くことになった話。
キーワード:
最終更新:2021-04-10 09:03:29
619文字
会話率:29%
も、木造船で宇宙に行くだって――――!?
無理無理無理無理!
いつだって弟子は、師匠の無謀に無理やり付き合わされるものです。
『覇王の王冠』と『宇宙樹の種』を求めて、『宇宙の果て』――いや、『宇宙の奥』まで行ってきますっ
異世界物スペース
・オペラ……いや、スペース・アドベンチャー、はっじまっるよ~♪
※主人公が男の娘なんで、苦手な方、ご注意ください。
※当作品は、ぜひ「挿絵を表示」の設定でお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-20 12:10:33
7000文字
会話率:30%
アルテリシア帝国第一皇子デイヴィットは父である皇帝と喧嘩の末に身一つで家出を決行する。
しかし待ち受けていたのは世間の冷たい荒波だった…。
金なし、宿なし、身分なしで野垂れ死ぬ直前、ひとりの少女に命を救われる。
婚約破棄がはじまらな
い!!のスピンオフです。
第一皇子デイヴィットとその婚約者ミアの出会い編です。
単体でも読めると思います。
長くなったのでわけました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-29 20:00:00
15631文字
会話率:40%
ふっと、気がつくと、私は煌びやかなダンスホールにいた。
ものすごい高そうな調度品とキラッキラしてる連中が周りにいる。
あれ? さっきまでデスクで残業してて、今週は40時間ほど残業してて、家には何日前に帰れてたかよく覚えてないけどパソコンの前
でキーボードを叩いてて、なんで私こんなことやってんだろうって涙が止まらなくなって、不意に眠くなって……
……そしてここにいた。
おっぱいの大きい社畜さんがファンタジー世界に転生します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 08:43:22
397309文字
会話率:32%
「クリスティーナ公爵令嬢」
クリスティーナ? そんな名前ではないはずなのに私はそちらの方を向いてしまう。
クリスティーナは私の名前であると自覚してしまう。この体に残った記憶というやつなのだろう。
私の名前を呼んだのは……
「キース王太子殿下
」
この国の王太子であり、そして私の婚約者……
殿下の後ろには私の双子の弟であるグリフィンと騎士団長の令息のティエリ様……その後ろに、そうか……
婚約についての例のシーンからはじまります。
この小説はとりあえずの思いつきを形にしたものであり、現在執筆中の王冠の野望と同時進行には書くことができないため、あちらがひと段落ついてから本格的に執筆開始いたします。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 19:06:28
1027文字
会話率:25%
幼馴染が他国へ移住することが決まった。主人公は彼女と約束をする。決して切れない契りを。
その契りが呪いになると知らずに。
これは少年少女の契りと、呪いの物語。
最終更新:2020-11-24 00:18:10
3313文字
会話率:63%
色々な人のどうでもいいお話を思うままにつづっていきます。続くかどうかは本人もわからない。
舞台は王冠十三都市という合衆国を抱えるオーストラリアくらいの面積の大陸です。大陸中央には巨大な湖があり、その中央には北海道程の島があると伝えられます。
その島には激しく対立していた13の国を統一した神が人々を見守っているという伝説が残っています。確かめに行った人間は一人も帰らず、神の罰を受けた噂されました。ザスティリア・オーベリア・グルーシャリア・エルデリア・クローツオーム・ファーレンオーム・サイ・ファルスト・五日川原・ガティバラ・カサイ・パタール・ガルクアーダの13の都市があります。魔法のおかげで科学が発展しておらず暮らしはあまり豊かではありません。火薬は開発されましたが生産のコストから研究は進んでいません。銃もありますがほとんどは紙巻薬莢で湿気に弱く、火薬が悪いため威力も飛距離もありません。防御魔法を付与した皮鎧にすら歯が立たないため道楽の一つとして考えられています。矢には貫通強化の魔法が付与されているため現役です。しかし、身体強化魔法を使った歩兵には避けられることが多いためまとまった人数、もしくは奇襲などの作戦が必要。そんな文明レベルです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-21 15:30:15
15069文字
会話率:58%
都内の高校に通う平凡な高校生黒須トウジは不運な事故で死んでしまう。そんな不運な少年黒須トウジは神様代理に新たな命を貰い転生するはずだったのだが、目が覚めると記憶をそのままに赤髪の幼女に転生されてしまう。
争い絶えぬ剣と魔法の世界で、圧倒的
な召喚士の才をもつ黒須トウジは名を改めユーキと名乗るようになる。
ユーキは己れの成すべき事を探して未知なる世界に駆け出していく。
(ネタバレ)この物語はユーキが召喚しまくって王さまになる話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-03 21:00:00
1036926文字
会話率:38%
アスカルト王国第1王子のセシルはその優秀さゆえに退屈だった。何をしても興味をひかれず、全てが灰色の世界だった。 そんな中、下町に生まれて初めて心惹かれる存在が現れる。
彼らを指す言葉は表ではほとんど聞かないものの、裏の世界ではいくつか存
在する。
曰く、国の暗部で影の支配者。
曰く、亡命しこの国に逃げて来た王族とそれを護る騎士達。
曰く、悪徳貴族から民衆を救うため立ち上がった義賊。
しかし、そのどれもがあくまで噂の範疇をでない中、2つだけ確かな情報がある。
彼らの組織の幹部にあたる人物は、それぞれチェスの駒の名で呼ばれていること。
そしてもう1つが、その幹部達はチェスのキングの王冠と、クイーンのティアラを模したデザイン入りの黒い外套を着ているということ。
だから自然と彼らの正体に関する噂は数あれど、その呼び名は1つに集約された――――|エシェック《チェス》と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-30 22:55:34
82275文字
会話率:30%
――――――世界は終わった。けれど、彼らの物語は終わらなかった。
動かなくなってしまった世界の歯車を動かしたのは一体誰なのか。
悪友の悪戯で別の世界線から連れてこられた青年か。
あるいは死を願いながらそれでも藻掻く青年か。
はたま
た代わり映えのない世界に呆れ果てた少年か。
いくつもの思惑が交錯して、世界はようやくもう一度動き出す。
彼らの敵は《プランドラ》と呼ばれる人類を一度滅ぼしかけた巨悪。
対する彼らにはADDと呼ばれる人類を救える唯一の希望。
そして、三人の青年少年の前に立ちふさがるのは人の形を持つ《神の具現化》と称される人類では到底太刀打ちできない《プランドラ》の頂点たる《王冠種》。
絶望しか無い世界で彼らは何のために戦い、誰が為に泣き、どうして傷つくのか。
これはディストピアを晴らす、三人の青年少年たちの軌跡――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-02 13:00:00
149141文字
会話率:33%
月桂樹。
あの輪っかから想い描きました。
最終更新:2020-03-18 01:00:00
229文字
会話率:0%
前世で好きだった乙女ゲーム、「林檎の王冠」の舞台の世界に転生したリーシャ。
リーシャの婚約者は前世の推しで、無愛想でツンツンデレ、でもそこがいい!
不遇な家庭環境は気にせず、愛想のない婚約者に萌えつつ愛しの推しと愛ある結婚する為に、推しが
死なないルートを確保しよう。
ゲームで上げたレベルが引き継げ、チート気味な主人公がお気楽に推しと恋愛を楽しみます。
乙女ゲームもそれ以外のゲームも詳しくない上に設定もふわっとしていますがお楽しみくださいませ。R15は戦闘シーンがある予定なので念の為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-25 18:00:08
82962文字
会話率:31%
「美味しいもの食べたい、ふかふかのおふとんで寝たい」素朴で切実な願いを叶えられなかった平凡女子ミチルは、その無欲さから異世界の神に選ばれ神子として転生する。送り込まれた先は美しいが貧しい小さな村。そこでは少年マリュスと騎士を名乗る青年アライ
ンの訳あり二人組が女装して暮らしていた。ミチルは彼らのスローライフを支えるため、神子の奇跡を次々に起こしていく。だが実は神子には世界の命運を左右する重大な使命があって……。◇チート系能力持ちの転生女子が、王冠をめぐる権力争いに巻き込まれながらも衣食住を満たしつつ堅物貴族令息と仲良くなるお話。(Pixivにも投稿中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-27 23:47:17
75257文字
会話率:48%
むかしむかしのこと。
とある小国を治める長は、巡視の折に波打ち際に冠が落ちているのを見た。
この日本ではあまりみない、放射状の棘をたたえる王冠。
見つけたのも何かの縁と思い、拾って帰った長は……。
最終更新:2020-01-17 22:00:00
2683文字
会話率:4%
サンタクロースはいる。
そう信じる小学5年生の話です。
虐待を思わせる表現があります、ご注意ください。
※Twitterグループ垣上会のイベント参加作品です。
最終更新:2019-12-19 01:44:56
4137文字
会話率:47%