大陸国家、トルサニサ。
科学力と軍事力で隆盛を誇るその国民は、結婚も人生の職業も個人の能力に依って国家が定める。その場合の能力とは、瞬間移動や物体移動などのことをいい、トルサニサ軍は、その特化した能力を最大引き出す兵器を有している。 その
トルサニサ軍、未来のエース候補が揃う士官学校はエフェ島にあり、その島の対面にはシンクタンクもあるため、エフェ島はエリートの象徴の島となっている。
士官候補生のサヤは、そんな士官学校のなかで、万年二位の成績を収めることで有名。それを、トップのナジェルをはじめ、フレイアたち同期に嘆かれる日々。 シンクタンクの人間、テスとの出会い、街のひとを巻き込んだ収穫祭。
そのなかで、サヤとナジェルは互いに惹かれていく。
そうして発表される、サヤの婚約。相手は、ナジェルと双璧を成すと言われているアクティスだった。
反発するサヤに対し、アクティスは婚約を履行する。そうしてナジェルは、ひとり大きな苦悩を持つことになる。それは、ナジェルが持つ、両親とアクティスをも含んだ秘密のせいだった。
距離の出来ていくナジェルとサヤ。
そんなとき、士官学校に敵機が襲来する。それは、宿敵インディの機。
しかし、破壊行動を起こすことはなく。ただ、サヤを連れ去っていく。その混乱のなか、サヤの元へ瞬間移動するナジェル。サヤとナジェルは敵機のなかで合流し、インディの意外な真実を知る。
機械人間ばかりが動き、生身の人間はマジェスティと呼ばれる赤ん坊だけだと告げられるサヤとナジェル。ふたりは、コールドスリープから目覚めたマジェスティの保護と育成を求められる。
仲間の行動により、マジェスティと共に帰国したサヤとナジェルは、他の二名と共に、マジェスティの育成を任されることになる。
奮闘するなか、サヤは大陸国家として名を馳せてきた母国が、海に沈もうとしている事実を知る。
そして、それに対応するものとして、大陸全体にドームを張り、海底国家として生きながらえていく、という計画があること。
海底国家の初日となる日。ドームの発動にエラーが発生し、ナジェルとテスが外へ取り残されてしまう。
サヤとフレイアは、それぞれのパートナーと運命を共にするためドームの外へと瞬間移動。
共に、新生海底国家となる母国を敬礼をもって、見守るのだった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-08 11:02:34
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