物語が始まる以前、この世界を律していたのは宗教と大自然、そして魔法であった。表題の物語本筋はこれよりはるか下った、私達の世界のほぼ十九世紀末~二十世紀初頭に当たる、古い力と、機械に代表される人間の知恵が一瞬均衡を保っていた(ように見える)時
代背景のもと《共和国》と隣国《教国》の間で展開する。
巨大な《教国》の驚異に対抗するため、《共和国》はその国力を総動員して、空飛ぶ戦艦〈共和制〉号、みなの通称『大空魔艦』を建造した。なぜ《共和国》はこのような異形の兵器の就役を急ぐのか? 実は、そのころその巨大な宗教国家である隣国《教国》では、国家と軍の改革に進展を見せた支配者『総主教』レノルトが死の床にあり、開明派の彼の各種改革に抗する旧い反動勢力が、再度権力奪取の工作を画策していたのだ。
物語はこの状況下、最新機械技術の粋である《共和国》の切り札大空魔艦が進空し、各種試運転を行う過程を、軍事・近代艦艇に門外漢の主人公であり魔法に通じたこの艦所属の従軍導法師シリルの行動・視点を追いながら進行する。人が手にした空といった新しい活動の場で、彼女はこの艦が浮き上がる瞬間に立会い、その後何者かが艦に侵入させた『サラマンダー(火吹きトカゲ)』対策に奮戦し、軍艦の大口径主砲の発射にたちあって驚いたり、その間に地上で酒を飲んだりする。明朗・闊達なシリルは新しい船ににふさわしい人物であった。
仮想敵《教国》は、伝統的に『神を尊ばない共和の人達を(武力)で改心させる』事に熱心で、ここでもし旧い派閥が権力を握ると戦禍が予想される。その《教国》旧派閥は、自派が長じている魔法に類する手段によって機械兵器の頂点たる大空魔艦を除去し、その事実で他派を恫喝、最高権力者『総主教』選出の場である『選挙』での票をとりまとめる、といった工作を画策していた。彼らは自らが持つ持つ古い力の象徴『ドラゴン』を大空魔艦にぶつける事を試み、様々な準備をすすめ始める。
一方、全能ではない《共和国》政府は、この局面で《教国》に対する軍事的威圧効果を期待し、試運転中の大空魔艦を《共和国》《教国》の国境が引かれている深い『森』の国境線近辺を飛行させる決定を下した。そこでついに。鋼の、人が造った大空魔艦と、生身の、過去が造り上げたドラゴンは、正面から激突したのだが------折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-27 22:03:58
124394文字
会話率:39%
「異世界? そんなもん、あるわけねえだろ」
会社勤めの底辺趣味作家・来栖は実家へ帰省する途中、見知らぬ森へ迷い込む。
日常から外れたその景色に困惑する彼のスマートフォンに、謎の人物から着信が入る。
電話の男は告げる。
“そこは異世界な
どではない。お前の脳内の空想の世界だ”と。
やがて自らが考えた空想世界が来栖に牙を剥く。
その度に彼は嘆くのだ。
「誰だ! こんなクソ設定を考えたのは!」
現実への帰還を目指し奔走する来栖。
空想の旅の果てに彼が見るものとは……。
--来栖の書いた作品メモ--
『ナイツオブサイドニア』
中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界観。
騎士や魔術師が活躍する。
舞台はマリネリス大陸。
『この森が生まれた朝に』
東南アジアのジャングル的、牧歌的世界観。
独自の術を操る呪術師が登場する。
舞台はプレアデス諸島。
『機械仕掛けの女神』
核戦争によって滅んだ後の退廃的世界観。
銃やアンドロイドなどの機械兵器が登場する。
舞台はルサールカ人工島。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-15 00:09:45
1241523文字
会話率:38%
【人口減少/衰退阻止計画】
1:一部軍事兵士部隊の機械兵器化
2:一部警戒区域の機械兵器によるパトロール
3:危険区域(調査対象区域)調査員の機械兵器化。
4:省略
5:省略
6:…
最終更新:2019-01-30 00:00:00
260文字
会話率:0%
過去、現在、未来。それぞれに不幸、後悔や葛藤や悲哀、負の感情が漂っていた。
それを含めた日常であり、可能性だ。
だが、その不幸のうちの一つが幸福だった可能性。その後悔のうちの一つが成功だった可能性。
つまり無限の可能性。
『その全てを孕んだ
世界が必要だ』
ーーーー同列の神など必要ない。
これは唯一の神を決める為に、創造神となる為に造られた神々の箱庭で、その可能性というなの運命を覆す為に神々の箱庭に挑む青年達。
その3本の運命の糸は、出会と共に更なる運命を巻き込み、複雑に絡まり、一筋の道となった。
全ては世界を箱庭から守る為に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-03 00:25:09
10619文字
会話率:47%
かつて存在したドラゴンやゴーレム、エルフ、ドワーフ、様々な種族は争いを繰り広げていた。見かねた神は、一度生命をリセットし、様々な血を持った生物「人間」が誕生した。
しかし、人間は強く引き継いだ種族の血の記憶を持ち、それによりかつての姿を模
した「機械兵」と操作するための道具「血の紋章」を創りだし、新たなる戦いが始まった。
これが1000年前の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-28 21:14:28
10051文字
会話率:48%
地味な高校生活を送っていた俺も、遂に念願の異世界転生!現代知識を駆使して、ハーレム無双ーー
ーー出来なかった?!
俺が転生した先は、人型機械兵器「エージスフレーム」が闊歩する、科学と産業の世界。戦争中の巨大国家との戦いにも巻き込まれてー
ーー
これから俺、どうなるんだろう……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-28 15:41:08
23128文字
会話率:47%
人類に突如侵攻してきた怪物…人類はこれを「陸貴」と呼称した。瞬く間に人類の活動域は奪われた…しかし、かの大戦の機械兵器に模した少女達が、陸貴に向けて反抗作戦を開始する。
果たして人類は、陸貴に奪われた土地を奪還することができるのか…
最終更新:2018-09-09 00:15:06
9095文字
会話率:48%
未来の地球。戦争のために投入された機械兵器が反乱を起こし、人類を抹殺し始めた。わずかに生き残った人類を救うために、アルファとベータの二人は、4つある隠れ家への入口のうちの、一か所の防衛を受け持つ。与えられた特殊砲弾は7つ。だが、それを上回
る数の機械兵器に取り囲まれ、二人は絶望する。二人に人類は救えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-23 08:00:17
3962文字
会話率:57%
1人の機械兵が人々を守るために戦う物語。
最終更新:2018-02-07 13:00:00
6224文字
会話率:46%
一人の女王と、女王により生まれた九十九人の女性兵士で構成されるコロニー。
彼女達は女王により転生を繰り返しながら、機械兵との戦いを続けていた。
コロニーの戦闘兵である27。彼女はよく同じ夢を見た。
白い部屋で少女と少年が会話をして
いる夢。
男性のいないコロニーで育った27にとって、それは奇妙な夢であった。
そして二十歳の寿命を迎える二年前、十八歳となった27は、
自身が見る奇妙な夢の意味を知り、同時に自身が与えられた運命を知る。
そして彼女はたった一人――苦悩の決断を下す。
コロニーという小さな世界で生きてきた少女――27。
彼女が見つけ出した――命の繋ぎ方とは何か。
――てな感じ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-05 21:17:37
124917文字
会話率:18%
2025年、新たに作り出された物質により、月への移住に成功した人類。
しかし、あらゆる暴挙に出た地球政府に報復するため、月の民は軍事兵器を開発。戦争が起こってしまう。
50年にわたる長き戦いは一人の少年が背負った運命によった変わるのだ
った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 21:15:14
12308文字
会話率:36%
傾向:ほのぼの+アクション+近未来風味付け?超能力ファンタジー
分量:長編
栄華を極めた人間が『前世界の終焉』で文明を滅ぼした後の、遠い未来。世界は、新人類創造プロジェクトの産物である“超越種”を源とする獣人が大多数となっていました。
そんな世界で、ある日、都市コウベからそう遠くないところで謎の爆発があり、クレーターができます。そして、先遣隊がそこに遺跡を確認しました。遺跡には、この時代では再現不可能な過去の超技術、ロストテクノロジーが眠っている可能性があります。
そこで、コウベでも選りすぐりのメンバーが集まって、その遺跡を調査に向かいます。
もちろん非常に危険なのですが、人間サイズの雑食(肉食)イナゴの大群が街中を横切るぐらいは日常茶飯事の都市コウベ、その精鋭部隊ですから、半分遠足ノリの遠征です。
一戸建てサイズの巨牛を狩って美味しくいただきます。
肉に群がる大型軍隊アリを(医療班がブチ切れて毒殺して)掃討します。
分裂する吸血ヒルから、体育館並みのタコ型昆虫までの軍団を、木っ端みじんに粉砕します。
空の帝王である火竜のチームを、逆に燃やし尽くします。
そして、遺跡に到達して、まだ稼働していた前世界の機械兵と大立ち回りを演じます。
そうして踏破、最後は、凱旋の打ち上げ飲み会で大円団です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-13 16:00:00
110895文字
会話率:43%
機械兵器と人類の戦争が日常的に行われていた世界で、ひとり異世界転移で逃がされた青年ノア・シグルドが辿り着いたのは“科学が衰退し、魔術が栄えた”世界。一切、異能の類を持ち合わせなかった彼が手に入れたのは、皮肉にも機械《ガラクタ》を自在に操る能
力だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-03 17:12:54
2459文字
会話率:37%
熱心な読書家でる普通の男子高校生の「文月 直人」が異世界に転生してそこはかとなく楽しく旅したりする異世界物語である。
初作品ですが・・・読みやすいよう頑張ります!!
((文章の少なさをどうにかしたい
最終更新:2017-11-05 01:06:42
4666文字
会話率:30%
昭和時代末期、1980年代の日本に異世界から脱走してきた肉体を機械にされた女子兵士たちがいた。
彼女たちは日本人女子に紛れ込んで平凡な生活をしていたが、元いた世界が日本に侵略を開始した!
一度は捨てた闘いの日々が戻ってきた!
(アルファポリスさんでもほぼ同じ内容で掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-10 22:00:00
37505文字
会話率:37%
ゾンビ、機械兵、ドラゴンなどのパラノーマルと呼ばれる超常存在が現実世界に浸食を開始した。
突如として現れ、被害を及ぼすそれらに対抗できるのは……思春期の少女たちだけだった。
なぜ彼女たちだけが戦えるのか。その理由は一切不明。
そして、彼女た
ちはすべからく"役割"を演じるかのように、超常的力をもって戦いにはせ参じる。
――そんな彼女たちを「パラノーマル・アクトレス」と呼ぶ。
これは、彼女たちパラノーマル・アクトレスの日常や戦いを活写する記録集である。
※一章ごとに主人公の変わる短編集です
※目標:月2回更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-21 00:24:18
7210文字
会話率:37%
2029年。『セカンド・プロメテウス』と呼ばれる科学技術の変革により、多くの人々は科学の恩恵の下、繁栄を謳歌していた。そんな技術革新の中心地とも呼ばれる白鳳市では、数々の不可解な事件が発生していた。
異界への扉、機械兵器の暴走、魔術師の暗躍
――人工英霊(エインフェリア)と呼ばれる、超常的な力を身に付けた新たな人類である日野森飛鳥は、今日も街の平和を守るため、炎を纏いて戦場を駆ける。
幼馴染は嵐を呼ぶ女? 同居人は世界最強の魔女? SFもファンタジーもまとめてぶった切る、何でもありのバトルアクション。
異能バトルものですが、主人公最強ではないです。チートで俺tueeeな展開など期待しないでください。
また、昨今のテンプレな展開に対し結構なカウンター的意見を盛り込んでいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-13 22:34:40
1040933文字
会話率:30%
核戦争後の22世紀、人類は、人工知能のあやつる無人兵器の群れに地下都市を包囲されていた。
重装機動歩兵のケンは任務中に、機械兵器に追われる女性レーナを救出する。
彼女は、ロシアのウラジオストクから来た外交官だという。
彼女を神戸に連れ帰った
ケンは、やがて対ロボット兵器戦争の行く末を左右する秘密を知る事になる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-24 18:35:08
102313文字
会話率:42%
かつて、戦争があった。
二大超大国と、それに属する国家間の争いだった。
最初は誰もが気にとめないような小国の小競り合いだった。
だが、犠牲は憎しみの連鎖を生み、周囲の国々を巻き込み、やがて大国対大国という規模にまで大きくなった。
大国同
士は利益よりも損失が大きいと分かっていながらも、属国の要請で既にお互いに銃を向けており、振り上げてしまった拳をしまうことができなかったために、遂に開戦へと踏み切ってしまった。
小国と違い、大国同士での戦争では既に人と人が戦う時代は終わっており、戦闘は機械同士の戦いだった。
地上では人型の機械兵が、空では無人機が、海では無人戦闘艦が人に取ってかわって、無意味とも言える戦闘を繰り返していた。
この、いつまでも続いていく戦況を打開すべく、大国は次々と大量破壊兵器を戦線に投入していった。
人が死なない戦争は、その限度をも知らずに加速していったのだ。
しかし、自国が使えば敵国も使用する大量破壊兵器は、地球環境汚染を引き起こし、戦線の膠着を解決するどころか、人類の存亡に関わる程にまで戦争の災禍を大きくした。
これに、しびれを切らした大国の指導者達は、戦争を早期終結させるべく、遂に禁じていた兵器を使ってしまう。
核兵器である。
どちらが先撃ったかは分からない。
だが、それは関係なかった。
既に大量破壊兵器の大量使用で倫理など消し飛んでおり、どちらが先に撃とうが、報復など関係なしに撃ち合っていた。
結果、核戦争に発展したこの戦争は、人類の9割と、それに伴う高度文明社会の崩壊という悲劇的な終結を迎えた。
後に終末戦争と呼ばれるようになるこの戦争から数百年、生き延びた人類は、僅かに残された技術でふたたび繁栄の道を歩み始めた。
しかし、人類は戦争を止めることはなかった。
この物語は、終末戦争から四百余年後に勃発した世界統一戦争と呼ばれる戦乱を戦い散っていった名も無いき男達の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-08 06:00:00
91232文字
会話率:32%
ときに皇紀2886年。大日本帝国では失踪事件が頻発していた。
異世界からの召喚魔法により、少年少女ら多数を誘拐されていたのだ。これに対して帝国軍は、反撃作戦を発動。異世界への逆侵攻を開始するが……。
最終更新:2017-07-02 09:52:06
42893文字
会話率:31%