砲撃によって穴を穿たれたコンクリの建物群を横目に 僕らの部隊は人の消えた道路を縦断する
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最終更新:2022-06-07 20:00:00
256文字
会話率:0%
ビルの窓から眺める風景。
真正面に見える街路樹の枝は、夏には力強い青々とした葉をつけ、秋には淡い黄色い葉になります。冬は葉の代わりに霜や雪で化粧をして、そして春には、淡いピンクの花びらをつけます。
それは、こんなコンクリートの建物が並
ぶ都会の中でも、四季を感じられ、情緒があります。
東京という土地は、周りの街並も慌ただしく姿を変え、形を変えてとしていくけど、この事務所はコンクリートや配線が剥き出しで、昔の姿のまま、時間が止まっているようにも感じます。
あくまでも、原色の赤いソファを除いてですが。
そう、ここは、アルクィン拝み屋探偵事務所です。
所長と、職員が二人だけの、総本山からすれば小さな小さな祓い屋です。
わたしは窓から外を眺め、彼女に色んなことを教えていきます。
「あれ見て、渡り鳥だよ。あの方向は臨海の方に飛んでいくのね。まだ少し寒いから、夏に成ったら見に行こうね。それより、八重洲口の桜がもうすぐだから、先にそっちを見に行こうね」
そう言うと、彼女は心なしか喜んでいる様子でした。
わたしは鼻歌を交えながら、その窓から、変わりゆく街並みを眺めていました。
そこで足音が聞こえ、わたしは慌てて彼女を消します。
古びれた音を立てて扉があき、所長が戻って来ました。
「おい、今、あれを出していただろ!」
そう怒り声を上げる所長の脇をすり抜け、わたしは逃げていく。
所長は長い黒髪をなびかせながら、追ってきました。
必死に逃げる、わたしの名は、折坂………、うわっ、捕まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-02 20:42:10
30760文字
会話率:28%
東京の日本橋人形町にある、古ぼけた小さなビルの三階にあるのが、合同会社アルクイン拝み屋探偵事務所です。
従業員は、所長のベネディクトさんと、私のお兄ちゃんの二人だけの、こぢんまりとした会社です。
仕事は、祓い屋と言われる、心霊関連をあ
つかう業務を行っています。
しかし、心霊関連をあつかうと言っても、事務所の中には、囲い師や結び師の使う道具も、拝み屋の神職で使う、御幣やお札と言った神具なども無いです。
代わりと言ってはなんですが、コンクリートむき出しの事務所には不似合いの、趣味の悪い、真っ赤な来客用ソファーと、ひまわり色したロードバイクがあります。
そんな個人事務所の祓い屋でも忙しく、人手が足りなくては、私もよく駆り出されています。
私はまだアルバイトが出来ない年齢なので、表面上はお手伝いという名目になりますが。
特に、引っ越しの多い春先は忙しく、ひいきにしてもらっている不動産関係からの依頼が頻発します。内容は、事故や事件のあったような部屋や、霊が出るといわれる、いわくつきの物件の浄霊がメインになります。
経費を削減したい企業さんからすれは、実績のある囲い師の総本山よりも、実績はないけど、安いうちの会社の方が良いらしく、最近では口コミでの評価も上がってきてるみたいで、さらに忙しくなってきています。
そこに現れた新しい従業員。
こんな暖かくなって来たのにも関わらず、場違いの様に、ロングコートを身にまとった女の子。
年齢も近いし、最初は嬉しかったけど、後悔先に立たずです。後々を考えると、私一人だけでも断固としても反対すべきでした。
私は未国 静香。
ベネディクトさんの手伝いをして、未国 蒼を義理の兄に持ち、新しい従業員と攻防を繰り広げる、十四歳の悩み多き女子中学生です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-01 11:55:16
120134文字
会話率:39%
「考えるな、感じろ」
結局人類は争いの本能を封じる事は出来なかった。
しかし、人類にはある一つの変化が起こっていた。
それは「進化」だ。
そのパンチはコンクリートをも砕く。
走れば空をも切り裂く。
銃弾を受けたっていとも簡単に弾く。
「
あり得ない」を「あり得る」に変える。
「超越」せよ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-06 21:43:08
590967文字
会話率:38%
ある日、私の首からもう一つ頭が生えた。
だから引っこ抜いた。それだけの話。
最終更新:2022-02-26 17:38:01
1118文字
会話率:0%
諸君は夢見たことはないだろうか。
躍動感溢れる描写、燃えるような展開、
全身で感じる枷、劇的な物語を。
しかしながら、それは夢にすぎない。
夢は夢。いつか覚めるのが道理だと誰かが言った。
所詮紛い物。今ある世界のみが現実だと。
いつしか人
は諦めた。それでも発展を止めなかったどのような結末が待っているのか考えずに。
淀んだ視界で進み続けた。
そしてついに人は理想の一歩を踏み出した。
もうひとつの世界の創造である。
叶うはずのないもの。赦されざるもの。
その全てがここにある。
遥か遠くにあるはずの人の業、逃れられぬ本能。
それを今呼び覚ます、コンクリートに投げ捨てた、
あの日の激情を、妄執を、探しに行こう。
人類最期の願い、足掻き、人が人である故の、
生きるからこそ忘れられぬ故郷と懐郷を。
MaskedfearONLINE サービス開始。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 20:19:50
128404文字
会話率:45%
男は電柱とコンクリート塀の間に謎の落書きを見た。
最終更新:2022-02-19 21:37:36
1621文字
会話率:26%
じりじりとコンクリートを照らす太陽。
耳を劈く蝉の声。
天真爛漫な子どもたちの笑い声。
壊れかけた扇風機から運ばれる生ぬるい風。
その中に私はいる。
最終更新:2022-01-28 01:43:08
1335文字
会話率:0%
裏路地には、黒マントが潜んでいる
子供におもちゃをあげて
どこか遠い処へ連れて行ってしまう
焼け焦げたコンクリートに
わんぱく坊やが、正義の味方ごっこ
入道雲が、いじめられっ子をみているよ
君は悪くない自分の親を恨むのはやめろよと
潮騒は
、夕暮れを吹き曝し
君の姿は何処までも美しい
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-18 12:19:26
1566文字
会話率:0%
さいたま県浦和市のゴルフ場周辺で、ドラム缶にコンクリート詰めされた女の死体が発見された。検視の結果、被害者は単体AV女優として近年稀に見るトップセールスを打ち立て、セクシータレントとしても数多くのキー局TV番組に出演し、お茶の間での人気も
博していた、瞳(ひとみ)つばさ十八歳であることが判明。死後一週間であった。彼女が最後に目撃された夜に同伴していた唯一の人物として、AVメーカー・サファイアビデオ代表取締役兼男優監督の江西和哉(えにしかずや)が捜査線上に浮かぶも、彼もまた行方をくらませていた。
そんな事件が世間やマスコミを賑わせている一方、ネット界隈でも秘かにある事が話題になっていた。それまで法律に基づきモザイク処理が施され、日本市場に正規流通していたアダルトビデオ作品の、無修正版大量流出である。その数は、一度に流出した規模としては過去最大の一〇〇本にものぼり、流出した無修正動画には、ある共通点が存在していた。すべて、サファイアビデオの作品だったのだ。
同じ頃、八王子の奥地に広がる山林地帯──その山の殆どは、地元民からも既に忘れ去られた存在である、戦後から三代続く資産家・氷室家の所有する私有地であったが、当代による多額の借金の形に入れられ、現在では新宿裏社会を牛耳る唐木組の管理下に置かれ、悍ましい闇ビジネスの拠点となっていた。
その闇ビジネスとは、顧客にとって目障りな人物の拉致・監禁、暴行・殺害、そして遺棄の請負業であった。遺棄された人体は、山中に住み着く死肉の味を知った凶暴な野犬の群れに喰い散らかされていたが、地元民から当に忘れ去られ、山火事が起きない限り滅多に人が寄り付かないことを幸いに、辺り一帯は死臭に覆われ、頭蓋骨などの人骨片や衣類、携帯電話、宝飾品などの遺留物が散乱する、この世の地獄の様相を帯び、いつしか裏社会の間で〝死の山〟と呼ばれるようになっていた。
雷鳴轟く土砂降りの雨の中、そんな〝死の山〟で今まさに、血まみれ土まみれの男が深い眠りから目を覚ました。江西和哉だった。
有名単体AV女優の凄惨な死と、一〇〇本にも及ぶ正規AVタイトルの無修正流出、その背後に蠢く唐木組拉致監禁部隊。すべての罪を押し付けられた江西が、己の身の潔白のため唐木組への復讐を開始するが、その先で彼は、思いがけない結末を目撃する──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-30 18:44:01
6377文字
会話率:62%
ある日地球に、コンクリートバナナという鉱物のようで植物のような存在が現れた。
コンクリートバナナは世界に広がり、僕達の生活は一変した。
最終更新:2021-11-19 18:00:00
2957文字
会話率:16%
少年の夏休み。父が小説家の仕事が進まないと、落ち着くために別荘へ移ることになった。コンクリートとビル群の隙間からの日焼けをした少年は今度は山のこぼれ日から日焼けすることになった。これはそんな少年が欲しいものを手に入れるお話である。⚠一般の皆
様も感想がかけるようになっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-03 04:00:00
2703文字
会話率:34%
ジャンルが分からないので一応ローファンタジーに分類しましたが、普通に日本の日常の話です。多少は空想ですが。夜のゲームセンターっていいよね、ってところから妄想を膨らませました。変な話を目指して。
最終更新:2021-10-18 23:47:23
2339文字
会話率:5%
目を覚ましたのは、見覚えのない打ちっぱなしのコンクリート、それに覆われた部屋。
なんでそんなところで、それも分からなければ。誰がここに、それも分からない。
分かる事なんて何一つない。ただ、分かったことは、繰り返す殺し合い、それをしなければい
けない、ただそれだけ。
他の参加者、プレイヤーは一芸に秀でていて、彼は常にかられる立場。しかしそこには問題が。
繰り返される殺し合い。その中で、このゲームの謎を解き明かす。それを目標に参加者たちは知恵を絞る。
誰も彼もなぜこんなところにいるのか、それが分からないのだ。
そして、ある人物、一人以外は一刻も早く、こんな状況を抜け出したい、ただそう願っている。そして、その人間はあまりにも能力が低い。全てにおいて。
彼なりの努力、全力など斟酌にも値しない。だからこそ、このゲームは苛烈さを増していく。
6人の参加者による、そこにあるあらゆるものを利用した上での殺し合い。それが終われば、互いを探る時間。
果たしてこのゲームにエンディングはあるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 22:00:00
23763文字
会話率:38%
偏差値40を下回るド底辺校で夏期講習に参加する彩奈。学校では連続生徒失踪についてまことしやかに噂が囁かれていた。
「隠れんぼに負けたら連れていかれる」
親友のもとかの過剰なスキンシップをあしらい学校を出た彩奈は大学生の恋人、陣と逢瀬を重
ねる。
気が付くと彩奈は四方をコンクリートで囲まれた密室に閉じ込められていた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 09:17:14
3936文字
会話率:48%
#「安仁屋さん、開けてください!」マンション~共同住宅の真実1
マンション、(mansion)聴き慣れたこの名称、実は和製英語なのである。
そのマンションでは「共同で住む」がゆえに、信じられないような出来事が、日々絶えず起きているのであ
る。
90年代、アーチストの岡村靖幸は、歌詞に「マンション」という単語を秘密めいた空間として表現し、両手で長方形を示しながら、歌い、踊っていた。発音は「メンション」と、誰の耳にも聴こえていた。
なお、欧米でマンションと言えば、豪邸を意味するそうである。
日本においてはアパートより高級で、規模の大きい共同住宅をマンションとして区別し2001年に法令用語として公式に使用されるようになった。
通称・名称が先に定着した珍しい例なのである。
日本の分譲マンションは全国に560万戸※を超え、増加の一途である。
大阪府の全世帯が382万世帯であることを参考にしても、如何にマンション居住者が多いかお分かりいただけることでしょう。
僅か半世紀の間に、この狭い日本に、コンクリートと鉄筋で作られたマッチ箱のような建物を、幾つにも区切って切り売りする風習は急速に浸透し、こんなにも多くの世帯が好んで小部屋に収まり暮らしている。
天井、床、壁を一にして住むのだから、そこには様々な物語や事件が、日々色んな所で起きてきるのであった。
※(国立社会保障・人口問題研究所2014年4月調)
テーマ⑤ ヒューマンドラマ
※2018年 1月 8日現在、他への掲載はありません。
※2018年 2月23日現在、他への掲載はありません。
※2019年11月27日現在、他への掲載はありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-18 02:15:11
39341文字
会話率:12%
主人公は、還暦を間もなく迎える本業は小説家であり、人生で3回の結婚と離婚という波乱万丈な生き方をしている男である。
そして、見えない力に促される様に遊郭”吉原”で営業に土壇場を迎えるソープランドの立て直しに力を貸すことになってしまう。
不
思議な"予知"才能を持つ男の力を借り、変わりゆく東京を舞台にノンフィクションに近いフィクションとして、様々な人間模様を綴る短編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 16:54:41
19069文字
会話率:51%
今やコンクリート製が主流だというのに石や木組の家屋が目立つ辺境で錬金術師を営む祖父と二人で暮らすルイ・ホビンス。両親は世界一周の旅に出て育児放棄、その分、祖父がルイを厳しく躾け育てていた。
そんなある日、祖父から謎の組織の再建とその運営を引
き継ぐように頼まれる。
祖父の目的とこの世界に忍び寄る危機について知らされたルイは、祖父の正気を疑い、まずは知見を広めるべく首都へ向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-18 02:15:59
14287文字
会話率:14%
私は桜が丘高校で教師をしている瑞樹 葉瑠、今日は修学旅行でバスに乗り高速道路を移動している、私の勤務する高校は田舎の高校で全校生徒わずか90人の高校の2学年28人の生徒たち、楽しく会話をするもの、スマホをいじるもの、寝てる者それぞれいる、バ
スが高速道路の長いトンネルに入りしばらく走ったところで突然轟音と共に走るバスの目の前にコンクリートの塊が落ちてくる、そこで記憶はなくなった。気が付くと大理石の床の上に寝ていた。
いろいろ話を聞き生徒たちは各自ステータスを確認し、歓迎の宴の間に入っていき、主人公は何故かかわいらしい幼女の姿に、能力も最低、生徒たちと離れ別室に案内されるこれって追放されるの?
この小説はカクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 20:00:00
221720文字
会話率:56%
「とおちゃん…
かあちゃん…
ごめん……ごめんよぉ……。」
「いきてたら…
ちゃんと親孝行するから…」
仕事に不満があった和哉(かずや)は
転職を決意する。
人材派遣会社に就職が決まった和哉は
ゲーム制
作会社に派遣されることになる。
会社の先輩にお金を脅されたり、嫌がらせを受けたりするが、そんな和哉にも念願の彼女ができた。
仕事も順調に進んでいき、遂に制作中だったゲームが完成した。
達成した喜びに浸る間も無く、そんな和哉に悲しい現実が突きつけられる…。
現実に絶望し、生きる気力が失くなった和哉は向かって来る電車に身を投げた。
磨り減らした心と志。
もう助からないと悟り意識が薄れ…
再び目を覚ました和哉は奴隷商人の1人娘になっていた。
魔法やスキル、称号を使い前世とは違う性別になっている事に、憤(いきどお)りを感じつつも、前世とは違う世界で新しい人生に前向きになっていく。
制作したゲームにどこか似た異世界に和哉は奴隷商人の娘として転生した…。ーーー
親友の自殺を知り、自分のせいかもしれないと己を攻め、自責の念に囚われた隆弘(たかひろ)は自暴自棄に陥る。
どうしようもなくなった隆弘に、和哉が亡くなる直前に作ったゲームがあると知り、プレイすることを決める。
和哉の作ったゲームに感動し熱中しているとゲーム内で妙な噂を目にする。
その内容は、和哉が自殺したことに関係する話だった…。ーーー
大小のビルとビルが並び合ったコンクリートジャングル。
その中で唯一、どこにも追い越せない会社があった。
あるビルの一室で優雅に、自分の物ではない1つの手帳をめくり観る人物がいた。
その手帳にはゲームの基盤になる設定や戦闘方法などの方式をプログラムとして、鮮明に記入しているものだ。
男は誰もいない一室で語りかける…。
(ほんっと…、有能な人材を失ったなぁ。
ハハッ…、アッハハハハハハハ!!)
まさるは誰もいない一室で、過去の同僚を思い出し笑わずにはいられなかった。
和哉のお陰で甘い汁を吸っても吸っても
子孫でも使いきれない汁の量に笑いが止まらない。
末代まで持っていけないのが残念なほどに。ーーー
別々の運命を過ごした3人。
重ならないと思われた運命が交差する物語が
これから始まる…。ーーーーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-29 02:00:00
72798文字
会話率:23%
あのコンクリートの犬の足跡は。。。
最終更新:2021-06-16 04:14:27
364文字
会話率:0%