ある大学の文学部。平和なキャンパスに人間の負の感情から産み出される「モノ」という不思議な生命体が現れる。「モノ」は誰にでも見えるものではなく、人間の悲しみや苦しみといった負の感情から産まれ、ただ自身を見つけてくれるものに縋ろうとする、正体不
明の生命体である。人間の心の中の負の感情、そのひとつの感情だけで現れることから、単一、単色を表す「モノ」と名付けられた。
准教授である高田凌(たかだ・りょう)は学生時代に「伝説の岡本ゼミ」と呼ばれるゼミに属し「モノ」と戦っていた。何十年ぶりかに現れたこの生命体を再び倒すために、彼は同じように「モノ」を感じ、見ることができるふたりの同僚、伊坂晋二(いさか・しんじ)と古谷美恵(ふるや・みえ)、そして巻き込まれる形で集った五人の教え子たち、広井高貴(ひろい・こうき)、高杉比呂(たかすぎ・ひろ)、時任悠平(ときとう・ゆうへい)、尾川洋太郎(おがわ・ようたろう)、藤吉凛子(ふじよし・りんこ)とともに立ち向かう。小刀二刀(こがたなにとう)、グローブ、和弓(わきゅう)、太刀(たち)、二丁拳銃(にちょうけんじゅう)などの当時使っていた武器と、自身の恩師であった岡本英匡(おかもと・ひでおみ)が残したシステムを使い、モノ退治を続けていくが・・・
(第21回電撃大賞投稿作品に加筆修正したものです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-30 14:11:59
29912文字
会話率:52%
時代劇風吸血鬼ものです。
ジャンルはホラーとされるべきですが、作者の嗜好でファンタジーとしています。
ただ、サスペンスですが、恐怖はそれほどないと思いますので、分類的には正しかったかなとも思っています。
江戸時代中期の長崎。
美貌の新人遊
女恋歌が迎えた初めての客善次郎は、実は危険な男だった。だが、突如現れた吸血鬼に善次郎は咬まれてしまう。鬼として復活した善次郎は、なおも恋歌を求める。
善次郎を父の仇と追う若侍・高村晋輔や同僚の遊女・美雪達をも巻き込んで、不死の鬼達と戦う五日間。
時代物として史実は使いますが、平気で嘘も書きます。
歴史ファンの方、時代考証ファンの方、ご容赦ください。(御指摘やお叱りはよろこんでお受けします)
9月27日完結いたしました。ありがとうございました。
(今後は誤字脱字や文章を細かく手直しして読みやすくしたい思いますが、物語に大きな変更はしない予定です) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-27 06:00:00
415305文字
会話率:20%
自殺志願のある百千晋が出会ったのは、自分を殺そうとする少女だった。
自分を殺そうとする声楽少女。幼馴染の天才ピアノ少女。怪しげなフルート奏者…。そして、自らもまたピアノを演奏する晋。
音楽科を舞台に、少年少女たちは様々な音楽を奏でていく。
晋もまた、少女との出会いによって、自らの音楽は何かと考え始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-05 20:42:51
34483文字
会話率:19%
いつものように試合に勝っていた【日村 夏】。
そんな夏が幕末にタイムスリップしましたぁー(笑)って笑い事じゃない……。
落ちた先は、京の夜中。そんなときに誰かいるのかと思っていたが、いたのは二人組だった。そのふたりはただの二人組ではなく
、長州の大物【吉田 稔麿】と【高杉 晋作】だった!!
【注意】
後々新撰組も出てきますが、「こんな新撰組は嫌だぁぁ」や「こんな吉田と高杉は嫌だぁぁぁあ」という人は回避願います。
「これでもいいやぁー」と思う人や「面白そう」と思う人大歓迎。
見てくれていたらもっと歓迎いたしますww
駄作ですが、よろしくお願いしまーすw
四作目です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-20 23:27:40
1820文字
会話率:53%
《珠光茶碗》と呼ばれる青黄色をした茶乃碗がある。樂茶碗や天目碗・井戸茶碗・志野茶碗等、人気の高い茶乃碗に比べ影は薄い。此の茶乃碗は茶道開祖と呼ばれる、珠光が見いだし好んだとされる。織田信長が掌に載せ、千利休も用い、歴史に名を刻んでいる。伝世
される何碗かの、どれが本歌であるか、もう存在していないかは模糊である。
私は《珠光茶碗》で始めて茶を喫した時、膨よかな香りと濃厚な滋味と共に、茶に纏わる時を越えた幻翳の様な波動を感じ、心性が共振した。其の伝播された振動を紡ぎ、言乃葉として集め、文字に、小説にしたいと思った。
《珠光茶碗》に係わった茶人の人生を語るのでも、茶乃碗の伝来史でもない物語。《珠光茶碗》により茶人達が恵みの雨に打たれたかの様に心を育て、その積み重なりで〈心の下地〉が変化し〈さび・わび〉という茶乃湯に内在する実体を発見し〈侘茶〉へと辿り着き、茶道の玄旨ともいうべき概念を探り続けた変遷を、文字に刻みたかった。
物語の始まりは、佛道と數寄道の狭間で揺れ動く珠光と、名も無き十二ノ《青黄茶碗》との邂逅。茶乃碗がやかれたのは、茶を競い合う道具としての天目碗が主流であった南宋時代。〈禪ノ心〉を具現する〈空ノ碗〉として、禪僧虚堂智愚の求めに応じ、高麗の血を受け継いだ陶工孝中が、中国で十四ノ《青黄茶碗》を作陶した。虚堂の弟子南浦紹明(大應国師)が十二碗を日本へと伝え。孝中が朝鮮へ二碗、伝えた。
南浦が伝えた《青黄茶碗》は、偶然手に入れた珠光の心を動かした。その珠光が一休宗純・能阿彌・足利義政、そして多くの人と出会い、互いに影響し合って、佛事や賭博の道具であった茶乃湯から、心を中心とした茶道が生まれた。朝鮮へ渡った碗も日本へと伝わり、《青黄茶碗》は人から人へ、名物《珠光茶碗》として伝えられた。村田宗珠・鳥居引拙・十四屋宗伍・武野紹鴎・山上宗二・千道安・千少庵・古田織部・小堀遠州・千宗旦・片桐石州・金森宗和・藤村庸軒・川上不白・松平不昧・井伊直弼らの茶乃湯者が、《珠光茶碗》で心を耕した。
十四ノ《珠光茶碗》は紆余曲折を経て何碗かは滅失し、行方が知れず亡失した。《珠光茶碗》は何時の代でも出会った者の〈心の下地〉を変質させた。今までも、これからも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-18 11:02:21
45908文字
会話率:13%
浅田家の美春と夏樹は性格が正反対の姉妹。
妹の夏樹は男のような性格で定職にもつかず、父晋太郎と喧嘩ばかり。
一方の姉の美春は美人で気立てもよく一流会社勤めで、晋太郎の自慢の娘だった。
が、その美春は財産家の西園寺光彦と恋に落ちていて、光彦の
母志摩に反対されていた。
ある日、西園寺志摩が浅野家に訪れ、美春に光彦と別れるように言いにやってきた。
それに対し、晋太郎は・・・・・。
『星空文庫』と二重投稿作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-16 03:17:01
8057文字
会話率:49%
世間では大ブームを巻き起こす家具職人・古泉純之助の作り出すオーダーメイドの家具。
多くの人からは「癒される」という感想が聞かれ、現在では入手する事が困難なほど注文が殺到している。
一流商社に勤める阿部晋二は結婚を控える幸せの絶頂にある。
そ
んな晋二の婚約者である由希子は古泉氏のオーダーメイド家具のファンであり、自分たちのオーダーメイド家具を購入したいと考えていた。
しかし、ある日、由希子は夕食の材料を買いに出かけたまま戻る事はなかった。
その代わり、晋二の家には古泉氏のオーダーメイド家具『希望』が届くのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-15 19:30:28
25224文字
会話率:4%
小林杏(25)は化粧品メーカーに勤務するOL。"将来のため"に、全くタイプではないが大手企業のエースである晋也(26)と付き合っている。
杏はコーヒーが苦手だったが、自称コーヒー通の晋也に合わせてデートの度に自慢話と
共に無理矢理飲み込んでいた。
晋也のこと、ひいては将来への不安から目を反らすべく目の前の仕事に打ち込む杏は、ひょんなことからかつて晋也が難癖を付けた客と再開し……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-29 14:50:22
9563文字
会話率:50%
幕末。凄惨を極める内戦国、長州。米軍が下関南端の島を領有し、幕府軍が萩に駐屯する。なぜ――、問うても誰も答えを持たない。原因は、たった一つ歴史の歯車が欠けたこと。SF、奇兵隊。
最終更新:2014-01-13 10:00:00
17416文字
会話率:30%
西暦2192年、調和が保てなくなった世界は『負の力』によって大部分を侵食、崩壊の末路を辿っていた。
溢れ出す『負の力』はやがて『魔神』として象り、世界と魔界とが重なろうとしていた。
人々は僅かに生命が存命する『聖園』で継承者等と共に魔神の数
を一定数に保つ事で二つの世界の一致を阻み続けた。
そして時は晋碧2308年。聖園・東郭四堺境、通称『無系統地区』。
侵食が迫る中でも発達し続ける科学の街で高校二年生の司賀真佰都は八月の夏休みを只の学生らしく過ごしていた。
そして、無系統地区に居座りながらも未知の能力を秘める彼と彼の周りで起こるひとつの物語りが紡ぎ出される。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-03 20:54:18
10601文字
会話率:48%
東京に住む商業デザイナーの霧崎晋平は、失踪してしまった同居の恋人美沙子を追いかけて岡山の犬島にやってくる。しかし、以前一度だけ訪れた島ではあるが、美沙子の行方を探す手がかりもないまま、島の住人ジョン治郎と出会い、その男が営む民宿に宿を借りる
。その夜、晋平を呼ぶ声に誘われて深夜の浜辺へ行ってみると、猫の頭を持つ不思議な存在から忠告を受けてしまう。翌朝、ジョン治郎と共に美沙子を探しに出かけた先で、廃屋の中で夕べと同じ奇妙な存在パステトが現れる。パステトが語る謎の言葉と共に、何故美沙子が島に来たのかが明らかになっていく。その直後、晋平は美沙子を発見する。島の猫駆除を恐れる猫たちの情念が二人を島に呼び寄せ、不可解な現象が現れていることを、晋平は確信する。さらに、美沙子を宿に連れ帰ってみると、ジョン治郎と美沙子の母親が古い知り合いであったことが判明し、驚いたことに、晋平の父親が美沙子の母親の恋人であったことが分かる。すわ、美沙子と晋平は近親相姦していたのかという疑惑が浮上するが・・・。猫駆除を心配する必要がない事を確認した後、晋平は無事美沙子を連れて帰途につく。その船の中で思わぬ謎解きをする美沙子。果たして二人は近親相姦ということになるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-07 12:00:00
17420文字
会話率:54%
ある会社の社長が望みを果たそうとしていた。そして、それを果たすために宮田博士にそれを頼んだ。
その後、起きた誘拐事件。それを捜査する刑事。
一人の望みに巻き込まれた、2人と望みを叶えたい一人はどうなっていくのか。
3人の行動を通して人間の引
き際などを感じられるかもしれません。
R15は、一応つけましたが全然R15じゃないかもしれないです。
遺伝子組み換えについては、調べればいくらでも出ます。
興味のある方は、調べてみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-03 01:32:14
94545文字
会話率:25%
夢とは何か考えてみました。
最終更新:2013-10-28 12:39:00
203文字
会話率:0%
色んな出逢いについて考えてみました。
キーワード:
最終更新:2013-10-12 21:56:23
206文字
会話率:0%
涙とはなんですか?
今感じたことを書いてみました
最終更新:2013-10-11 20:59:01
230文字
会話率:0%
時は幕末______
幕府により滅ぼされた一族「羽林」その生き残り氷花は、長州と手を組み幕府への復讐を誓う。
間者として新選組に入隊した氷花だが、そこで待っていたのは....?
倒幕派・佐幕派二つの組織に所属し苦悩する氷花の運命は時代の渦に
のまれていく。
「こんなに苦しいのなら、知らなければよかったのに」
忍として女として戦士として...使命と自分の感情の間で揺れ動く彼女の運命は??
≪史実をもとにしたオリジナルストーリ≫
実在した方々、歴史をもとにした完全フィクションですので苦手な方はご注意ください。
シリアス多めの後半恋愛となります。守られるだけの主人公じゃものたりない!男に負けず戦う女の子を目指してがんばります。更新頻度は徐々に上げていく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-16 21:02:57
629文字
会話率:22%
冴えないクソメン高校生愚呂史明は、その極端な気弱さから、多くのクラスメートから蔑まれる存在だった。
ある日そんな史明の元に、朱色の髪の毛を持った魔術管理官メリルが突然現れ「あなたはグロ魔術の正当承継者なのよ。わたしはあなたを一人前のグロ
魔術師にするために魔界から派遣されてきたの」などとふざけたことをのたまった。
「そんなアニメみたいな話があるわけない。まして僕みたいな劣等生に……。あり得ない」
と最初は信じていなかった史明だったが、メリルの科学では説明出来ない魔法を目の当たりにして、自分もあんな魔術を使えるようになりたいと考えを改める。
メリルに手取り足取りレクチャーを受ける史明。しかし魔術を教わる過程で、史明に魔力がまったくないことが判明する。
「普通の人間でも一割は魔力を持っているのに……。史明は正当な承継者ではないのかもしれない」
そう言ってメリルは姿を消してしまった。
「やっぱり僕はただのクソメンなのか……」
失望する史明だったが、意外なある事件をきっかけに、その絶大なる魔力が解き放たれる事となって……。
脱クソメンをテーマにした、ハートウォーミングオフビートコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-14 19:00:00
48784文字
会話率:45%
第一話です。五十くらい全部であります!
うえだ
キーワード:
最終更新:2013-06-30 06:12:48
278文字
会話率:20%
ある女子の物語。
幕末という時代の中、春花という女子は3歳で親に遊郭へと売られ、厳しい世界で耐え抜いてきた。親への憎しみか、悲しみか、はたまた未来への希望か、それらのどれかを求め、7歳にして武器を手にして走り出した。たどり着いた先、そこは
、彼女の恩師となる吉田松陰の長州にある
松下村塾であった。そこで、彼女は久坂玄瑞、高杉晋作、桂小五郎と出会う。幼いながら、重い過去を持つ彼女をこの3人は共にささえ、
時に、共に戦う。
そして、彼女が14歳を迎えたとき、彼女らの恩師、吉田松陰が
安政の大獄で処刑されてしまう。
その時彼女は決意した。
-私は全てを守る。-
彼女は吉田喜兵衛という男名を名乗り、
争いの中へとのめり込んでいく。
その中で強まる久坂玄瑞との愛の行方は-
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-11 17:39:43
41997文字
会話率:21%
戦場に吹く風の過去編で、劉晋とはんちょうのアレンの過去が明かされます。
彼らの過去にはいったい何が!?
最終更新:2013-02-12 22:34:07
2966文字
会話率:0%
地球が滅びたあと、移住した星での平和のために奔走する伊織。同僚のハインリヒ。先輩の劉晋。そして班長。
彼女達は平和を実現させることはできるのか!?
最終更新:2013-02-05 23:09:27
2868文字
会話率:17%
三つの短編で繋ぐ卒業のエピソード
<約束>
小学校三年の時に引っ越してきた雪乃は、卒業式の前にまた引っ越して行った。
僕は雪乃との約束を守れなかった。
(応援)
一緒に図書係になった信也は背の低い天然だった。あんまり、天然で私がいつから
晋也を好きだったのか分からない。
でも、ずっと応援することは分かるんだ
(永遠)
夏の流星観察で見たのは、朝焼けだった。巡り合う運命。
それは、近くにあるもの
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-06 17:00:00
13426文字
会話率:14%
幕末逆転劇の一つ。長州、功山寺挙兵。
筆者自ら小咄としてお話させていただいた原稿の最終推敲です。
放送そのものはこの前段階の原稿(+アドリブ)でのお話でした。
でも後悔はありませんよ!
とまぁ自分話はさておき、かつて幕末という時代に起きた
一人の男の起こした消えかかった灯火の中の火花。
その輝きが維新という大炎へと変わるための戦いの物語。
小咄のためのお話なので色々端折りはしましたが
よかったらお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-21 11:04:48
2347文字
会話率:6%