【聖戦】と呼ばれる【吸血鬼(バンパイア)】を滅ぼした古の戦い。
各国、各種族から集められた五百万を超える兵士の中から選ばれた精鋭のみが所属を許された五人一組の特殊部隊『勇者』の物語は英雄譚として人気があり、千年の歳月経て尚、色褪せる事無く
語り継がれている。
その中でも吸血鬼の王であり"最恐の魔物"と恐れられた魔王を倒した四人の名は【勇者】、【英雄】を語る上で必ず名前が上がる。
魔王にトドメ刺した勇者。
戦後、魔界に最も近い場所、中央から北の地に『剣国ヴァリアス』を建国。
『ヴァリアス流魔法剣』の開祖としても知られる。
『神速の英雄王』ヒューマン族【エスクド•ヴァリアス】。
戦中、終戦後と多くの民を救い。
聖女として初の教皇まで上り詰め、後の世界最大の宗教都市『法国ファルス』建国の礎を築いた『女神の御使い』ヒューマン族【サラ•ロロア】。
弓と魔法を用いて聖戦に於いて最も多くの吸血鬼と魔物を葬り去ったと云われる、王族の末娘でありながらその功績で南の森林地一帯を治めるエルフ族の王位に着いた『神弓の魔導王』エルフ族【シルビア•エルフ】。
戦いに於いてはアダマンタイトで作られた漆黒の身の丈を超える大盾を片手で軽々と操り鉄壁を誇り、鍛冶師としては歴史上最も多くの国宝級の武具を作り上げた『黒壁の神鍛冶師』ドワーフ族【ガノス•コダッツ】。
人々は彼(女)らを世界を救った英雄として【四大英雄】と呼ぶ。
……だが、人々は知らない。
千年前、聖戦で滅ぼしたのは吸血鬼などでは無く、魔人族と呼ばれる人族の一種族であった事に……そして本当に魔王を倒したのは"名前すら持たないゴブリンに育てられた"男"だったことを……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 08:00:00
4138文字
会話率:27%
滑稽なり。
人は信じていたモノが偽物であると知った時、命の拠り所を失い、自己肯定感を喪失する。生きる意志をなくしたとき、人はその誕生から誤りであったことを悟り、生まれぬことを是とし、あるいは死を是とする。
命とは終わらぬ苦痛の連鎖。
裏切り、挫折、後悔、喪失――それらの絶望を背負って余生を過ごすくらいなら、世界を道づれにせんとするエゴと共に、この星に沈んでしまえばいい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 20:00:00
5348文字
会話率:20%
待ちに待った、夏休み。
青年はツーリングに出かける、たいくつな日常から解放され自由を謳歌する。
バイクを走らせ、たどり着いた町。
そこで、ねねと名乗る少女と偶然出会う。
地元の町が大好きな彼女は、旅行者である彼に「町を案内するよ」と提案
する。
青年は、次第にその魅力に惹かれてゆく……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-09 13:02:21
10769文字
会話率:22%
働いたアルバイト先が、次々と潰れてしまうことで天城京仁郎には何時しかあだ名が付けられた。
それが『死神』であった。
ある日その呪いにも近い特性は、異世界の神様の目にも止まってしまった。
「いま僕の世界は平和で退屈なんだ。君にはそれを掻
き乱して欲しいんだよ」
ほとんどさらわれるような形で『死神』は異世界へと誘われたのだった。
そしてそこで落ちぶれた、一人の魔王と出会ったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-27 17:55:31
51726文字
会話率:39%