今から遠い昔、聖戦の佳境、突如出現した魔女により聖戦は勝者無きまま終わりを告げる。
命、力、土地。あらゆるものを奪い尽くした権能を持つ魔女。名を「簒奪の魔女」
神と王を代償として封印された魔女は人々に忘れがたき傷を残し眠りについた。
それか
ら数えきれないほどの朝と夜が来て、聖戦を知るのは眠った魔女だけになった。
それでも人々は魔女を忘れていなかった。
歌人から民衆へ、親から子へ、書から書へ。たとえ御伽噺に成り下がったとしても、それぞれの癒えぬ傷と畏怖を決して忘れないために魔女の名を語り続けたのだ。
時は移ろい、今日もまた、一人の少女が御伽噺を聞くだろう。彼女はシェリー。
シェリードール・フォレイア。やがて騎士を目指す一人の少女だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-28 06:18:03
10066文字
会話率:52%
幼い時から両親がおらず、拾ってくれた人々や幼馴染と
同い年の妹に恵まれた主人公シオン・シークリアは
十六歳を迎える。幼馴染や妹、周りの同い年の少年少女は
国の偉い人から特別な儀式により様々な才能を与えられ、まるで
御伽噺の『勇者』、『聖女
』あるいは『賢者』など極めて特別な
才能に目覚めていく周りの中、シオンの才能は『大喰』
食べた物をより効果的に摂取することが出来る、という
ただの食いしん坊ということで周りに見下されることになる。
妹を奪われ、密かに思いを寄せていた幼馴染を奪われ、そして
人としての身分すら奪われ、遂には強い魔物が居ると噂される
場所へと落とされて命まで奪われる。
その時、シオンは地獄の底で―――全てを喰らい始める。
「僕はもう何も奪われたくない。――――奪うのはこの俺だッ!」
『大喰』の真の能力に目覚め、シオンは奪われた全てを取り戻すために歩き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 01:00:00
710文字
会話率:0%
この街には騎士がいる。
1945年の某日、御伽噺が現実を侵食した。深い森は妖獣跋扈の危険地帯と化し、海は怪獣ひしめく無法地帯と化した地球。しかし人の領域すら安全とは言えず、人の皮をかぶる人狼と呼ばれる魔性の牙と爪と悪知恵に人々は脅かされてい
た。
探偵の狩野と相棒の少年ハルトは文明の力と知恵を以て人狼から人々を守っている。
民衆から騎士と呼ばれる狩野とハルトは、今日も街を守護している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 00:40:03
5845文字
会話率:59%
とある王国のスラムには、仲間を己よりも優先する心優しい少女がいました。しかしその少女は己の仲間のため、スラムの人にも別け隔てなく接してくれた勇者を裏切りました。
そんな風に言い伝えられていますが……
貴方は、それが真
実だと言いきれますか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-16 10:07:21
3309文字
会話率:45%
男は光に飲み込まれ、消えた。
西暦二千二十年。
世界を襲う災害が発生。
後に人類はその災害を……異界誕生と呼んだ。
世界中に現れた異界は人類の敵を産んだ。異界から這い出す化け物。
伝承、御伽噺で語られる空想の存在。人とは異なる化け物が生
きて動き、人類に襲いかかってきた。
人類は武器を手に取り戦ったが、現代兵器は一切化け物には効果がなく、核すらも意味を持たなかった。
異界誕生から七日後、災害と化け物、人間の間に起こった紛争により世界人口は半数まで減ることになる。
このまま、終わると思ったその時、七日間を生き残った人間に不思議な力が宿る。
異界から流れ出る魔素が体内に宿り、不思議な力を得た人間が生まれる。
力を能力と呼び、人類は歓喜した。
戦えると。
化け物を殺せると。
人類の反撃がはじまった。
異界歴三百二十二年後、世界は動き出す。
一人の男の手によって。
男の名は時折志郎《トキオリシロウ》。
過去人の未能力探索者だ。
現在、攻略ができた異界は……
千三百五十三。
これは約束。
過去に戻ろうと探索者になった男の物語だ。
カクヨム様でも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-11 22:30:46
70150文字
会話率:16%
王子様のくちづけで、お姫様の呪いが解けました。それはよくある御伽噺の結末だ。しかし、アメリアは知っている。そこに互いを想う愛がなければ、お姫様は死んでしまうということを。
アメリアは毎年同日に、必ず同じ夢を見る。魔女にかけられた呪いによっ
て、目の前で侍女が死ぬ夢を。結婚相手を見つける前に解決しようと、アメリアは王都を訪れた。そこで、狂った魔術師が呪いをかける現場に遭遇してしまう。その呪いは、アメリアが夢で見た呪いと全く同じものだった。咄嗟に助けに入ったことで、麗しの宮廷魔術師と、王国をかき乱さんとする魔女に目をつけられて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 11:10:21
71728文字
会話率:37%
一日一花。神前に花を献じる少年・馨。
その手が花茎を切るとき、花精たちはたまゆら現れ、この世への未練を語る。めぐる季節の中でひととき語られる、花たちの御伽噺。
12か月の短編連作。
最終更新:2021-09-26 13:22:43
60276文字
会話率:39%
諦めるな!あがけ!走れ! 校了<デッドライン>ぎりぎりまで――!
胡散臭い記者・ツキシマ(31歳・異世界人)のカメラレンズを割った、平凡な女子大生・春日(19歳・日本人)は修理費の返済のため、『異世界タイムズ』のアルバイトとして雇われる。『
異世界タイムズ』は全異世界に99億の購読者を持つ、異世界ウィークリー誌。春日はツキシマとともに日々取材に奔走するが――。
現代&異世界をまたにかける、春日とツキシマの戦いと迷走気味の恋。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-12 21:00:00
19933文字
会話率:63%
桜舞い散る娼館街、その名はラ・キト通り。
片親に捨てられ泣いていた少女・黒猫の前に現れたのは、くたびれたコートを羽織った若く美しい青年コウノトリ。この街で「コウノトリ」は捨てられた子どもたちを通りの娼館か、教会の孤児院に運ぶ役割がある。黒猫
にコウノトリが与える運命とは――。
西欧風・娼館を舞台に繰り広げられる御伽噺恋愛譚、短編連作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-17 21:00:00
42244文字
会話率:49%
人の原型は蛇だった、なんて話がある。竜の産み落とした蛇――。
その竜もまた何者かより生まれた存在であって、つまりは人と竜は全く完全に違う生物であるとは言い切れない。ならば人と竜の距離が近まった御伽噺が溢れたとて、聖人に文句を言う資格など
ないだろう。
想いと祈りと願いの果てに、人と竜は一柱ずつ天へと昇り、神の玉座へと至る――。
二柱の神の過去、現在、未来とIFを紡がん……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 17:00:00
7805文字
会話率:26%
「少年、頑張るのだよ。もっと楽しませて」
独りぼっちの神様と独りよがりな天使の少年。
君と僕だけの特別な世界を作りましょう。愛やら恋やら好意やら、嫉妬に憎悪に復讐に。そんなものはくだらなく最低だから。そんなことをするやつは愚か者だ
けだから。
独りよがりな君のための舞台はすでに用意されている。キャストに君の友人と相棒と刺客をくれてやる。
最高の舞台でしょう?
「勿論、神様との楽しい遊戯、ハンデもあげるんだよん」
何度も何度も君がやり直せるように、特別をあげる。どんなに苦しくても逃げたくてもやめたくても、離れない地獄のようなものだけど。
死んで死んで死にまくって、生きて勝ってね。
僕のための君が、君のための僕に勝利を収める夢物語。目まぐるしい程の眩しくも後先見えぬ、永遠にも似た、まわりくどい物語。
天使の少年と悪魔の幼女。
愛と愚行と復讐の御伽噺。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-22 18:41:58
164867文字
会話率:42%
むかしむかし。
神様の遺骸を使って作られた鎧が形作られました。
その一つの名は機装展鎧。
デウスエクスマキナ。機械の神様の遺骸より作られた鋼鉄の神格です。
遠い遠い、遙か遠い時代より、神性が失われるであろう頃の為に遺されたものでした。
神々
の子、神話の終わった時代より後に生まれた種族の為に。
彼らに鎧が残されるまでの、短い御伽噺。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-20 23:39:19
1305文字
会話率:0%
私立抄美女学園には『薔薇姫』という麗しい不思議話が伝わっていた。
学園には薔薇姫なる魔女が棲みついており、彼女のお眼鏡に叶った女生徒を連れ去って一輪の薔薇へと変化させてしまう。永遠の命を与えられたかぐわしい花は、薔薇姫の膝元で、終わらない蜜
月を享受する。
学園のアイドル・カオルとナオミ、その寵愛を受ける一年生・雪風。ある日雪風に届いた一通の手紙から、三人は学園に伝わる御伽噺の「回答」を探し始めることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-12 18:31:59
25320文字
会話率:61%
特別な力を持つ剣である剣機。その剣機が存在する世界で魔法は御伽噺の存在であった。
剣機士である月影ひなたは攫われた仲間を助けるため敵の基地に乗り込んでいた。何人もの敵を倒して、攫われた仲間の元にたどり着くが最後に最強の剣機である魔剣を持っ
た男が立ちはだかる。
激闘の末、ひなたは勝つために未完成の技を放つ。
それは何もかもを喰らう力。
強すぎるその力は未完成であり制御が効かないため一度発動した場合、止めることはできない。それに故にひなたは喰らいつくされ消えていった。
目が覚めるとそこはさっきいた場所ではなく、全く知らない世界。魔法の世界であった。
帰る方法を探すためにギルドに入り魔物を倒すこととなったひなた。
ひなたは無事魔物を倒し、元の世界に帰ることができるのか。
これはひなたという剣士の英雄章である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-22 19:34:49
22226文字
会話率:29%
見た目も中身もクールビューティーな中学生が、なんと“海”になっちゃった!?どーゆー訳か人間界を飛び出して、いろんなモノに出会っていく。
そして...使ってみたいなチート能力!!これなら世界征服も夢じゃない!...ことはないみたいです。
7割
コメディ、2割戦闘、残りの1割で皆さんに元気を与えます‼️
あれっ、主人公の成長は?そんなことより、海と私の陽気な御伽噺、はじまりはじまり~
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 14:21:40
2025文字
会話率:18%
時代は「転生者時代」。「異世界の勇者が強大な魔王を討ち滅ぼし、世界を救った」という御伽噺を元に、人々は日常的に異世界から「英雄」を召喚していた。しかし、召喚してきた「異世界の英雄」が増えすぎ、世界のパワーバランスが崩れ、甚大な地理的・社会
的・人的被害を被ってきた。
そんな中、ギルドから発足した「対転生者特別防衛機関」、通称「転生者殺し」のメンバーの一人の少年「トーヤ・グラシアルケイプ」が、横暴を極める「異世界の英雄」相手に奮闘する。
異世界を舞台にした異色系ダークファンタジー(笑)、ここに始動。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-23 12:54:59
545955文字
会話率:57%
『安珍と清姫』この話は御伽噺っぽく語られていますが、もしリアルに安珍と清姫がいたらその時に何があったのか?
伝えられている話の中では清姫の狂気の部分ばかりがクローズアップされます。
しかし、実際に清姫の墓や一願寺などを訪れてみると狂気にから
れた清姫像とは結びつきません。
娘を失った父・清重の切なさや悲しさのようなものが感じられます。
ただの想像でしかありませんが、清姫が大蛇となって安珍を焼き殺すという話にリアリティを持たすということを目的に話を肉付けしてみました。
安珍清姫伝説の誕生秘話の異聞として読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 05:01:58
17468文字
会話率:6%
折り合いつかぬは世の習い。
今宵はひとつ、御伽噺を。
三千世界の鴉は殺され、可憐な花は手折られる。
人とはなんたる性悪か?
詰まらぬ前戯は置いておき。
さてはて、何から話したものか。
『器』の話を致しましょう。
何処にでも有る『器』の話。
貴方もきっと、御持ちの筈。
誠に下らぬ与太話。
始まり始まり、直ぐ終わる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 20:00:00
7744文字
会話率:21%
当たり前は本当に当たり前なのか。
それは誰が証明したのか。
その当たり前は本当に〝貴方〟の当たり前なのか。
〝誰か〟がくれた当たり前ではないのか。
最終更新:2021-07-01 02:32:27
9852文字
会話率:19%
ねえ、知ってる?陸の上にも人魚はいるんだよ。あなたが知らないだけで。
どこかの国の、どこかの海岸の、どこかにいる少年と人魚の御伽噺。
最終更新:2021-06-12 07:14:53
4187文字
会話率:38%
ーー私はいつも、母よりも不幸でなければならないと言われていました。
悲しくて、少し不思議で、切なくて、少しだけ優しい、そんなお話。
言葉は相手を幸せにも不幸にもする、呪い(まじない)のようなもの。
まるでお伽噺のような、少し不思議な雰
囲気をイメージして書きました。
解釈やタグはこれで良いのかは分からない。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-29 00:02:36
3903文字
会話率:25%
時間の流れが歪む「時の檻」の中で1000年戦い続けていた魔王と勇者は、ある時気付く。
あれ……? もうこれ、決着つかなくね?と。
「なあ……ちょっとだけ休憩しない?」
「奇遇じゃな……我も同じことを考えてたんじゃ……」
合意した二人は戦
いを一時中断。1000年ぶりに外の世界に戻ってきた。
その結果――
「「めっちゃ世界平和になっとる」」
魔王と勇者。
それぞれのリーダーを失った魔物と人間は、なんかこう、なんやかんやあって和解。
二つの種族が手を取り合うことで、世界には平和が訪れていたのだった。
さらには魔王と勇者の激闘は1000年の時を経て風化。
今では御伽噺として、一部の人間が覚えている程度になっていた。
「なんで忘れられとるんじゃぁああ! 我、あんなに頑張ったのに! あんなに頑張って魔物を統括したのに! あんなに部下の悩みとか聞いてあげたのに! あの恩知らずどもめぇええ!!」
「ほんとそれな」
「もう嫌いじゃ! 人間なんて滅べばいいのに! ついでに魔物も滅んでしまえ!」
「分かるわー。あ、生ひとつ追加で」
「我も!!」
目的を失い、暇を持て余した二人は、今日も居酒屋で愚痴りながら酒を飲む。
これは時の流れに置き去りにされた、かつて世界の中心にいた二人が、居酒屋で飲んで駄弁ってを繰り返す。
ただ、それだけの物語。
※不定期更新です。思いつき次第更新します。
連作短編ですので、サクッと読めると思います。疲れてる時、笑いたいときにお気軽にどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 18:00:00
7578文字
会話率:55%
ある日気づいたら御伽噺のお姫様になっていました。
悲劇の姫にならないようにするべく奮闘するちょっとズレてるお姫様ハリエットは今宵も戦場&お城を全力で走り回ります!!R15は保険です。
最終更新:2021-05-29 22:31:59
12671文字
会話率:17%